雨の猫

未来が語れなくなりました。

未来が語れなくなった。


未来にワクワクしなくなった。



そんな1人の少年のお話。



今まで将来のビジョンに向けて考えて、未来をより良いものにするために実現に向けて様々な能力をつけたり、様々な場所に出向き縁を繋いできた。その過程でご縁に恵まれ、その少年は志を共にできるある1人の少女と出会い、社会をよりよくするべく新たな環境を作り出した。その道中はとっても大変だったけれど、とても楽しく充実した日々だった。


徐々に志を同じくし、増えていく仲間。そして、事業も拡大を遂げていき、信頼も集まってくる。同時に、応援してくれる人も増えてきた。


順風満帆のように見えた。


ふと、立ち返ったとき、
少年は思った。



「本当にこれが一生かけてやりたいことなのだろうか?
もっと自分のやりたいことがあるのではないだろうか?
人のためだけで生きていて、自分は楽しいのだろうか?」



少年はこれまでの間、無我夢中で走り抜けていた。目標を掲げ、期待される結果と応援し求めてくれる声を実現させるために走り抜けた。もちろん、自分のやりたいことも包含されていたし、充実していた。

だけど、振り返ったその頃、少年は自分のためではなく、誰かのため、求める人たちのために生きていた。多分その生き方がしんどくなったんだろう。


自分のやりたいことと、社会が求めること、周りの人が求めること。


もしかすると、それは、少年の思い込みであり、勝手な憶測だったのかもしれない。でも、走り続けるには、うちにいる自分の気持ちとこれから進んでいきたい未来の自分と"対話"する必要がある。

少年は煌びやかで、人から応援され、仲間もついてくる憧れの存在だったのかもしれない。だけど、そんな少年も未来や自分の願望と悩むこともある。



強がっているだけで、本当はすごく脆く、弱い存在なのかもしれない。

少し休息が必要なのかもしれない。




未来はとても遠い。
だけど、その先で成し遂げたい夢がある。



未来を描くには、少し急ぎすぎたのか。
否、もっと自分の願望に素直に向き合おうと思う。





ps. これは誰かに向けた何かの記事ではない。1人の少年が胸の奥に秘める、弱くも切ない心の叫びなのかもしれない。だけど、こうした弱いことも今の現実社会ではなかなか叫べない。でも、こうして言葉にするだけで少し胸が軽くなる。日々追われる日常に、自分の心を繫ぎ止めるので必死なときは少し時間をおいてみることも必要なのかもしれない。

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