ギリギリでいつも飛んでいたい『SUPERFLIGHT』

空を自由に飛びたい奴へ

 ムササビスーツって、知ってるかい?正式名称はウイングスーツ(Wingsuit)、手足に布を張った滑空用のスーツさ。1990年代にとあるフランス人のスカイダイバーが考案したらしいって代物だ。コイツを着てダイブすると減速したり高速落下したり自由自在に飛べるんだと。最高時速200km以上になるらしいぜ、スピード狂には堪らないだろうな。

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ムササビスーツ(画:いらすとや)

 お前さんもやりたいって?日本じゃあまず無理だな。グアムやらで現役のスカイダイバーの指導を数百回受けないと着れないらしい。それに死亡事故もそれなりに起きてるんだとよ。おっそろしいねえ……。

 おいおい、何も諦めろって言ってる訳じゃねえんだぜ。あるんだよ、日本でもムササビになる方法が。知りたい?そうだろうそうだろう……。

 じゃあ、教えてやるよ。

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コイツさ

今日からお前もSUPERFLIGHTER

 ん、これは一体何だって?『SUPERFLIGHT』だよ。見てわかるだろ……そうじゃない?ああ、ゲームだよ、ゲーム。

 こいつのタイトルは『SUPERFLIGHT』。パブリッシャーはGrizzlyGames、お値段は日本円で310円。steamで絶賛発売中だ。ストアページのリンク貼っとくぜ。

 スクリーンショットのグラが安っぽい?一見したらそうだろう。だがコイツはヤバいぞ?実際にプレイして見せてやるとするか。

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 「PLAY」を押した瞬間にプレイヤーは宙に放り出される。まあ分かると思うが、この鳥人間みてえな奴がプレイヤー……つまり自機だ。ウィングスーツを着たコイツを矢印キーで動かして空を飛ぶのがこのゲームさ。

 遊び方は簡単だ。この岩の柱だらけのエリアを飛び回る、それだけさ。で、こういった障害物にぶつからないように飛んでいけばスコアが貯まる。そして障害物から一定距離離れれば近づいていた分だけスコアが右下の総スコアに加算されていくって訳だ。障害物に近い程スコアが多く貯まっていって気持ちよくなれる。だからって無理は禁物だぜ?障害物にぶつかるまでに稼いだスコアが記録に残るからな。ついでにスコアの数字が音立ててカウントしてる間に事故ったらそのスコアが無駄になるのにも注意しろよ。

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同じ距離を飛んでいても数倍以上の差が出るんだ

 で、質問なんだが……。お前さんはみたいな状況の時どうする?

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今にも墜落しそうな自機、どうやって立て直す?

 「身体を上に向けて上昇する」…普通ならそうだな。だが、このゲームでは×だ。……さっきも説明した通り、このゲームはウィングスーツを着た人間を動かすんだ。つまり、「現実のウィングスーツと同じ」動きをするのさ。だから上に向けすぎると風を受けられなくなって地面とディープキスって訳だ。この場合は「水平にしつつ右に旋回」が正しい回避方法って事さ。

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 周囲が白くなってきたな。ここまで来たら迷わず勢いよく下に突っ込め。遠慮はいらねえ、勢いよくDownキーを押すんだ。

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 世界が変わっただろう?この白い霧を突っ切ると新しい世界にランダムでワープするんだま、あんまり調子乗ってやると後々痛い目にあうかもな。それとピンクのもやの塊みたいなのが時々見つかるが、あれに触れても違う世界にワープする。「Portal」って名前らしいが、まあ名称なんざどうでもいい。コイツでワープすると1000ポイントスコアが加算されるって事だけ覚えておけよ。

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画面中央のツブツブが「Portal」。一つの世界に複数存在する事も

 ゲームで覚えておく事は大体こんな感じだ。強いて言えば、気に入らないつくりの世界に出くわしたらシード値をいじって世界を変えちまうのも手だって事くらいだな。

広がれSUPERFLIGHTERの輪

 シンプル?まあそうだな。だが奥深いぜ。現実のウィングスーツと同様、風を受けてフィールドを飛び回るわけだが、逆に言えば風がない所だと全く飛べない。コントロールも効かず真っ逆さまよ。だから風通しの悪そうな隙間をくぐる時はよく考えるんだ。いかに気持ちよく飛べるか考えながら飛ぶのもオツなものさ。ギリギリのスリルを味わいながらハイスコアを伸ばしてくのも楽しいがな。もし競い合いたいなら、値段も安いからsteamの友人にプレゼントするのもアリだな。

 ……ああそうそう。最後に一つ伝えておかないといけないことがあるんだが。このゲームで事故った時、自機が木っ端微塵になるだろう?



 あれ、実際のウィングスーツ事故の一般的な事例らしい。


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