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【京阪杯 2023】重賞展望~波乱を呼ぶ淀の電撃戦!~

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ジャパンカップの裏で行われる淀の電撃戦、G3・京阪杯。京都内回りコースの芝1200mを舞台に気鋭のスプリンターたちが激突する。内回りの短距離戦ゆえか、特筆すべきは内有利の傾向で1~4枠の7勝を含む3着以内16頭と大きくリードしている。また1番人気が(2-2-0-6)、2番人気が(2-0-0-8)と心もとない成績で、逆に2桁人気以下の穴馬の激走が多い。過去10年で10頭以上が馬券に絡んでおり、波乱が多いレースだ。


過去10年比較

〇前走別
京都開催の過去7年では好走馬の多くが前走重賞組もしくは京阪杯と同条件の京都芝1200m組。それ以外のリステッド競走以下レースで好走したのは2014年アンバルブライベンのみと適性の高さが問われる印象。距離別では1000m~1400m以外の距離からのローテでは一頭も馬券に絡んでいない。

〇脚質別
内回りかつ道中上り坂のあるコースゆえにペースが緩みやすく基本的には先行有利。一方で京都競馬場らしい瞬発力が問われる側面もあり、差し・追込勢もそれなりに健闘。4角10番手以下で馬券になった馬は全て上がり3位以内のタイムをマークしていた。

〇騎手別
東京でジャパンカップが開催されていることからリーディング上位の騎手が不在で、波乱を呼ぶスプリント戦らしく毎年勝利騎手が異なる混戦模様。強いて挙げるならば和田竜二騎手、岩田康誠騎手、幸英明騎手らベテランの実力派ジョッキーが好成績を残している印象。

〇好走ファクター
①前走重賞組の実力馬、同条件を好走しているコース適性の高い馬
②他馬に先んじて位置を取れる先行力、後方からなら末脚鋭い瞬発力
③内枠有利が顕著。真ん中から内を狙いたい

人気馬考察

※想定人気から選定

ルガル
前走スワンSで並みいる強豪を抑え、勝ち馬とは0.2秒差の4着に健闘。今回のレースと同条件となる葵Sで2着に敗れたものの敗因はスタートの差。モズメイメイのロケットスタートの再現性を考えれば実力はこちらが上と見る。先行・差しの両方で古馬相手に善戦できており、ポテンシャルは高い。斤量有利が働く3歳馬である点も追い風。不安材料は良馬場への対応。実は勝利経験がダートもしくは不良馬場の芝コースのみ。当日の馬場状態は注視したい。

トウシンマカオ
昨年の京阪杯では好位に付けて上がり最速の末脚を繰り出し勝利。その後の重賞で連続して好走しており、実力はメンバー中でも上位。前走は9着に敗れたが熱発からの復帰戦と考えれば度外視可能か。またサクラユタカオーの血がよく効く京阪杯。ビッグアーサー産駒であり、血統面も評価できる。不安材料は京都適性。前走スワンSでは前有利の展開ながら逃げて9着に敗退。昨年の京阪杯は阪神開催であり、勝利したオパールSも同じく阪神。コース適性の高さを問われるこのレースでは人気通りの評価が妥当かどうか。

エイシンスポッター
前走スプリンターズSは11着に敗退したが、後方から競馬をしたこの馬には展開が向かなかった。京阪杯と同条件となる4走前の鞍馬Sでは勝利しており、京都適性は高い。上がり32秒台をマークする末脚が持ち味で、後方からでも届くこのレースなら一発あっても。また1分7秒台の高速決着にも対応できる点も魅力。不安材料は脚質。近9走全て4角10番手以下からという極端な競馬をするタイプ。差し・追込でも届くとはいえ、基本は先行有利なレース。有利な内枠を引けても馬群に包まれる可能性を考えるとややリスキー。

注目馬

ディヴィナシオン
京都コースは(2-1-1-2)と好相性で、2走前のオパールSでは上がり最速の末脚で勝ち馬と0.2秒差の3着に好走。今年のオーシャンSでもエイシンスポッターやキミワクイーンといった今回のレースでも有力視される馬たちに先着する2着。瞬発力勝負に強い分、展開がハマれば一発ある馬。また鞍上は今年のスプリント重賞で活躍中の団野大成騎手。大穴でも十分狙う価値のある京阪杯なら抑えておきたい一頭。

シングザットソング
今年のフィリーズレビューを制した重賞馬。前走オパールSで2着に好走。京阪杯は前走オパールS組が多く好走を見せており、この馬の京都での好走経験は京阪杯で活きるはず。ローテ的にも前走叩いてここを照準にしてきたと見る。またロードカナロアを始めとしたミスプロ系と相性が良いレースでもあり、ドゥラメンテを父に持つこの馬は血統面も評価できる。マイルCSをナミュールで制した牝馬が強い高野厩舎というのも好印象。


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