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【ジャパンカップ 2023】重賞展望~その天才に”絶対”はあるか~

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日本を代表する名馬と海外の実力馬が一同に会するレース、ジャパンカップ。今年は例年以上に豪華なメンバーが揃う。耳目を集めるのは競馬ファンが待ち望んだ「世界ランク一位」イクイノックスと「三冠牝馬」リバティアイランドの対決だろう。絶対王者vs無敵女王の対決はどちらに軍配が上がるか。人気別では1番人気が(5-1-2-2)の好成績をマーク。国内外から有力馬が集結し、騎手も世界中から名手たちが揃うこのレースは堅い決着も多い。名馬中の名馬が揃う”ジャパン”の名を冠するに相応しい日本トップクラスのG1レースだ。


過去10年比較

〇前走別
秋古馬三冠のうち、天皇賞(秋)と同じく東京競馬場を舞台とするだけあり、好走馬の前走で最も多いのが同レースからのローテ。リピーターが多いのも特徴で、ジェンティルドンナ、キタサンブラック、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、アーモンドアイ、コントレイル、シャフリヤールと枚挙に暇が無い。また前走間隔で10週以上空いた馬の好走が無い点は注意すべきで、能力だけでなく臨戦過程も問われるレースと言える。

〇脚質別
勝ち馬の脚質を見てみると逃げは0勝、4角10番手以下からの追込は2022年ヴェラアズール、2015年ショウナンパンドラのみと極端な競馬で勝ち切ることは難しい。メンバーによって年毎にペースが大きく変わる点がジャパンカップの特徴で、位置取りに加え、優れたスピードとペースへの対応力が求められる。

〇騎手別
国内外から名手が集まるゆえか外国人騎手が最多の7勝。日本人騎手では川田将雅騎手、福永祐一騎手、武豊騎手といったリーディング上位に位置するジョッキーが活躍。

〇好走ファクター
①能力を順当に評価。臨戦過程にも気を配りたい
②先行・中団から優れた脚を伸ばせる王道競馬
③強いリピーター傾向。昨年好走馬には注目

人気馬考察

※想定人気から選定

イクイノックス
もはや競馬史でも最強の一角を争うレベルにまで成長した絶対王者。前走天皇賞(秋)では凄まじい高速決着を制し、世界レコードを樹立。能力、臨戦過程、鞍上のC.ルメール騎手、レース適性、どれを取っても死角なし。陣営の本命は間違いなくここだっただけに前走はメイチですらない可能性がある。不安材料は前走レコード決着によるダメージのみ。競馬に絶対はないが、”この馬”には絶対があるか。

リバティアイランド
圧倒的な強さで同世代の実力馬を破った三冠牝馬。今年の桜花賞では後方一気で差し切り勝ち。オークスでは中団から脚を伸ばし6馬身差の圧勝と能力だけでなく成長力も桁違い。牡馬相手でも勝ち切るだけの能力を備えていると見ていいだろう。不安材料は初の古馬混合戦となる点。メンバーレベルが上がり、トップクラスの古馬が相手ではマークも厳しくなる。とはいえ、イクイノックスへの対抗馬筆頭はこの馬だろう。

スターズオンアース
現役牝馬ではリバティアイランドと最強の座を争う一頭。天皇賞(秋)は蹄の異常で回避となったが、出走できていれば好勝負となった可能性も。この馬の持ち味は能力の高さと対応力。出遅れようが馬群に埋もれようが、馬券内まで迫るポテンシャルの高さと精神力の強さは大舞台でこそ活きるはず。不安材料は臨戦過程。前走から半年近く開いてしまった以上、万全の態勢で挑む他の強豪たちに太刀打ちできるか。休み明けはスタートで出遅れがちなのも気になる点。

注目馬

ドウデュース
前走天皇賞(秋)は休養明けのレースゆえか道中力んで先行してしまい、異常なハイラップに追従できずに7着に敗退。本来この馬が得意とする競馬はスローからの瞬発力勝負。年ごとにペースが変わるこの舞台で、前走ほどの高速決着にならなければ十分巻き返しは可能と見る。マイル向きの馬体になっているとの向きもあるが、距離延長はむしろ歓迎で追走が楽になる分、得意な展開に持ち込みやすい。イクイノックスとリバティアイランドに注目が集まり人気を落とすだろうが、本領発揮できれば勝負になる。

ヴェラアズール
昨年のJCではG1初挑戦ながら父エイシンフラッシュを彷彿とさせる切れ味抜群の末脚で差し切り勝ち。その後の重賞戦線では不振ぎみだが、好走レンジが狭い分、ハマった時の爆発力は他の有力馬にも劣らない。
昨年のJCで神がかった騎乗を見せたR.ムーア騎手と再コンビを組むのも頼もしい限り(H.ドイル騎手に乗り替わり)。パンサラッサが大逃げを狙った場合に他の馬が追従してハイペースになると厳しいが、昨年のように展開が向けば再びの好走も。

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