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トップチーム壊滅的状況からの脱却

僕が創った社会人チームは今年で10シーズン目を迎えている。

昨日の練習には選手19名(練習生2名含む)、スタッフ5名、カメラマン1名が参加した。

社会人チームとしてはとても多い人数だ。

平日練習は毎週木曜日
人工芝フットサルコート3面で週に1度の練習が出来る。

スタッフはJリーグやJFLで約300試合に出場経験がある、藤田泰成監督をはじめ、
ヘッドコーチには日本サッカー協会A級ジェネラルのライセンスを持ち
長年、日本学園高校の監督を務めた石塚理人氏。

アシスタントコーチにはナイジェリアやオマーンでのプロ経験を持ち
去年はU-22ナイジェリア代表のスタッフを務めた、オバロラ小林氏。

GKコーチには現在、日本体育大学に通う大学生で
主に育成年代の指導に当たりながら、自身も選手としてプレーする、眞井陽介氏。

その他、運営スタッフには僕を含めて5名。

来月からはカメラマンも月に2回ほどチームに帯同し、選手やスタッフの写真を撮ってくれることになった。

極め付けは、今季所属する選手達は

チームジャージ代、ユニホームソックス代、選手登録費に
掛かる金額17,500円以外は月会費などは全て無料となっている。
12ヶ月で割ると1,458円。

ユニホームのシャツ•パンツ•練習着はチーム持ちという条件付きで
選手に無料で支給した。

この金額で1年間、平日練習1回と毎週末の公式戦やトレーニングマッチを戦えるのだ。

チームとしては昨季、東京都1部リーグから降格した事あり、選手の90%が退団した。

今季のスタート時は選手3名、スタッフ3名というサッカーチームとしては壊滅的な状況からスタートしたが、

チームとしての課題はあるものの、開幕2連勝とここまでは好調だ。

僕のTwitterでも以前ご紹介したが、

社会人チームというのは沢山の細かい手続きや作業がある。

一言でいうと【超大変】

それにも関わらず、チーム崩壊状況から一転、

この環境を作ってこれたのは

沢山の人達が協力してくれた事はもちろん

僕自身の10年間の経験も大きかった。

10年間という年月でチームも僕も沢山の事を経験してきた。

正直、良い時も悪い時もあった。

チームを作った当初は選手達が若かったこともあり、

選手の中には会費を払わない選手も多く、

僕は給料の大半を
社会人チームの運営費に回した。

練習に5.6名しか集まらない期間もあった。

冬の雨の日の練習に僕一人しか来なくて、1人冬空の雨の中シュート練習をした。

創設当初、人数が集まらず公式戦を8名で戦ったこともあった。

言い出したらキリがないが、そのような沢山の経験をしてきたからこそ

選手3名、スタッフ3名という壊滅的な状況でも不思議と焦りはなかった。

運営スタッフを共に担う後輩からは

『林君、選手全然集まってないじゃん💦大丈夫なの!?』

と言われたが、僕はこう答えた。

『大丈夫。一つ一つしっかりやっていけば選手もスタッフも必ず集まる』

こうした事を言った裏では、

沢山の選手や教え子達に直接会いに行ったり、

LINEでコミュニケーションを取り続けたり

SNSで常にチームの状況を発信したりと

出来ることの中でいくつもの仕掛けを投じていた。

この10年間があったからこそ、どのように動けば良いのか

どのように動かなければいけないのかという事が僕にはわかってきていた。

こうして、選手が一人、また一人と増えてきて、

現在の登録選手は23名(うちスタッフ兼2名)、スタッフは10名となった。

また先日、幸いな事に新たなスポンサーの方にもご支援頂けることになった。

我々の環境があるのは当たり前ではない。

ここでは記していないが、もっと深い努力を僕自身も行っているし

協力してくれているスタッフやスポンサーの社長も同じ。

だからこそ選手達には常に感謝の気持ちを持って、

楽しく全力でプレーして欲しいなと思っている。

下記は昨日の練習で選手達に伝えた内容。

『開幕2連勝という結果はとても素晴らしい事。

チームが勝っていたり調子が良い時というのは雰囲気も良いので、

今日みたいに練習生が参加してくれたり、カメラマンが撮影に来てくれたり、

色んな人が協力してくれる。

新たにスポンサーの方にもご協力頂ける事になった。

但し、その環境が当たり前だと思ってはいけない。

調子に乗ってはいけない。

挨拶などはもちろん、用具を大切に使うなど

常に謙虚に

感謝の気持ちを持って

今後もみんなで頑張っていこう。』

常に謙虚に。

常に感謝の気持ちを持つ。

選手に言いながら、自分自身の心にも深く深く突き刺した。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

ZIONは今季も頑張りますので

引き続き宜しくお願い致します。

Yohei Hayashi

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