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2023年に読んだ漫画で良かった作品

年末も近いので今年読んだ漫画で良かった作品をまとめておきます。
今年読んだやつなので発行自体は昔のもあります。


①ゆるゆり(大室家)

タイトル通り、ゆるい百合作品です。かと思って油断していると急に強い百合がぶつけられるので油断できません。
百合姫を購読しているので毎月流し読みはしていたのですが、せっかくならということでセール中に全巻購入しました。癒される日常系の話もさることながら、キャラとキャラの繋がりを広げるようなエピソードの展開も多く、絵柄の良さも相まってとてもよかったです。
古谷向日葵が好きなのでスピンオフの大室家も同時に購入して読みました。大室家では花子が一番好きです。でもなんやかんやで京子と結衣の関係が一番好きかもしれません。お互いを信用しきっている腐れ縁……いいよね。
劇場版である『大室家 dear sisters』は来年2月2日に公開予定です。おたくは全員観に行きましょう。


②薫る花は凛と咲く

ボーイミーツガールの恋愛漫画です。今まで読んだ恋愛系の漫画で一番好きでした。
偏差値の低い男子校に通う紬凛太郎とその隣にあるお嬢様校に通う和栗薫子のお話なのですが、これがまーじでいい。
恋愛漫画って主人公とヒロインがいるじゃないですか。ヒロインの和栗薫子は食べるのが大好きで笑顔が可愛く自分より他人を気遣うことを優先するようなとても魅力的な少女です。もちろん私はとても好きです。だって可愛すぎるもん。
でもそれ以上に主人公の紬凛太郎が好きなんですよね。不良校に通う背の高い金髪で目つきの悪い高校生なのですが、その振る舞いに至った理由と誰よりも優しい心情が本当に好きなんですね。
恋愛漫画はヒロインだけでなく、その子に恋をする主人公も好きになれないと作品全体を本気で好きになることはできないと思うんですよ。その理論で考えると私はこの作品を本気で好きということになれます。まあこれスナックバス江に書いてあったことなんですけどね。



③これ描いて死ね


強めのタイトルに全く負けてないほどの熱量を浴びれる作品です。
漫画を読むのが好きだった少女が漫画を描くことを始める内容で、何かしらの創作をしたことがある人には非常に刺さるものがあると思います。
プロを目指すのではなく、趣味でコミティアに出ることを目的にしているのも結構珍しいお話だと思います。各巻の終わりに過去の漫画家の話を入れてくれることで現在と過去の繋がりを強調しているのも読んでいて気持ちいいです。かくしごとのアニメみたいな感じで徐々に明かされていくような構成ですね。
漫画というものを好きな人にはぜひ読んで欲しい作品です。



④マーブルビターチョコレート

過去に若い年齢で小説の賞を受賞しながら現在はしがないライターをしている女性がネタのためにパパ活をしている女性に近づいていく……といったタイトルとは裏腹に少し重めの作品です。
エンタメとして他者を消費することへの葛藤。甘さ控えめで少しビターなテーマではありますが、読了後の余韻は不思議と爽やかで素晴らしいものでした。
2023年に読んだ漫画で一番良かった作品は何かと聞かれたら迷わずこれだと答えます。
1巻完結の作品なので気になった方は是非読んでみてください。後悔はさせません。



⑤未来日記

名前だけは前から聞いたことあるけどそういや読んだことなかったなシリーズその1。10年以上前の作品ですね。
セールでめちゃくちゃ安かったので全巻購入して読みました。未来が分かる日記を題材にしたデスゲームで、特に終盤の怒涛の答え合わせは伏線も相まってとても秀逸な展開だったと思います。
特筆すべきはヒロインの我妻由乃です。その辺のメンヘラやストーカーキャラとは訳が違います。あまりにも強すぎる。令和でも十分戦えるヒロインスペックを持っています。あいつは本当に何なんだ……?
一番好きなのは宗教団体の教祖の少女です。見た目めっちゃ好きだな~って言ってたら境遇が死ぬほど辛くてあれ。でも番外編みたいなやつで一応救われている未来があったのはよかったです。


⑥きもちわるいから君がすき

この作品がまんがタイムきららに掲載されていることに驚きを禁じ得ません。
タイトルから漂う異常さ。はじめは『きたない君がいちばんかわいい』と見間違えたかと思いました。テーマは共依存です。ここだけの話ですが、私は共依存が大好きです。なのでこの作品はとても好きです(三段論法)
まんがタイムきららって日常系作品が多くて癒しの多い優しい世界だと思うじゃないですか。でも、全然そんなことはないんですよね。正直少し舐めてました。
私が好きな『星屑テレパス』とか『紡ぐ乙女と大正の月』もきらら掲載なんですよね。今のまんがタイムきらら、まじで熱いです。


⑦SLAM DUNK


名前だけは前から聞いたことあるけどそういや読んだことなかったなシリーズその2。いや、逆になんで読んでないんだよ。
事前知識0で映画を観に行ってあまりにもよかったので電子版で全巻買おうとしたら電子版が存在しなかったので近場の快活クラブに行って全巻読みました。
内容は全人類知ってると思うので書きませんが、一番好きなのは終わり方ですね。作中一番の激戦を制した後にそのまま敗北してエンドロールへと向かうという今では稀有な終わり方だと思います。
これめっちゃ好きなんですよね。本当にやり切った感じが強調されますし。あと変に先伸ばさないところとか……最後の海沿いの余韻とかね。



⑧ポラリスは消えない

憧れの女性アイドルが死んでしまって絶望していた少女がそのアイドルを蘇らせようとする、といったあらすじを見て面白そうだな~と思い購入しました。
実を言うとSF的な要素を期待して読み始めたのですが、蘇らせるというのは自身がそのアイドルに完璧に成り切って配信をすることで生きていると見せかけるというもの。そんなことしてもすぐバレるだろ……と読み始めは思っていたのですが、それに対する回答がとても丁寧かつ先の謎を解く鍵にもなっていてとてもよかったです。
強いて言うなら最後の展開が少し早かったのが気掛かりなところ。恐らく急に3巻で終わりを決められてそれに合わせたような感じでしょうか。あとがきにもまだ描きたいことが色々あったと載っていましたし。
それにしても、なぜ少女はそのアイドルをそこまでして蘇らせる必要があったのか。2人の関係は一体何なのか。ミステリーな要素も多数含まれており、色々考えながら読んでいてとても楽しい作品でした。こういう百合、好きです。

とりあえず今年読んだ漫画で印象深かったのはこんな感じでした。

小説と映画とゲームとアニメも元気があったらまとめるかも。


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