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【マイルチャンピオンシップ 2023】重賞展望〜格と実力を問うマイル路線の総決算!〜

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秋風漂う淀の戦い、秋のマイルG1・マイルチャンピオンシップ。阪神開催だった昨年までとは傾向が打って変わり、上がり上位であれば後方から届いた阪神に対し、京都では直近7年のうち、上がり最速で馬券に入ったのは3頭。すなわち一瞬の切れ味よりもいかに好位から脚を伸ばせるかが重要になるレースだ。また過去10年で10番人気以下で馬券に絡んだ馬はゼロ。一年のマイル路線総決算となるレースなだけに格と実力を備えた実力馬が中心となる。またリピーターが多いのもこのレースの特徴の一つ。前年好走馬には注目していきたい。


過去10年比較

〇前走別
格上げ前の富士Sを除けば前走G3以下からの参戦で3着以内に入った馬はゼロと厳しい結果。出走間隔別では中7週以上のローテで好走したのは2020年インディチャンプ、2016年ネオリアリズム、2015年モーリスの3頭。前哨戦で叩いて臨む馬を狙うのが定石か。また前走掲示板外に敗れた馬で3着以内に入った馬は2014年ダノンシャークのみ。大敗からの巻き返しもかなり厳しい印象。

〇脚質別
「上がりタイムが出やすいが、好走には上がりが必須ではない」というのが京都コースの特徴。スローペースになりやすいが、逃げ馬で好走できたのは2014年ミッキーアイルのみで易々と逃げ切れないが、直線からの後方一気も難しい。一瞬の切れ味よりも、いかに好位から良い脚を伸ばすことができるかが重要と見る。

〇騎手別
秋に入り短期免許で来日する外国人騎手が増えるため、2015年から8年連続で外国人騎手が好走しているのが特徴。今年はR.ムーア騎手、J.モレイラ騎手、C.ルメール騎手、M.デムーロ騎手と外国人ジョッキーが勢揃い。軽視は難しい。

〇好走ファクター
①実力馬を順当に評価。穴を狙うなら前走掲示板内で惜敗した馬。
②騎手狙いならば外国人騎手。
③強いリピーター傾向。前年好走馬には要注意。

人気馬考察

※想定人気から選定

セリフォス
ソングラインと並び、マイル界の上位に君臨する有力馬。昨年のマイルチャンピオンシップは大外から追込んで勝利、今年の安田記念では先行して2着と持ち前の瞬発力に加え走りに多様性が出てきて、古馬になりますます完成されてきた。上がりが速く位置を取れるこの馬にとって京都の舞台は好相性だろう。連覇に期待がかかる。不安材料は出走間隔。敗れた3戦中2戦は5ヶ月以上の休養明けで本質的には叩き良化型。今回も休み明けのレースとなる。状態面には注視しておきたい。

シュネルマイスター
前走毎日王冠はスローペースで前有利だったが直線で伸び3着に好走。内で詰まりそうになったところを外へ切り返して一気に先団に迫る凄まじい競馬だった。32秒台の末脚を繰り出せるこの馬は瞬発力勝負ならばセリフォスにも勝るとも劣らない。今回と同条件のマイラーズCで勝利しているように京都芝1600mへの適性も高く、展開がハマれば最有力候補。不安材料は後方脚質である点。5歳になり以前よりも後ろでの競馬が増えてきた。中団からの差し有利な展開では届かない可能性も。

ソウルラッシュ
昨年のマイルチャンピオンシップではソダシとタイム差無しの4着、前走京成AHでは59kgの斤量を背負いながら勝利。今年のマイラーズCでもシュネルマイスターと0.1秒差の3着と健闘が続いている。また今回の鞍上は絶好調のJ.モレイラ騎手。500kgを超える大型馬なので外国人騎手とは手が合いそう。不安材料は相対的な能力差。G2、G3では好走を見せるもののG1では一度も3着以内に入っていない。有力視されるセリフォスやシュネルマイスターとの力関係を考えると馬場や展開の助けが欲しい。

注目馬

ダノンザキッド
一昨年3着、昨年2着とマイルチャンピオンシップとは好相性のダークホース。中山以外ならコースを問わず好走できており、好位から良い脚を繰り出せす競馬が持ち味。また相手に合わせてポテンシャルを上げられるのがこの馬の特徴。一瞬の切れ味よりも位置取りとスピードが問われるこのレースなら再度の好走を期待できる。また何度好走しても人気しない不思議な馬。前走は明らかに距離が長すぎたので適性距離なら一発あっても。

ソーヴァリアント
前走富士Sでは初のマイル戦ながら3着に好走。札幌記念ではジャックドールやダノンベルーガに先着しているように元々ポテンシャルは高い馬。時計が安田記念ほど高速決着にはなりにくいのはこの馬にとっては幸い。また道悪に強いオルフェーヴル産駒。週末には雨予報も出ているのでパワーを要する馬場になればチャンス到来。


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