平日の昼に観るホラー映画

皆さんホラー映画をどれくらいの頻度で鑑賞するだろうか。ホラー映画ってそんな頻繁に観るものじゃないよな。たまに観るから怖いんじゃん。違うのかな。
家にはホラー映画を観る文化がなかった(今も無い)。そんな私の数少ない、いや唯一のホラー映画鑑賞体験。

私にホラー映画の鑑賞機会をもたらしたのはテレ東の平日午後の番組で、毎日映画流してるあれである。その日その時まで一度もその番組で放映されている映画をまともにみたことはなかった。いやなんであの時観ちゃったんだろう。
その日流れていたのは『リング』だった。たぶんタイトルあってる。
内容はまあ観て自分で観ていただいて。

その日は一学期の中間試験中の1日目か二日目で、次の日も試験があったわけ。でも試験期間は午前中で学校が終わるからちょっと非日常感があるし、帰って時間に余裕もある気がしてテレビを付けちゃう。実際はそんな余裕ないはずなんだけど。
ちょうどテレビをつけた時に番組が始まって冒頭部分を試聴した私。冒頭部分が怖かったので私はこう思った。

「最後まで見れば問題が解決されるはず」

つまり、ミステリー的なイメージで最後にはホラー的要素が“解決“すると思ったわけだ。最後まで観れば怖く無くなると。だから私は耐え忍んだわけよ。
平日の昼間の映画鑑賞は実はめっちゃ没入感がすごい。
平日の昼間、住宅街には人の気配はない。自宅に他に人はいたのだけれど、仕事中で、私はテレビの中のホラー映画と部屋に2人きり。あまり嬉しくないおうちデートである。平日なのにこんなに陽の高い時間に家にいるという非日常感も相まって余計に怖いし、映画が終わりに向かうにつれ、窓から差し込む光が鋭くなるのが分かって、夜が忍び寄るのを感じてもっと怖い。
しかもね、しかも、あの映画さ、最後次回に続く的なノリで終わるわけ。

「解決しないじゃん!!!!!」

解決しなかった。解決しなくて怖いまま終わった。
怖いのよ。素足でひたひたとやってくるような恐怖が。今も。ちょっとだけね。

そんなわけで色々な要素に裏切りまで加わってとても印象的なホラー映画鑑賞になりました。

それ以来ホラー映画は観てません。
怖いので。忍び寄るような怖さのホラー映画と相性がいいと思います。
みんなもやってみてね。


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