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一次創作小説同人誌を電子書籍配信取次サービスにお願いしてみた

 こんにちは、宵といいます。
 趣味で一次創作ボーイズラブ小説を書いています。
 紙の同人誌を作って同人誌即売会に参加するだけでなく、Kindleなどで自分の作品を電子書籍配信もしています。

 noteは『私が経験した事を色々な人に知ってほしい』時など、ごく稀に投稿しています。
 今回は『自分の一次創作小説を電子書籍配信取次サービス会社 ブリック出版さんで、配信をお願いしたこと』についてです。

 ここ数年で電子書籍市場が爆発的に成長し、Kindleや同人誌委託販売書店などで気軽に自分の作品を電子化・配信できるようになりました。
 個人の作品でも配信してくれる電子書籍書店は増えてきているものの、まだそう多くはありません。

 創作者ならば
 より多くの人に読んでもらいたい、見てもらいたい
 と思うのは自然な事だと思います。

 書いたからにはより多くの人に読んでもらいたいのは当然ですね!
そこで誰もが考えるのではないでしょうか。

 Kindleだけでなく、商業作品のように色々な電子書籍書店で販売してもらえる方法はないだろうか。

 最近、個人の作品を取次してくれる会社もぼつぼつ増えてきました。
 ですが一次創作同人のコミックを電子書店取次してくれるサービスは数あれど、小説の取り扱いはまずありません。
 私が知る限り一社だけ小説を扱ってくれる会社がありましたが、競合他社がない状態が長く続いていました。

 コミックほど読まれないし売れない。手間暇かけてもさして利益が期待できない。
 だから小説の取り扱いはほぼない。
 厳しいけれどこれが小説の現実かもしれません。
 コミックのように短時間で手軽には読めないし、電子書籍デバイスと小説の相性はあまりよくない。
 これこそ小説が斜陽になった最大の理由のような気もしています。
(私は文字も挿絵も拡大縮小できる電子書籍が大好きですが!)

 なので、同人誌即売会の企業スペースで『電子書籍配信取次サービス相談受付中』と大々的に宣伝しているブリック出版さんを見掛けた時も
※イベントのパンフレットにも広告が出ていました
「あ、多分また漫画だけだろうな。でもダメもとで声をかけるのは私のポリシーだから」
 と思いつつ、図々しく問い合わせをしました。
(なんでもやってみる主義です。聞くだけならただですし聞いてみなければ分からないし、行動しなければ何もはじまらないし、という図太い精神です)

 イベント終了後、メールで
「小説も配信してもらえる?(意訳)」
 と問い合わせたところ
「今はやってないけど、将来的にはやりたい。いつとは言えないけど、やりたいとは思ってる(意訳)」
 というお返事をいただいいたのが一年前くらいでしょうか。記憶があいまいです。

 やっぱり小説はコミックと比べ利益があまり期待できないから、難しいのかも。
 そう諦めていましたが、今年の4月に行われたJ.GARDEN53で、ブリック出版女子部(@blic_Girls)の方がわざわざ私のサークルスペースまで来てくださったのです。

 まず、随分前に問い合わせたのに覚えていてくださったのがすごい。
 さらにさらに女性だったのがとてもとてもありがたい。
(※性描写のある作品を書いているので、同性の担当さんの方がお話しやすいです)

 この時、小説を配信するにあたりまず私のところに来て下さった理由は
「EPUBにも画像にも電子書籍配信にも詳しそうで話が早そう」
 だったとかなんとか(そんな話だったような)
 そういう理由で、ブリック出版さんの初小説配信が私の作品になったようです。

 この担当さんと同じように私も小説が好きで、BLが好きで、BL小説もTL小説も文芸もラノベも大好きなので、少しでも小説が賑わうように、一次創作がもっともっと活発になるように、より多くの人に作品を発表していただきたいと願っています。

 長い前置きで恐縮ですが『ブリック出版さんで一次創作同人誌を電子書籍で配信していただいた経験』を語り、微力ですが「電子書籍を商業流通させてみたい!」という方のお力になれたらいいなあ、と思っております。

※Kindleなどで電子書籍を配信した事がある方向けのご説明になります。

【ブリック出版さんのいいところ】

◆総デジタル
 登録から審査からやりとりまで、ブリック出版さんの公式サイトで全て済みます。
 書籍の登録、アップロード、問い合わせや質問などが、全て公式サイトで終わります。
 いちいち書類を書いたりもありません。
 メールでも公式サイトでも対応してもらえますが、基本、全て公式サイトだけで用事が済みます。

◆挿絵やカバーなど、R18関係の修正チェックをしてもらえる
 これは特筆したいです。
 以前お願いしていたところでは
「規約を読んで自分で考えて自分で直して提出してください。こちらは関知しません」
 というスタイルでアドバイスも指導もサンプル提示も一切ありませんでした。
 私も素人で業界レギュレーションなんて分からないし、修正の仕方もイラストレーターではないので分からないわけです。
 そういうアドバイスさえもらえない、教えてもらえない苦い経験があったので、ノウハウがある仲介会社でチェックをしてもらえるのはとても助かります!
 Kindleの審査でアダルト判定された事がある人なら分かるかと思いますが、修正は死活問題です。

◆女性の担当者も所属
 差別するわけではありませんが、性描写のある作品を扱っていて、かつBLですから、可能であれば女性の方が話しやすいですよね。
 男性と性器修正についてなんて、とても話しにくいです。仕事とはいえあまり気分のいいものではないです。

◆優しくて話しやすい
 とても優しく丁寧で話しやすいです。気軽に質問できる雰囲気。(重要!)
 質問にもとても親切に誠実に答えてくださいます。

◆安心できる運営会社
 運営会社が株式会社BookLiveさんというのが絶大な安心感です。
 電子書籍書店なので、レギュレーションなどにも詳しいわけです。

【電子書籍配信をお願いする流れ】

◆用意するもの
・自分の作品のEPUBファイル
 ※表紙、目次、本文、奥付などが入った完成品
・書影(カバーイラスト)

 ※『EPUBって何?』という方は以下サイト参照
 ・電子書籍でよく耳にする「EPUB」っていったい何者?なんて読むの?非エンジニアが簡単にまとめてみた
電子書籍でよく目にするEPUBとは?

◆画像のサイズ
 特に規定はないそうです。(2023年5月現在)
 私は
 ・書影(表紙):横1414px 縦2000px 72dpi
 ・挿絵(内扉なども):横幅800~900px、高さ1280px 72dpi
 で作成しています。
 確認したところこれで問題ないそうです。
 書影(カバーイラスト、表紙)をKindle規定サイズで作成している方は少々大きすぎるようなので、リサイズした方がいいかもしれないです。

◆簡単な手順の説明

1. まずはブリック出版公式サイトにアクセス
2. 新規登録
 ※要メールアドレス
3. メニュー『作品登録』から配信してほしい自分の作品情報を登録、用意した作品のEPUBをアップロード
 ※登録内容は『作品タイトル』や『あらすじ』『希望の販売価格』などの基本情報です
4. 簡単な審査があります。
 ※連絡がくるまで待つ(登録メールアドレスに連絡がきます)
5. 審査を通過すると『個人情報登録依頼』が来るので、公式サイトへログインして情報を入力。
 ※ここで初めて住所氏名、口座などの個人情報を入力します。
6. 登録・送信した個人情報の確認が終わると『契約書確認・回答依頼』が来ます。熟読し、契約するか判断してください。
7. 『配信データ確認依頼』が来ます。これも公式サイトにログインして確認、問題がなければこれで配信をお願いします。

  これで配信手続き終了です。あとは配信が始まるのを楽しみに待つだけです。

 本当にブリック出版公式サイトだけで手続き完了できるので、とてもラクチンでストレスフリーですよ!
 項目通りに入力するだけなので、難しいこともありません。

【最後に】

 もし「まだ登録するか迷ってる。聞きたいことがあるんだけれど」という場合は、公式サイトからメールを送ってみるといいかと思います。
 なかなか勇気がいるかもしれませんが、とても親切で優しく対応していただけるので、質問してみてください。

 ここまで、つたないながらも簡単に配信までの流れをご説明させていただきました。
 私の経験が少しでもお役に立てれば幸いです。
 頑張れそうなら、次回は『簡単&きれいにできるEPUB』の話でもしようかと思います。

 読んでくださってありがとうございました。
 また何か、面白そうな事が起きたならnoteに投稿してみようかと思っています。

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