EdCafe『学校の本質は何かを考える』

ドキュメンタリー映画「みんなの学校」の舞台である大空小学校の初代校長木村泰子先生と、熊本大学の教育哲学者苫野一徳先生を囲んで、茨城県教諭が対話しながら学びを深めます。茨城県教育研修センターの企画です。

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社会の本質は、自由の相互承認であること、そのために自由承認の感度を育むことが公教育の使命であること。
人間が感受性レベルで変化した精神の大革命以来、制度的土台として発明された憲法、そして教育と福祉。
近代化に伴って均等な人間をつくることに目的をすり替えられてしまった教育の役割とこれから必要な変革。
決まりに従わせるだけの教育は、子どもから考える力を奪い、無力にしているだけではないだろうか。
自由になるために教育がある、だとしたら、学校という規制された自由の中で自由を行使して安心して失敗できることが、学校の大きな意義なのではないだろうか。

社会に出た時の不条理に免疫をつけるための「受動的忍耐」ではなく、社会の不条理に遭遇した時に根気強くそれを改善していこうと試みることができる「能動的忍耐」を育むことの大切さ。

学校の「当たり前」を問い直すことで、これからの教育にできることはたくさんあります。

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