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わたしの領解文/一人ひとりの領解文

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わたしの領解文/一人ひとりの領解文をあつめました。それぞれの方のお領解を味わい、自らの領解も味わい、深め、そして、言葉にしてみたくなるような…おみのりにであう場を、ゆるやかに繋い…
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#一人ひとりの領解文

私家版「領解文」/松月博宣 さん

南無阿弥陀仏 「われにまかせよ そのまま救う」の弥陀のよび声 声となりて届きし弥陀は 煩悩生活そのものを 浄土に生まれる身と定め 常に照らしたもうなり。 光の中に我が身を愧じ 救いたもうみ仏に 感謝の念仏申しつつ 愚かなる身を生き抜かん。 この世のいのち終わる時 直ちに浄土に往き生まれ さとりの身となるうえは 縁ある人より導かん。 これ宗祖親鸞聖人と 法灯継がれし よき師をはじめ あらゆる方のお育てと 深くご恩を噛み締めん。 救いに預かるそのうえは 弥陀の願いに促され 日々の

わたしのりょうげ

子どもが家に帰るのを待ってから午後のご法話に間に合うよう車で向かう。 お経がはじまっていた。 窓際の隅に座る。今日は正信偈のようだ。 正信偈が終わり途中からどこをよんでるのか分からなくなったので、 皆さんの声を聞きながら日常勤行聖典の白骨の章を読んでいた。 なもあみだぶつ、なもあみだぶつ、という人の声 鳥が鳴いた。庭を見ると、雨音と、 生い茂った木の葉から雨粒がしたたって、 地面の黒い石をつやつやと濡らしている。 鳥は飛び立ち枝を揺らしている。 ああ、なにも欠けてない。完璧だ

わたしの領解文/松下蓮 さん

わたしの領解文、考えているけど、私が領解をしていることを表明しようとしたら、何にも領解してないことに気づく。「こういただいた」と思ったことも次の瞬間には忘れる。しかもそれを人に読んでもらおうとすると、カッコつけた言葉しか出てこないのがわかる。私はわからないというわからなさを武器にしたりする。 南無阿弥陀仏と聞いたその時一瞬が信心だと言われるが、その一瞬さえも掴めないのだ。だから私の知らないところで阿弥陀様のはたらきがあるんだろう、と想像するしかない。 南無阿弥陀仏。 5月2日

再生

ラップで歌ってみた自分の領解/Shunki&enju

(【新しい領解文】に触発されてラップで歌ってみた動画です) 領解の強制 ナンセンス とっちゃいねえぜ コンセンサス 法話聞く 感動 沸き起こる 反応 如来の声に 応答 突き動かす 衝動 千差万別いろんな耳に  響きわたるはおんなじ願い  それぞれの思い乗り越えて  願成就一実 満ちたりる如来の功徳 非意業の信心 わが思い介入せず されどその報恩は それぞれの三業 恒常に不可思議の徳海を称念 変わらぬ願いを  喜び 悲しみ 絶望 悶絶  すべての思いは 如来の願海へ 受け入れられ 1人1人の味わいとなり あらわれでる 青色青光 黄色黄光 ゲタのカスに味わい書くやつ 48本の木の上でねるやつ 赤色赤光 白色白光 本堂で逆立ちするやつ 御門主のそでをひっぱるやつ 妙好人もみんなそれぞれ  おんなじねがいをこの身で表現  多様な領解が 伝道に貢献 口にだそうよ 自分の領解 分かちあおうよ みんなの思い 自分の思い押し付けるおっさん  まじめな人ほどそうそうに退散  反対する高僧に賞賛  これを機会に聖教を研鑽 口にだそうよ 自分の領解 分かちあおうよ みんなの思い (Lyrics written by Syunki/Music by enju)