【GK論】ジュビロ磐田GK八田直樹選手が見せた確かなる「成長」と「進化」。しかし、それでも大きかったカミンスキーとの「差」。(+「1VS1」のベストな対応法)
★前回記事は!⇒『【FC東京サポーターへ!】「これを見ればACL上海上港戦が7.5倍、楽しくなる」方法!』
前節のJ1・1stステージ第12節。G大阪VSジュビロ磐田。
磐田GK八田直樹選手が、久々のJ1、リーグ戦出場となりました。
「不動の守護神」カミンスキーの負傷によるものでしたが、個人的には「単なる運だけ」で巡ってきたチャンスだとは、全く感じませんでした。
八田選手は運だけではなく(もちろん運も重要です)、紛れもなく「己の力」でこのチャンスを掴みとった。僕はそう感じました。
なぜなら、八田選手は今季のナビスコ杯で素晴らしいプレーをし続けて、結果を出していたからです。
そのプレーには、明らかな「成長」と「進化」が見られました。
ポジショニング、重心、我慢、冷静さ…シュート前の「良い準備」から、鋭い反応で相手のチャンスをことごとく防ぐ。以前までなら「弾いていた」ような難しいボールも、見事に「キャッチ」しているシーンもありました。
そのプレーぶり、立ち姿、雰囲気…まるで、カミンスキーのようでした。
毎日、真横で共に練習する、「Jリーグ屈指のGK」カミンスキー。
この「最高のお手本」と共に練習する事で、また、試合中にベンチから間近でプレーを見る事で、ひょっとしたら八田選手は様々なモノをカミンスキーから吸収したのかもしれない…。
そう感じるほど、今季のナビスコ杯の八田選手のプレーからは「カミンスキー」のエッセンスが随所に見られたのです。
確かなる「成長」と「進化」を遂げた八田選手が、満を持して、久々のJ1のリーグ戦に臨む。
前節のJ1の全試合、全GKの中で、僕が「最も注目していたGK」は、紛れもなく、この八田選手でした。
果たして「成長」と「進化」を遂げた八田選手は、一体、どんなプレーを見せるのか…?
まるで自分の事のようにドキドキする中で、G大阪VSジュビロ磐田の試合がついにキックオフしました。
そして、迎えた、前半22分。
突如として、「大ピンチ」が訪れます。
八田選手が積み重ねてきた「成長」と「進化」を証明する時がきました。
G大阪・遠藤保仁選手に抜け出され、正面から八田選手との「1VS1」という絶望的な状況…。
磐田としては「失点」を覚悟せねばならないほどの大ピンチ。
しかし、八田選手が素晴らしいプレーでこれをスーパーセーブ!
遠藤選手がシュートを打つまでの0コンマ数秒の間に絶妙なタイミングで距離を縮めると、シュートに対して最後まで我慢して先に倒れず、ボールをよく見て、鋭い反応で右手1本で弾き出します!
「コロコロPK」で一世を風靡した遠藤選手は、PKと同じで流れの中からのシュートも、GKのポジショニングや重心を見て逆を突いて決めてくる選手。
もし八田選手の飛び出しが遅れていたり、重心がどちらかに偏っていたり、先に倒れていたりしたら、簡単にゴールを奪われていた事でしょう。
久々のJ1のリーグ戦の舞台で己の「成長」と「進化」を証明した、八田選手のスーパーセーブが、チームを失点の危機から救います。
このプレーを見た時、「久々のJ1のリーグ戦出場となった八田選手が、これまで長きに渡って己が積み重ねてきた『成長』と『進化』を証明してG大阪を無失点に抑えて、勝利を飾る。積み重ねてきた事が、ようやく報われる…」という「ハッピーエンド」になるのでは…と想像しました。
「今日は『八田選手の日』になるのかもしれない」という予感がしました。
が、残念ながら、試合はこのままでは終わりませんでした…。
皆さんもご存じのように、この試合、その後に磐田は2ゴールを奪われ、逆転負けを喫してしまいます。
2失点ともGKとの1対1に近い形でやられたもので、八田選手に「非」はありません。GKである八田選手が全く責められるような失点ではなかった事は、先に声を大にして述べておきます。
ただ…。それでも「カミンスキーなら」と感じさせられたのも、事実でした。
その「理由」とは…?
カミンスキーとの大きな「差」は、「△△」にあった。
そして、多くのGKを悩ませる、GKにとって対応が難しい「1VS1」に対する「ベストな対応」とは?「1VS1」の対応に悩むGKに、ぜひ見て参考にして頂けると幸いです。
GKに必要不可欠な「重要なノウハウ」を交えて徹底分析&解説します(これらのノウハウが含まれているため、一般の記事よりも少し割高になります)。
また、以前、大きな物議を醸した「日本代表の正GKは、なぜ、西川選手ではなく、川島選手なのか?」についても、改めて詳しく解説。
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