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「白老」澤田酒造さんと愛知の日本酒のお話

2020年1月


今回は愛知県の常滑にある「白老」醸造元、澤田酒造さん蔵見学です。

中部国際空港セントレアからなら近いので、朝イチのフライトでセントレアに。
たった45分のフライト✈️


セントレアの中には朝8時からオープンしている大浴場があり、お風呂に入りながら飛行機の離発着が眺められるという、飛行機好きの私には天国のようなところがあるのです😍
しかも朝風呂セットには入浴料プラス150円で、エビフライドックとソフトドリンク飲み放題付きという💕


そこでしばらくゆっくりしてから待ち合わせの常滑駅はすぐ近く。
茶色の急須、常滑焼きで有名な街。
初上陸です!


知多半島は、昔は兵庫県の灘に次いで酒蔵の多いところで、江戸時代にはなんと227もの酒蔵があったといいます。


現在、常滑市に残っているのは澤田酒造さんと、「ねのひ」の盛田酒造さんの2軒だけ。(ソニー創業者、盛田会長のご実家ですね)


澤田酒造さんは現在娘の薫さんが社長として蔵を継ぎ、薫さんの旦那様 英敏さんが副社長として造りや営業など諸々活躍されていらっしゃいます。
酒造りの話の前に、英敏さんから知多半島が歴史的に、地理的にどのようなところか、を授業のように説明していただきました。
それがすっごく大事なんですね。



なぜミツカン酢やトヨタの会社がそこにあるのか、
なぜこんな暖かい土地で酒造りが盛んだったのか、
(名古屋よりもさらに1〜2度気温が高い)
そういった話は、
豆味噌、お酢、たまり醤油、三河みりん、白醤油が昔からこの地でなぜ盛んに作られているのか、にもつながります。


調味料天国とも言える、「濃い味つけ」がベースの愛知県知多半島で 求められる日本酒とは?

淡麗辛口でも、フルーティーでもないですよね。

「甘い、重い、切れない、ダレる」
なんですって 笑😁


でも、この日本酒を、醤油と味醂で煮たお魚や、タレ焼き鳥に合わせていただくと…
調味料と寄り添う旨味、素材の良さを引き出す香り、脂っこさを切る酸。
それはそれは美味しいわけです💕



技術や知識がしっかりあるからといって、綺麗な酒質にすれば良い、というわけではない。
綺麗に造れるけど あえて造らないという選択もあると知りました。



酒造りは手造りで丁寧そのもの。
麹は全て蓋麹(ふたこうじ)といって、小分けにして温度調整をムラなくできる手間のかかる造り方。
今では作れる職人がいないのではないかと思う、木製の甑(こしき)。
きちんと「計算された野暮ったさ」になるように、最新の分析機もありました。


歴史的背景、土地の形状、その土地の文化。
全てが織り込まれた白老。


今回も素敵なご縁に感謝🙏

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