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【武蔵野ステークス 2023】重賞展望~砂の頂点への切符を手にするのは~

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1着馬にはチャンピオンズカップへの優先出走権が与えられるダート重賞。本レースで好走した馬は後に重賞戦線で活躍する馬も多く、昨年はギルデッドミラーとレモンポップの好勝負があった。関東のレースでありながら西高東低の傾向があり、関東馬で勝利したのは2015年ノンコノユメのみ。昨年はレモンポップですら2着に敗れていることには注意したい。全体時計が速くなりやすく、高速決着への対応がこのレースを制する鍵となる。


過去10年比較

・前走別
最多で勝利を挙げているのはグリーンチャンネルC組。東京芝1600mでの好走経験は好走馬探しの糸口になりそう。その他、南部杯やJDDといった地方重賞で敗れた馬の巻き返しも目立つ。なお、前走で二桁着順に敗れた馬と二桁人気だった馬の3着以内入線はゼロ。前走で惜敗している実力馬を狙うのが順当か。

・脚質別
芝発走によりテンが速くなるため前に行く馬にとって厳しいペースになりやすい。ダート戦だが脚質は差し・追込が優位で上り最速を記録した馬が6勝を挙げている。逆に逃げて3着以内に入線できたのは2022年バスラットレオン、2016年タガノトネールのみ。高速決着への対応と直線で弾ける末脚の両方が求められる。

・騎手別
C.ルメール騎手、戸崎圭太騎手、三浦皇成騎手がそれぞれ2勝を挙げている。特に戸崎騎手と三浦騎手はしばしば中穴クラスの馬を複勝圏内に持ってくきている。

・好走条件
①前走二桁着順や二桁人気からの巻き返しは難しい。前走惜敗の実力馬。
②ハイペースへの対応と末脚が重要。差し・追込が優位。
③C.ルメール騎手と三浦皇成騎手。特に中穴の三浦騎手には要注目。

人気馬考察

※想定人気から選定

ペリエール
前走グリーンチャンネルCでは3着に敗れたが敗因は重馬場。2走前のユニコーンSはハイペースの中、好位で上り3位の末脚を使い後続に3馬身差を付けて押し切り勝ち。関東馬だが経歴はノンコノユメと近い印象で、奇しくも鞍上はC.ルメール騎手と共通点も多い。先日のみやこSで圧巻の勝利を納めたセラフィックコールと同じヘニーヒューズ産駒の3歳馬。後に続けるか。不安材料は道悪を苦手とする点。連対を外している3戦中2戦は馬場が渋ったレース。週末に雨予報が出ているのは気になるところ。

ドライスタウト
2022年の全日本2歳優駿馬。後の霜月Sでは古馬相手に1.3/4馬身差で勝利。古馬になってからもフェブラリーSでメイショウハリオに0.1秒差の4着と健闘。ポテンシャルの高さを示した。戦績は(5-2-0-2)と安定しており、馬券外となった2回も掲示板を確保している。不安材料は距離適性。1600m以上のレースで好走できたのは2歳まで。その後は4着2回で距離延長は良い方向に働かないと見る。また1400m以上のレースで上り最速を記録したことがなく、瞬発力勝負では分が悪い。

レッドルゼル
JBCスプリントを勝利しているようにスプリント適性が高く高速決着に強い。加えて、G1レースでも上り最速を出せる末脚の爆発力はメンバー最上位。差し・追込が有利な展開では最有力候補か。ロードカナロア産駒でキングカメハメハ系が幅を利かせる本レースとは血統面の相性も良い。不安材料は鞍上の横山典弘騎手との相性。重賞勝利は全て川田将雅騎手とのコンビによるもの。時計が流れず、「ポツン」が発動してしまった場合、あと一歩届かない可能性も。

注目馬

セキフウ
良馬場に限定すればメンバー最速の持ち時計。近4走で上り最速を記録しており本格化を迎えた印象。今回のレースと同条件のユニコーンSでは1着とタイム差無しの2着。舞台適性は高そう。前に行くと強みが消える馬なので後方からの競馬を得意とする藤岡佑介騎手とも手が合うはず。外枠から差し脚を伸ばせれば楽しみな一頭。


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