ここが違うよ日本リーグと海外リーグ

はじめに

 この記事は、海外リーグに10シーズン以上(Gリーグからスタート、最高Cリーグ、現在Dリーグ所属)、日本リーグに6シーズン(Warriorリーグからスタート、最高Championリーグ、Warriorリーグで休会)参加していた私が感じた、日本リーグと海外リーグの違いについて書いていきます。
私視点での主観と感想を多分に含んだ内容ですので、その点ご承知おきください。

日本リーグとは?

 日本リーグは、Dominion in Japan(https://discord.com/invite/Az2U6AG)にて主催されている日本人のみが参加するものです。(日本に住んでなくても参加できるようです)
Page、Warrior、Hero、Championリーグの4リーグ(これは人数次第で変わるそうです)各5~6名程度で構成され、優勝者にはDiscord内でチャンピオンベルトが贈られます。リーグ入れ替えはリーグ内勝者2名が昇格、敗者2名が降格となります。
2か月を1スパンとし、2か月以内のいつ試合消化してもかまいませんが、2か月目の最終週あたりに期限が設定されます。
 日本人にとって参加しやすい工夫もされているうえに、真剣勝負が楽しめる場になっており、非常に貴重な経験を得られる場であると思っています。

海外リーグとは?

 海外リーグは、Dominion海外サーバ(https://discord.gg/vMmmMBu)にて主催されるリーグ戦です。
 
リーグはA~Jまで細分化されており、各リーグ6名程度で昇格・降格を争います。所属するリーグによって昇降格の人数が異なり、上位1~2名が昇格、同人数が降格することになります。上位のリーグほど昇格人数が少なくなります。こちらもほぼ2か月スパンで1シーズンが終わりますが、1シーズンは6週間で、1週間に1試合行うことを推奨されています。(延長制度もありますし、融通は利きます)

それぞれのリーグの違いは?

①試合数

 日本リーグは1人と4試合を行って総勝敗数を競います。おおむね試合時間が1.5時間程度で終わるため、平日の夜に試合を組むことも十分に可能であり、非常に試合をこなしやすい特徴があります。(いつでも組めるから、と先延ばしにしてしまうことも……)
また、4試合というのは意外とその時の調子や運などに左右されやすいです。実力差のあるマッチングでも好成績が残せる可能性があり、そこは日本リーグの醍醐味ではないでしょうか。

 海外リーグは1人あたり6試合を行います。最終成績は日本リーグと同様総勝敗数で決まります。6試合を1日でこなすとだいたい2~3時間程度かかります。相手や自分のプレイングスタイルでも変わりますが平日の夜に行うのは少ししんどい所要時間になります。(もちろん3試合ずつなどに分けても大丈夫ですが)
6試合というのはワールドカップやチャンピオンシップなどの4試合先取の試合等でよく起こりうる試合数です。海外リーグに参加することで持続的な集中力のトレーニングになることは間違いないかなと思います。
また、試合数が多いことから運で勝敗が決するということが起こりにくいです。6試合を振り返ると多くても2~3試合は運や手番によってきまってしまう試合もありますが、必ず2試合程度は実力差が出たと実感する試合があるかと思います。リーグ終わった時の順位を見ると納得感のある結果になっていることが多い印象です。

②参加人数

 日本リーグと海外リーグでは参加人数が大きく異なります。
 日本リーグは前述のとおり4リーグ構成となっており、参加人数は20~30名程度です。そのため、以前に対戦した相手とまた対戦する機会も多く、自分の成長のバロメータになります。

 一方で海外リーグは500名以上の参加者がおり、多いときで800名以上が参加するとても大規模なリーグとなっています。トップ層は別ですが、Cリーグくらいからは毎度異なる選手と対戦することができます。

Fig.海外リーグのシーズンごとの参加人数(Season40-55)

③対戦相手(マッチング)

 ②と関連しますが、国もリーグの規模も異なるため対戦相手の質も大きく異なります。
 日本リーグは、同リーグ内のメンバーの実力差が大きくなりやすいです。これを引き起こしているのはもちろん人数の問題もありますが、「日本人プレイヤーは平均レートが高い」ということが1つの大きな要因となっていると思います。
特に、championリーグに所属しているプレイヤーはほとんどがリーダーボーダー(少なくとも経験者)だったりと非常に実力の高いプレイヤーが揃っています。一番下のpageリーグにしてもレートは40~50強と比較的高く、かつ実力差が大きくなっています。このため、リーグ昇格を果たしたときに自分の実力よりかなり上のプレイヤーにチャレンジできるのは日本リーグの大きな強みと思います。
また、日本人同士なのでコミュニケーションが簡単であったり、試合後に感想戦を行っていただき、相手と交流する機会があったりするのも大きな特徴です。(感想戦は任意です)

 一方の海外リーグは、参加人数が多いことも相まって実力が近いプレイヤーと対戦することができます。同一リーグにずば抜けた選手がいることは少なく、大きな実力差を感じることはほとんどありません。そのため、手に汗握るような試合展開になることが多いです。一方で上位に上るのは大変でもあります。
また、海外リーグにはレーティング戦はあまりプレイしていないけれど実力の高いプレイヤー(Mic Qsenoch氏などが有名ですね)も数多くおり、こうしたプレイヤーと対戦することができるのも醍醐味の一つと思います。
(裏を返すと日本人の多くがレーティング対戦をよく行っており、レートを見るとおおよその実力がわかるというのもあります。)

 対戦相手の違いで一番大きいと感じることは「緊張感」の違いです。日本リーグでは良くも悪くも日本人同士で、実力もある程度見知った相手との対戦が多くなります。一方海外リーグは当然言語も異なりますしどんなプレイヤーか、実力がどの程度かさっぱりわからないまま6試合も対戦することになります。この差は大きく、日本リーグはあまり肩ひじ張らずに気楽に対戦できますし、海外リーグは相応の緊張感を持って対戦できるという特徴があります。

こんな人におすすめ

①日本リーグ

  • 平日夜などの時間にサクッと対戦したい

  • 肩ひじ張らずに対戦したい(もちろん緊張感を持って取り組むこともできます)

  • 自分の実力より上の人にチャレンジしたい

  • 対戦後の感想戦などを通じて日本人プレイヤーと交流したい

  • 「リーグ戦」というものにチャレンジしてみたい

 日本リーグは、2か月間で多くて5人×4試合とかなり試合を組みやすく参加しやすいリーグです。相手も日本人ですし分からないことがあっても基本的に親切に対応してもらえるため、リーグ戦に興味がある方はまずこちらから参加してみることをお勧めします。
また、自分の実力をランカー相手に試してみたい!という方も日本リーグでは昇格していけば必ず対戦機会があると思いますのでお勧めです。
12月で今シーズンが終わるようなので1月から是非参加してみてはいかがでしょうか。

②海外リーグ

  • 自分の実力を海外の対戦相手に試したい

  • 大会等で行われることが多い6試合という長時間の試合に慣れたい

  • (大会のそれに近い)緊張感を持って対戦したい

  • 自分の実力に近い人との対戦をしたい

  • レーティング等で当たらない強プレイヤーと対戦したい

 海外リーグは、言語の壁ゆえにハードルが高く感じる方が多いかもしれません。しかし実際は日本リーグより自分の実力に近い相手と緊張感を持って対戦出来るため、初心者から上級者までかなりおすすめできます。(自分もレート47くらいの時に参戦しましたし)
また6試合あるため実力が結果に反映されやすい&大会ルールに近くトレーニングになる、という側面からドミニオン強くなりたいという方には大変お勧めできます。リーグでしか戦えない相手も多く、1シーズン参加するだけでも得られるものはたくさんあると思います。興味がある方は尻込みせずにチャレンジしてみてほしいです。

おわりに

 ここまで日本リーグと海外リーグについて書きましたが、この記事を通した私の願いとしてはどっちでもいいからリーグ戦に参加する人が増えてほしいです。どちらも参加すれば非常に楽しいものであると思いますし、レーティング戦では味わえない緊張感や興奮が得られます。無理のない範囲で自分の好みに合ったリーグ戦に参加してみてはいかがでしょうか。

#ドミニオンAC2022
この記事はうりはりさん主催のアドベントカレンダー16日目の記事となります。


おまけ~海外リーグでの英会話日程調整~

①こっちから話しかけてスケジュール調整する
Hi, we are in the same Dominion league. Would you like to schedule our match on this week? (i can play around 4-13UTC on weekends, i'm in +9 UTC)
意訳:こんにちは、私たち同じリーグですね。今週どこかで試合組みませんか。(私は週末のUTCで4時~13時(日本時間だと13時~22時)にプレイできます、私はUTC+9に住んでます)
だいたいこれで通じます。日時のところはweekdaysとすれば平日になりますし、時間のところは好きな時間にするといいと思います。日付よりは曜日で会話したほうが間違えにくく、時間は絶対にUTC(協定世界時)で会話したほうがいいです。(やりたい時間から9時間引けばUTC変換できます)
あと、話しかけたほうが相手の回答が限定される分会話が楽です。できれば定型文でもいいのでこちらからメッセージを送りましょう。

②だいたいこんな返事が来る→決める
Hello, 3am UTC Sunday works well for me.
意訳:やあ。日曜日のUTC3時(日本で昼12時)なら都合がいいよ。
→Sounds good! I'll add on the schedule, see you then!
意訳:いいね!スケジュールに入れました、それじゃあ当日あいましょう。
これで日程が組めました、やったね!
(断られた場合)
I probably can’t do this weekend. Would you be able to do another day?
意訳:今週は出来ないんんだ、別の日にできないかい?
→Ok, how about next weekends around same time?
意訳:わかった、来週の週末で同じくらいの時間はどうですか?
以降こんなやり取りを繰り返します。都合のいい日が定まればゴール。
1週間に一人声掛けるとちょうどスケジュール通り組めたりします。

※Which is the best for you to play our match on following schedule?
   (saturday noon UTC this week, sunday 3am UTC this week, …..)
意訳:以下のなかでどれがいちばんあなたにとって都合がいい?
   土曜のUTC正午、日曜のUTC3時……
こんな風に聞くとピンポイントでのスケジューリングができます、ここしかできません、ってときは使うかも?

上記は私がよく使ってたり、実際に返ってきた返事だったりするものです。(返事はちょい編集してあります)私側の発信はこれで通じなかったことは無かったので文法等々怪しさ満天ですがこんなんでも会話できます。
お相手からの返事は最悪Google翻訳さんにお願いすれば意味は分かりますので、UTCと曜日でスケジューリングさえすれば間違いないかと思います。
何かの参考になれば……


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