見出し画像

育児ハックはママを救う。だけど少しだけしっくりこないから。

「3分タイマーかけるね、このオレンジがなくなったら帰るよ~」

17時半はお迎えのラッシュだ。
大好きな友達と靴を履いて、園庭にでればそりゃぁもう少し遊びたい。

子どもたちは縦横無尽に走り出し
母たちは帰宅後のタスクを頭に浮かべながら、
どうやって我が子を車に乗せるか考えている。

3歳前後の子ども、抱っこして無理に車に乗せることもできる年齢だ

でも、だれもギリギリまでそうしない。
理由は、「もっと面倒なことになる」からだ。

そんな時、神ママさんに出会った。
他のママたちに許可をとり、子どもたちを集め、

「3分遊んでいいよ~、このオレンジがなくなったら帰ろうね、よーいスタート!」

と、子どもたちに区切りをつけてくれるのだ。

育児本でも確かに見たことがある。
視覚としてタイマーのオレンジがなくなった終わりというのは、
子どもにとっても理解しやすいと書かれていたのを思い出した。

子どもたちは「スタート!」の言葉に、勢いよく走り始める。園庭をぐるぐると楽しそうにランニングしている。


このママさんのおかげで、いくつかのことに気づかされた。

・いつも長いなぁ、と思っていた時間は案外短いのかもしれない
 (測っているせいか、3分がとても長く感じた)
・3分くらいなら思いっきり遊ばせてあげようという気持ちになれる
・ママ全体で「いつ終わるのか?」という不安が払しょくできる
・他のママは早く帰りたいかな?と気遣って自分の子供を急かさなくて済む
・子どもたちも切り替えやすく満足そう

本当に感謝しかないし、育児本ってやっぱりすごいなと思う。
ちゃんと、親も子どももストレスなく進めるように考えられてる。


ただ、私は少しだけ落ち着かない感じがする。

さっきまで、お砂にお絵描きをしていたり
お友達と顔を見合わせて変なポーズをして笑い合っていた子が

タイマーがスタートしたとたん、みな時間を無駄にしまいと
必死でランニングしているように見える。

これは人間の本能かしら?


すっごく効率が良いし、
他のママにも気を遣わずに済むから
私もこの作戦は大好きで拝借することにする。

でも、子どもたちと私だけのときは
保育園の花壇をみたり、お月様を探したりしたい。
それがたとえ10分だとしても、
〝ゆっくり〟時間を過ごしたい。

きっと神ママさんも、お家ではそうやって過ごしているのだと思う。
その子の表情や発言を聞いていれば、
ママが丁寧に接していることが良く伝わるから。

場面によって切り札を持っているって
本当に強いしありがたい。

私もそんな風になれるかなぁ
なれないなぁ。

いいか。そこは誰かに任せよう。

今日の秋の空もやっぱり気持ちがいい。
さぁ、みなさま行ってらっしゃい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?