[楽曲解説]白線の崖は空の色
おっす。4:30だよ。金属バットのPodcastにどハマりしてるよ。
終始ド下ネタの中2人のトークが光る光る…
今回の曲はスリーピースバンド投稿祭
小豆沢Qさん主催のお祭りじゃ。
白線の崖は空の色
Prod by 4:30
Singer 鏡音レン
Illust 徳丸無名
動画はもう動かさんと小説の挿絵的な感じにしよう。と思って目擦りになってピアプロを探し回ったらンビビッ!と来るイラストレーターの方を発見。大好きになりました。現在Pixivで活動してるらしいのでおれと同じくビビっときたら動画概要欄へ〜
時にあんた、スリーピースと言ったら3人編成のバンドなんだが…どんなバンドが思い浮かぶ?
おれはこんなかんじ
30代である。
今回の曲は聴く人が聴いたらパツイチでバレるからゲロるけど、完全にtoricotとthe cabsやね。デモのドラムなんかまんまキェルツェ。間奏の入りもキェルツェだしあそこで叫んだら完全にキェルツェ。それくらいキェルツェの呪いは強い。
ただ問題があって、今回はこの通りトラック数の指定があるのでタイトに音を作りすぎると空間が余ってしまうので参考にしたのはPEDRO
オケの中でアユニ・Dのベースが支配する領域がとても広く、田渕神が鮮やかさを彩るスリーピースの答えみたいなサウンド。分離しているわけではなくミドルでそっと手を繋ぐような優しさを感じる音作りだ。
どうせライブでやらんのでめちゃくちゃ好き勝手弾いてます。スリーピースとは言え3人じゃ弾けないであろう一曲になりました。え?投稿祭の趣旨とズレる?がんばれば弾き語りできるんじゃないかな〜
「白線の崖は空の色」
僕が生きる為に1人漂うリズムを
氷山の海豹が待ちぼうける
膨らんだポッケ 爪楊枝で突く
気怠げな午後 床の乱反射
指でなぞって 欠けた氷上の
彼が笑うまで
いつの間にか
僕ら夢の落書きを
集めては投げ、集めては投げ
繰り返す朝焼けに手を集めて
夏を破壊出来る牙さえあれば
あの緑山であくび出来たのに
空ひとつ無い空
電柱の影はそう
繰り返す、繰り返す
噛み締めた彼岸花
彼は言
いつの間にか
僕ら夢の落書きを
集めては、集めては
朝靄を待つ案山子
「夏は嫌いだ」
そんな僕はさ
翠に光る爪を
集めて笑い集めて笑い
気だるい夏を踊るんだ
特にスラング等は使ってないのでアザラシはアザラシ、カカシはカカシ、化石は化石だと思って貰えればOK。
きっとおれがアザラシになったら、氷山のテッペンに向かうだろう。
シロクマがどうとかシャチがどうとかそう言うのじゃなく、はたまた10年に一度しか咲かない木の実を待ち侘びるとかじゃなく、氷山のテッペンを目指すだろう。
理由は特に無いけどきっと見ておかなきゃすぐに無くなっちゃうからだと思う。
さっきまで喋ってた仲間が、なんて事ない日常の景色が、落ちたら怪我をしてしまう恐怖が、全部無くなっちゃうのをなんとなく知ってるから、ちゃんと見ておきたいんだと思う。
生憎頭が少し悪いので大切なことすらすぐに忘れてしまうけれど、そこに行かなければ知らない事は知らないままだ。
日常へ目を向けなければそれも知らないものリストに入ってしまう。
ちゃんと真っ直ぐ目の前の人を見ないと、知らないものリストに入ってしまう。
例え意味のないことだとしても感性がそれを求めたら向かうべきだ。
ぼんやりとしか覚えられなかったとしても、やらなかった後悔はやらかした後悔には勝らない。
イントロ
6/8 | 6/8 | 7/8 | 3/8 | 6/8 | 15/16
≒8/8 | 8/8 | 8/8 | 4/8 | 15/16
拍ゲボやばアルペジオ。もっとミニマルになるけどアクセントの関係でクソめんどくさい拍にした。
4カウントから6/8はじまるのめちゃくちゃ意地悪でいいよね。
ベースはもう訳分からん。最後のロングブーーン気持ちいいね。チェリストの先輩はブーンにも音階を感じなさいと教えてくれたけどおれは高卒なので無視。
ベースだけじゃなくて今回曲通してマジで全パートわけわからん。
1A
小ブレイク挟んでまぁゆったりしたボーカルイン。あのディレイ、手動です。静かになりすぎないように静かになってます。
ドラムは淡々と拍を刻むだけ
ベースはアヒャヒャヒャヒャしてる
ギターはなんかずっとセッションしてる。
時折変な拍になるけど楽しんでね。
1B
4/4ゴリ押し。かといってベースは3拍なのでポリリズムですな。
Bで安定するのはヌルって入るサビの3/4を際立たせる為。
ギターのメジャースケール下降フレーズはどうしても思い出せないけど、なんか昔ライブハウスで聴いたような聴いてないような…もしかしたらまったくのオリジナルかもしれん。いやそんな事ないはずだけど…
1サビ
おかえり3拍。やっぱ6/8とか3/4は資本系異常性癖に刺さるな。触手やNTRみたいなもんだ。15/16はリョナ。そうなるとドリームシアターは異種姦リョナ…ってコト…?
オケは一旦大人しくなってるよ。サビだからね。ベースはずっとアヒャヒャヒャヒャしてる。
ギターのコードがわかんないんだよね。解放弦入れてるから多分変なオンコードになってる。
2A
漢タイム。オラオラ。あまりにもドラムを適当に打ったもんだからめっちゃベース難しかった。MIDIマップをガン見しながらダダーダダ!ってやってます。
最後のチョーキングは魂。ソウルじゃい。
2サビ
やや強引にサビIN
ギタードラムは1サビと一緒。
ベースはひたすらAメジャーの連続スイープなんだが絶妙に遅くも早くもないのでマジで小指の神経がぶっ壊れるかと思った。今だにビリビリする。
間奏
きたきた!オウ!おれはここを演奏したいが為にこの曲を作ったと言っても過言では無い。
ライブで1番上がるのはプロ達が絶対にやらないアプローチ!3/100人にブッ刺さるトンデモ展開!コレがいいんですよコレが。
突然くるベースがほんとキェルツェ。いかにキェルツェっぽくならないかのフレーズ考えるので大変だった。
ギターはファズ踏んでトレモロをいじくってます。あのジャガーのやつ、アームアップって得意じゃないんだけど勢いよくカツンと当てると変な金属音出て良いよね〜。
ラスサビ
そつなくラスサビ。特筆することはないね。今まで通りって感じ。ボーカルはもう少し派手でも良かったかなとも思うけど手前で盛り上がってるからここは賢者タイムとして捉えてます。
歌詞的にも答えと言うか、遠い名前も知らないあなたの残した美しい証は僕を今日も踊らせます。ってとこに帰結したので無理にヤァアアアア!!とするのもチェリ臭いかなと。おじさんは濃い味苦手なのだよ。
ベースは相変わらずアヒャヒャヒャヒャだね。リードギターかってくらいやってる。
セッション
いいよね。何それ?みたいな今までに無い急展開で終わるアレ。余韻をバツンと切ってます。
さいごに
全部覚えて、全部忘れて、全部が消えてしまうまで。Bokehやね
ピーナッツくんの歌詞はこの曲に限らず今この瞬間への解像度がとても高い。イライラや過去の話がやけに綺麗なのは今と言う着地地点を明確にしているからこそ絞りが上手く作用し大切なものにピントが合う。
こればっかりは狙ってできるもんじゃない。しかもゲットー(団地か集合住宅)出身、昔は悪かったバイアス、お金稼いで/大麻吸いてぇ。の中で悪ゼロでエンターテイメントをアートに昇華するのは凄まじいパワーを持っていることの裏付けだろう。今この瞬間への解像度が本当に高い。大事な事は2回言うタイプ。
おれは本もそうだし、他の人の文章や哲学を除くのが凄く好きなので世に出てる曲の歌詞も当然詩として見る。
けど、もう自分の歌詞大好きなんよ。ズバ抜けて好き。20XX年1番好き。推し。期が最近ここに拍車がかかってきて、いわゆる
「上手くいってる(と勘違いしている)時はめちゃくちゃ変なバイアスかかってて危険」状態になってる。
そんな状態で色んな曲を聴いてるとなんじゃこいつゲボうっすいな。って歌詞にも巡り合うわけだが曲、歌にすると全然薄い方がいい。最低限の情報だけ貰った方が曲が映えて聴こえる。いや、嘘はやめよう。昨日スーパーで流れていたクジラっていいな♪みたいな歌詞を延々リフレインする曲から新興宗教の香りがしてゲボ吐きそうになったんだった。そういうのじゃねえんだよ。で、なんて?って感想の曲がウケるのもこの辺のマジックのせいだろう。ダボハゼが。
ので一筆書きしてみた。
もう一気に描いちゃお。せっかくスリーピース投稿祭と言う今回の気持ちにぴったりな祭りにも参加することだし、隠喩慣れするためにも歌詞だってチャレンジ的な意味で好き勝手やってみた。作品の良し悪しはね、未来の自分しか判断できんのだよ。だから知らん。心のコンパスに従ったらキチガイオーケストラになりました。それもいいじゃねえか。
今まで気を遣ってあっちひっこめてこっち立たせてって変に気張ってたから心穏やかだ。
マジで聴き手ガン無視の脳直ソング。おれ100%。すまんね。超聴きづらいよね。分かっててやっちゃった。エヘ。
作っててすごく大変だったけど楽しかった。
さて次は.endさん主催の裏ボカロックや。もう曲は完成してるのでサブスク配信が先かな?やべーの、持っていくぜ…!
4:30
イヌのご飯代にします