Photo by asanoshizuku 【京王杯2歳S 2023】重賞展望~打倒”上方”成るか!?~ 3 四畳半競馬 2023年11月2日 12:22 東京芝1400mを舞台に行われる2歳重賞。昨年は10番人気オオバンブルマイが勝利。2着以下も穴馬が飛び込み、文字通り”大盤振る舞い”となる波乱決着。過去10年で1番人気の勝率が20%と勝負付けの終わっていない2歳戦らしくやや波乱の多いレース。東西別成績では関西馬が関東馬を圧倒。特に勝率は8倍の差を付けており過去10頭の勝ち馬のうち8頭は関西馬だった点は念頭に入れておきたい。過去10年比較・前走別最多で勝利を挙げているのは1200mからの距離延長組、次いで1400mの同距離組とマイル適性よりも速い時計に対応できるスプリント適性を問われるか。逆に距離短縮で勝利したのは2021年キングエルメスのみ。特に近5年はラップタイムが前傾傾向に寄ってきており、スプリント戦を経験している馬が好走している印象。・脚質別後方からの差し脚が届きやすい東京競馬場だが、4角10番手以下で3着以内に入ったのは2020年ロードマックスのみ。スプリント傾向の強い東京芝1400mとあって先行勢が優勢。前残り決着になることも珍しくなく、好位から長く良い脚を伸ばせるタイプが狙い目。・騎手別東京巧者のC.ルメール騎手が(4-0-0-2)と抜群の成績。騎乗回数は少ないものの浜中俊騎手も2回の騎乗で2連対と好相性。また西高東低の傾向を受けて関西騎手が6勝を挙げている。・好走条件①距離短縮組よりも延長組。高速時計に対応できる追走力を持った馬②最後方から直線一気は難しい。先行力と持続力を備えた馬③強い西高東低の傾向。関西馬を中心に狙うのがセオリー人気馬考察※想定人気から選定コラソンビート新馬戦はボンドガールに敗れ3着。後に2着馬のチェルヴィニアがアルテミスSを勝利したことを考えればレベルの高いレースだった。その後、未勝利戦、OPクラスのダリア賞を難なく快勝。先行・中団から競馬ができ、左回りを得意とするこの馬にとって本レースの舞台条件は望むところ。不安材料は持ち時計が今一つなこと。新馬戦はレベルが高かったが上位二頭が抜きん出ており、2着に3馬身差を付けられての敗戦。また過去10年で牝馬は勝利が無く、関東馬ということで人気ほどの評価はしにくい。ミルテンベルク阪神デビューとなった新馬戦で2着に3馬身差を付ける快勝。前走小倉2歳Sではアスクワンタイムとの叩き合いで差し切られたものの、同タイムでの2着。持ち時計は優秀で、先行策を得意とする鞍上モレイラ騎手とも相性は良さそう。位置取りと先行力が問われる本レースならばアスクワンタイムへのリベンジも十分にあり得る。不安材料は古馬になってから本領発揮するモーリス産駒である点。サウジアラビアRCで同産駒の注目馬シュトラウスですら3着に敗れた。この時期に結果を求めるのは酷か。アスクワンタイム2走前の未勝利戦で2着馬に5馬身差を付け初勝利。小倉2歳Sでは後方から大外を回しながら上り最速の末脚でミルテンベルクに差し切り勝ち。これまで全レースで上り最速を記録しており、瞬発力勝負なら分がある。左回りも問題無さそう。鞍上は今年の重賞戦線で活躍中の成長著しい岩田望来騎手というのも頼もしい。不安材料は控えての競馬を得意とする点。スプリント寄りの本レースでは末脚よりも位置取りが問われる。後方からでは差し損ねがある可能性も。注目馬ジャスパーノワール新馬戦は6着に敗れたものの、前走の未勝利戦ではハイペースの中、新潟の長い直線を逃げ切り勝ち。上り最速の脚で後続に3馬身差を付ける強い内容だった。勝ち時計の1:08.9は3勝クラス平均を上回るタイム。冠名ジャスパー×Frosted産駒×森秀行厩舎では今年のスプリント戦線で活躍したジャスパークローネが連想される。スプリント適性を問われる展開になれば一発あっても。オーキッドロマンス新馬戦はサウジアラビアRCを勝利したゴンバデカーブースにタイム差0.4秒、上りタイムも0.1秒差と健闘。前走のカンナSは好位から抜け出して上り2位の末脚で差し切り勝ち。稍重馬場で1:08.9の勝ち時計も優秀だった。パワータイプで小回り適性に長けるイメージもあるが、中団からしぶとく脚を伸ばせれば本レースでも好走できるはず。人気薄ならば面白い存在。 ダウンロード copy #競馬 #京王杯2歳ステークス #コラソンビート #アスクワンタイム #ミルテンベルク 3 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート