ルーティンは無気力のときにこそ効果を発揮する

自分は、朝と夜は、自分の設定するルーティンをベースに動いています。画一的なルーティンに沿って行動することにより、脳の余計な消費を防ぎ、日々の活動の効率や生産性を上げるのが意図でした。朝の場合であれば、起きたらまず何をするのか、朝食で何を食べるのか、体組成系をどのタイミングで測るのか、といったポイントが自分にはありますが、ルーティンとして予め習慣化できていれば、そういったところでいちいち脳のメモリを消費せずに朝一の脳がクリアな状態を維持して仕事に入ることができます。夜寝る前であれば、ほぼ思考力を使い切って比較的疲弊しているようなタイミングでも省メモリで必要なステップを踏んで明日の準備と眠りの準備を円滑に進められます。

しかし、最近、あまりやる気が上がらない、無気力なときにこそ効果を発揮するのではないかと思いました。今日は、そんな話です。

人間の脳には、CMNとDMNとNMの3つがあります。CMNは集中しているときのモード、DNMはぼんやりして楽にしているときのモード、NMはその中間です。DNMのときには、思考や判断をして自発的に行動するのではなく、今までやったことや習慣になっている、つまりは自分にとって無思考でも楽にできてしまうことが選ばれます。なので、生気や気力がなくなると脳はひたすらにDNMの状態になり、部屋で1日中、やる気がなくいると、食べて、ベッドの上でyoutube、Netflix、SNSをサーフィンし、眠くなったら眠り、また食べるようないわゆる「食っちゃ寝」状態に陥ります。一番楽で無思考で怠惰なときにする行動は、今の10ー40代なら、だいたいこうなるのではないでしょうか。

ルーティンをしっかり確率しきると、DNMでもいつものルーティンが選ばれやすくなります。考えなくても毎日やっておりそれが怠惰な状態でも一番楽な選択肢となるわけです。そうすると、朝、やる気がどん底でもなんとか出発して外にでるところまでたどり着けます。外に出れば、人間は外部からの緩やかな監視にさらされDMNでも寝転がったり、闇雲にネットサーフィンするのではなく、何か目的を持って行動することができると思います。そもそも怠惰であることを是としていなければの話にはなりますが。

自分の場合は、月に2日ほど食っちゃ寝状態に陥ることがありました。自分ではなんだかなぁと思いつつも、そのときは、そこから脱却できず泥のように怠惰を貪り、夕刻すぎか翌日になって恐ろしいほどの後悔に襲われます。これがとても嫌でした。ルーティンは昨年から取り組んでいたものの、少しずつ微修正を繰り返しながら定着させることで今年の1月中旬以降は上手く機能してきたように思います。

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