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【ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス 2023】重賞展望 ~年内最初の2歳2000m重賞!鎬を削る素質馬たち~

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年内の2歳重賞では最初の中距離戦となるラジオN杯京都2歳S。過去の好走馬にはトップナイフ、ワールドプレミア、シュヴァルグランと将来の中長距離戦で活躍する馬たちの名前が並ぶ。血統的にはSS系とミスプロ系の主流血統が幅を利かせている。京都開催の過去6年のうち、2016~2019年の4年連続で上がりタイム1位、2位の馬がワンツーフィニッシュを果たしている点から見ても基本的にはスローからの瞬発力勝負になる。例年は出走馬が10頭前後に落ち着いていたが、今年は15頭がエントリーと多頭数になる点には注意したい。


過去9年比較

〇前走別
距離別では2021年ビーアストニッシドを除き、1800~2000mを走った馬が好走。クラス別ではオープンクラスを走った馬が好調で、特に萩S組の好走が際立つ。また2018年ブレイキングドーンを除けば、馬券内に入った全頭が前走3着以内に好走。特に新馬戦、未勝利戦から臨んだ馬は全て着順が1着からのローテだった。

〇脚質別
京都開催の過去6年のうち、2016~2019年の4年連続で上がりタイム1位、2位の馬がワンツーを独占。基本的には先行・中団から優れた末脚を繰り出せる馬が優位。逃げ馬で馬券になったのは2015年リスペクトアース、2017年ケイティクレバー、2019年ロールオブサンダーの3頭。いずれも馬番が1~4番以内だったことから、内枠に入った逃げ馬には注意を払っておきたい。

〇騎手別
京都巧者の武豊騎手が好成績。ただし今年は怪我の影響で出走予定は無し。それ以外では秋競馬らしく短期免許で来日した外国人騎手が狙い目か。今年は2018年に勝利したJ.モレイラ騎手が出走予定。

〇好走ファクター
①スローからの瞬発力勝負に対応できる末脚。逃げ馬なら内枠を引きたい
②ハーツクライとキングカメハメハの直系が好調
③中長距離を得意とする友道厩舎の所属馬が好相性

人気馬考察

※想定人気から選定

シンエンペラー
前走新馬戦では好位から競馬を進め、後続に3馬身差を付ける快勝。特に後半4Fから加速ラップを刻み、最後2Fで11.1-11.0のラップタイムは優秀。勝ち時計も平均タイムを1秒以上上回る好時計だった。また東京スポーツ杯2歳Sでも勝利し、絶好調の「マジックマン」J.モレイラ騎手が鞍上と死角無しか。不安材料は血統背景。Siyouni産駒はここまで重賞勝利無しとやや不安が残る。日本で圧倒的な成績を残すSS系やミスプロ系に一矢報いることができるか。

サトノシュトラーセ
前走の未勝利戦で重馬場ながら平均タイムを上回る勝ち時計で勝利。今回のレースと同条件での勝利で、コース適性の高さを示した。また中長距離に強い友道厩舎×京都巧者の川田騎手、ジャスタウェイ産駒で京都2歳Sと相性の良いハーツクライ系と好走条件は揃っている。不安材料は他馬との相対的な能力差。新馬戦でこの馬を破ったショウナンラプンタは東京スポーツ杯2歳Sでは4着に敗退。前走も僅か5頭でのレースと、これまでの結果を額面通り評価するのは早計か。

ギャンブルルーム
新馬戦を後続に5馬身差を付けて圧勝した素質馬。前走札幌2歳Sは得意とする展開では無かった上に時計の掛かる馬場であり、この馬には向かなかった。また近年、京都芝2000mで最も勝率の高いキズナ産駒。鞍上は世界のR.ムーア騎手というのも心強い。不安材料は前走内容。いくら展開や馬場が向かなかったとはいえ、2着馬には3.1/2馬身差、勝ち馬には7馬身差以上離されており、流石に負け過ぎな感は否めない。

注目馬

ホウオウプロサンゲ
前走アイビーSではダノンエアズロックと0.1秒差の2着。さらに、新馬戦で札幌2歳Sを制したセットアップを破ったレガレイラに先着しており、ポテンシャルは高い。ギャンブルルーム同様、また京都芝2000mと相性の良いキズナ産駒。積極策を得意とする坂井騎手とのコンビならば、内枠を引けば逃げる手もありか。

キープカルム
新馬戦は2着に敗れたが勝ち馬はデイリー杯2歳Sを制したジャンタルマンタル。続く京都芝2000mで行われた未勝利戦では好位から脚を伸ばし勝利。勝ち時計は2勝クラス平均並みで、コース適性の高さを示した一戦。また、このレースと相性の良いキングカメハメハ直系であるロードカナロア産駒。レース前から注目される他馬に人気が集まればオッズ妙味も取れそうな気配。


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