別格の名作シュトラウス「メタモルフォーゼン」のパーヴォ&N響はどうだったか

リヒャルト・シュトラウスの交響詩・管弦楽曲は、私にとっては好きな曲と、そうでもない曲が歴然とはっきりしている珍しいジャンル。このレベルの作曲家だと「嫌いな曲」ということはほぼなくて、大体は演奏が良いか悪いかに興味がいくが、例外もあるわけだ。同じR・シュトラウスでもオペラは全部好きだが。

2016年2月17日はNHK交響楽団のサントリー定期で、指揮がパーヴォ・ヤルヴィ。そこでシュトラウスが2曲「メタモルフォーゼン」と「ツァラトゥストラはかく語りき」が演奏された。

と、書いたが、N響(ということは多分NHK放送も)の公式表記は「変容」と「ツァラトゥストラはこう語った」。

で、私にとってのシュトラウス管弦楽曲の好き嫌いはこういう区分けだ。

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