【CS決勝2016GK分析】「完全復活」の曽ヶ端準選手。一見「地味」でメディアに取り上げられない、しかし鹿島を優勝に導いた「陰の立役者」。あまりに効果的だった「●●」。
★前回noteは!⇒『【リオ五輪】「中村航輔を起用していれば」本当にナイジェリア戦の結果は「変わった」のか?』(☜)
2016年のJ1は、CS決勝で浦和レッズを大逆転で下した鹿島アントラーズの優勝で幕を閉じました。
浦和と鹿島の年間勝ち点差が「15」もあったため、各方面で物議を醸しましたが、同時に鹿島の伝統の「勝負強さ」を称える声も多く見られます。浦和にとっては気の毒でしたが…CSがない1ステージ制の頃からいつも「ここぞ」で敗れて優勝を逃してしまう浦和。来季はCSはないので「年間勝ち点1位=優勝」を今度こそ果たせるか?注目しています。
川崎フロンターレに関しては、確かに気の毒な面もありましたが、冷静に振り返ると1stも2ndも優勝していなくて、年間勝ち点も2位。つまり、例えCSがなかったとしても、どちらにしても川崎Fの優勝はなかった訳で、それでもリーグ戦が終わっても「優勝」の可能性を残せたのは、ある意味「CS」という制度のおかげでもあったので、川崎FとしてはCS制度を恨める立場ではないのかもしれません。
※CSの制度や鹿島の伝統などについてはこちらに詳しく書きましたのでご覧下さい⇒『【J1・CS決勝2016】鹿島・遠藤選手「レッズに申し訳ねえよ」と本音出るも常勝・鹿島が浦和を逆転で下し優勝!』(☜)
このCS決勝の2試合は、「GK目線」で見て本当に見応えがありましたし、勉強になりました。
優勝した鹿島のGK曽ヶ端準選手は、一見すると「地味」で目立たず、メディアでもほとんど取り上げられていませんが、このCS決勝2試合の活躍、存在感は絶大で、鹿島優勝の「陰の立役者」です。
昨季の曽ヶ端選手はミスも目立ち、長らく守り続けてきた「正GK」の座も、一時期、失ってしまいました。
巷では「限界説」がささやかれ、実際、鹿島はリオ五輪代表で売り出し中だった若手有望株GKの櫛引政敏選手を獲得。
「いよいよ、曽ヶ端の時代は終わりか?鹿島のGKも世代交代か?」
と思われました。
しかし…。
今季(2016シーズン)、蓋を開けてみると、櫛引選手の加入に触発されたのか、曽ヶ端選手は「かつての輝き」を取り戻します。
1stはJ1全GKの中で「最多セーブ率」で「最少失点」を成し遂げ優勝。正に出色の活躍で鹿島を1st優勝に導き「完全復活」を印象付けました。
ところが…。
2ndに入ると、またしてもミスが散見され、「昨季までの(近年の)不安定な曽ヶ端選手」に戻ってしまったかのようなプレーが続きます。チームも低迷…。
「今度こそ曽ヶ端は終わったか?」
そう思われましたが…。
CSの大舞台、大一番に入ると、またも「完全復活」。
さすが、過去に何度も修羅場をくぐり抜けて数々のタイトルを獲得してきた百戦錬磨のGK。CS準決勝の川崎F戦、CS決勝の浦和との2試合…3試合全てで「いぶし銀」の活躍を見せ、鹿島に優勝をもたらします。
では、このCS決勝、浦和との2試合で、曽ヶ端選手の一体「何が」、具体的に優れていたのか?
鹿島を優勝に導いた、「あまりにも効果的」だった「●●」とは…?
それは…。
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