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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・治療方法

こんにちは、ようへいです。

睡眠時無呼吸症候群って知っていますか?
通称SAS(Sleep Apnea Syndrome)とも言います。

自分は17年ほどこの病気とお付き合いしていています。
この病気、一部の人は自然治癒は見込めず、自分はこのケースに当てはまるので絶命するまで一緒に過ごすことになります。


睡眠時無呼吸症候群ってどんな病気?

一言で言うと、睡眠中に何回も無呼吸になってしまう病気です。
寝ているときに舌根が落ちて軌道が塞がれ、脳に酸素が送られなくなる病気です。

呼吸が止まってる間は低酸素状態になります。
低酸素状態が続くと脳は「深呼吸せよ!」と命令し、無意識に深呼吸が行われます。

この病気の問題点は、体は寝ていても脳が眠れないこと。
常に深呼吸の命令を出さなければならず、脳が休まる暇がありません。
翌朝目が覚めてもすっきり起きられず、日中はずっと眠気が付きまといます。

また、酸素が足りなくなるとその分頑張らなければいけなくなるのが心臓。
低酸素状態を解消するために、心臓は早く血液を循環させ、体全体に酸素を行き渡らせます。

睡眠中は心拍を下げ、休ませなければいけないのに、むしろ日中よりも働かせています。
将来的に心不全を誘発するリスクが高い病気です。

自分はエンジニアなのでデスクワークが中心なのですが、無呼吸の翌日は非常に眠く、頭も回りません。

ドライバーさんだと、居眠り運転して事故を起こしてしまうことがあります。
10年位前に起きた高速道路でのバスの事故は、原因は睡眠時無呼吸症候群を患っていたドライバーの居眠り運転だったそうです。

実はこんなに恐ろしい病気なのです。

睡眠時無呼吸症候群の症状

代表的な症状は次の5点です。

  • 大きないびき

  • 寝ている時の無呼吸

  • 夜中に苦しくて目が覚める

  • 日中の強烈な眠気

  • 常に疲労感やだるさがある

大きないびきが特徴で、自分ではわかりませんが、隣で寝ていられないほどのいびきだそうです。

処置せず寝てしまうと無呼吸となってしまうのですが、たぶん自分でも苦しいんだと思います。
はっと目が覚めた時には汗だくになっていたり、苦しくて目が覚めます。

当然寝た感じがしないので、日中は起きていられません。
眠気のピークは10時~12時の間。
毎日この時間帯はうつらうつらしていました。
昼食後の13時~14時も眠くて使い物になりません。

睡眠時無呼吸症候群の原因

鼻詰まりや加齢によって無呼吸症候群になる場合がありますが、代表的な原因は以下の3つです。

肥満

肥満の方は、外見だけでなく体内も脂肪が付いています。
当然、気道の周りにも脂肪がついてしまい、気道が狭くなり、無呼吸になります。
ダイエットすることで改善されることがあります。

扁桃腺肥大

扁桃腺が肥大していると、物理的に気道が狭くなり、無呼吸症状が起きます。
痩せている人でもこの原因に当てはまる場合があります。

日常的にアルコールを飲んでいる

就寝前にアルコールを常習的に飲んでる方は、気道の筋力が緩んで狭くなりやすくなり、睡眠中は無呼吸になってしまいます。

自分の場合ですが、生まれつき扁桃腺が大きいのと、気道が人より狭いようで、これが無呼吸症候群を患ったきっかけです。
あと、日常的にアルコールを飲んでるのでよくない状況ですね。

こんな症状があればぜひ受診を!

6時間以上は寝ているはずなのに、ほぼ毎日日中の眠気が酷い場合は睡眠時無呼吸症候群を疑ってみることをオススメします。
呼吸器科に行けば、検査してもらえます。

治療方法

検査

まずは無呼吸症候群に当てはまるかどうか、当てはまる場合はどの程度の症状か検査をします。

自宅で検査する場合もあれば、病院で検査入院することもあります。

自分の場合、病院で検査入院しました。
もう17年前ですかね。
上半身や指先、喉、額、鼻、口にセンサーを付けて、一泊過ごしました。
とっても寝づらかったことを覚えています。

2006/02検査入院

今では検査内容がもう少しスマートになっているかもしれませんね。

CPAP療法

CPAP療法(Continuous positive airway pressure療法)とは持続陽圧呼吸療法というもので、重度の方向けの治療方法になります。
呼吸器科で毎月受診する義務が生じます。

CPAP装置

端的に説明すると、鼻に装着したマスクを通し、CPAP装置から空気を送り込んで強制的に気道を確保する治療法です。

装着イメージはこんな感じです。

この装置のおかげで朝はすっきり起きることができ、日中の眠気も全くなくなりました。

こんなものつけて寝れるのか、っていう心配もありましたし、実際に使ってみて、慣れるまでが寝辛く大変でしたが、慣れると手放せなくなります。
自分は重度患者なので、CPAP療法を17年継続しています。

ホースは1.8mくらいあり、CPAP装置が多少離れた場所にあっても使えます。
一式含めて2kg。
仕事柄、色んなところに出張に行くので少し荷物になってしまいます。

外科手術

CPAP療法を採用しない場合、外科手術という選択肢があります。
当時、担当医師に確認したらかなりの高額だったのであきらめました。

扁桃腺肥大の方に有効な手術になりますが、扁桃腺を切除する、という手術があります。

マウスピース

軽傷の場合に有効な手段としてマウスピースがあります。
就寝時に口の中に入れて装着すると、寝ている間に下あごが前に出て気道が広がり、空気が通りやすくなります。

「CPAP装置より小さいので携帯に便利」、「装着しても目立たない」、「装着時のストレスが少ない」というメリットがありますが、お口の健康状態によっては装着できない、というデメリットがあります。

横向きで寝る

仰向けで寝ることで舌根が気道を塞ぎ、無呼吸になりますが、軽度の症状であれば、横向きで寝ることで緩和されます。

横向きで寝ても、就寝中寝がえりして仰向けに戻ってしまうことがあります。
強制的に横向きで寝られるようにバックパックも市販されています。

さいごに

睡眠時無呼吸症候群という病気、依然と比べると認知度は結構上がってきたかな、という印象です。

会社の先輩も普段は良く寝る人でしたが、CPAPを使ってからは居眠りもなくなりましたし、CPAPはやはり強力な手段だと思います。

ただし、CPAP療法は睡眠の質を良くする治療法であって、症状が治るものではありません。

完治が必要であれば外科手術が必要です。

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