FDYの理念を語ろう。

僕がまだ子どもだった頃、周りの世界には「なぜ」が溢れていた。

「なぜ」「なぜ」「なぜ」

だから僕は周りの大人に聞いて回った。

「なぜ？」「どうして？」「何で？」

単純に知りたかったから。

理由があるなら、それを教えて欲しかったから。

周りの大人は僕に言った。

「大人になったらわかるよ」

そして僕は大人になった。

少なくとも、大人と言われる年齢になった。

でも、大人になってもわからなかった。

少しづつわかってきたこともあった。

でもそれは大人になったからではなく、それについて自分で調べてみたからで。

年齢なんて関係ない。

大人かどうかは関係ない。

わかるかどうかは、わかろうとするかどうかだ。

わかろうとする者を、妨げないで欲しい。

わかりたいと願う者の、邪魔をしないで欲しい。

あなたにはどうでもいいことが、誰かには死ぬほど大切なのだ。

学ぶ機会を奪わないで欲しい。

学ぶことを諦めないで欲しい。

この世は平等でも平和でもない。

公平でもないし、公正でもない。

でも、学ぶことの自由はあるべきだ。

自分の世界を変えるために必要な、学びという術だけは奪わないで欲しい。

平等でも公正でもない世の中で、それでも、学びの機会は均等にあるべきだ。

この世の誰にも、這い上がるチャンスはあるべきだ。

学びの機会の均等化。

「学機等化」が我々の理念だ。