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見返り

ふと、私はそれを求めている事に気づいた事がある。

悪魔でも作為的ではなく、自然と。

人が起こす行動の根源には、いくつか種類があるように感じる。

ただ思いついたままに
現状を打破するために
誰か他人を想いやり
愛するままに

そういったこととは反対に

行動そのものではなく、行動のその先に意味を見出して起こす行動もある。

理由なき行動と、理由のある行動。
どちらも存在すると私は思っている。
以前、"愛することと、愛されること"という記事を書いたことがあるが、
愛すること(行動)の先に愛される為という理由がついてくるケース。と
愛すること(行動)の先には何もない、いわゆる無償の愛のケース。

私は正直、見返りを求める事はダメな事なのかどうか分からない。

だけど私は、見返りを求める事はダメな事なのだと世論で教わり、
基本的に見返りを求める愛し合い方が大多数を占めている、とも世論で教わった。

その世論が正しいのか否かは、まだ確かめきれていないので、事実、人生の研究材料の一つとして頭の片隅に置いておく事にする。

しかし、見返りを求める行為は良くない、汚い、歪で拗らせている愛のカタチなのだと、何故だか潜在的に感じてきた。

それにもかかわらず、よくよく自分自身を観察してみると、なんとビックリ!愛の裏側に見返りを求めている自分にふと気づいてしまう。
そして、そんな自分の何とも女らしい強かさやなんかが、透明な水を自ら濁らせてしまう自分自身にちょっと落ち込んでみたりもする。

"大人"という言葉を乱用させていただくとするのなら、それが大人ってやつなのかもしれない。(一応、全大人に謝っておく。)

そんな事を繰り返しながら、無償の愛とは何ぞやと、純粋な愛のカタチを探し求めてきたような気がする。

そして、無償の愛なんていうモノを見つけ出そうとする行為は、世論で言うところの
"綺麗事ボーダーライン''
に片足が引っかかっている感覚にもなる。

しかし、見返りってなんだろうか。。。

行動を起こす側には、さらさらそんなつもりが無かったとしても、行動は相手ありきのものであり、行動を受け取る側の人間がもし受け取った行動の先に何らかの理由や相手の意図を見出してしまったものならば、それが完全に相手の憶測に過ぎなくとも、

純粋なる行動でさえも、そこには作為的な匂いが漂い、実際には見返りを求めて行動を起こしたのだと、受け取られてしまう。

なんて、ややこしい世界なのだ。

愛はもっとシンプルで
行動はもっと純粋なものでいい。

ただ何となく、見返りという言葉には、何か裏を感じる。

例えば、お互いを大切に想い合っている2人ならば、愛に対して愛が返ってくる。
それは遥か昔、金銭というものが存在しなかった時代でいうと物々交換制度の物質では無いバージョンであり、愛という、カタチの無いエネルギーの交換にすぎない。
愛を贈る行為も、愛を貰う行為も、本来お互いを大切に想い合っている関係性の中では、とても嬉しいことであり、純粋に喜びや豊かな気持ちになる。

この純粋なる愛の循環に余計な意味づけをしてしまう事が、見返りという概念を生み出してしまうのでは無いかと思った。

先日、久々に会った友人が過去の恋愛話しに花を咲かせていた時、
「あの人は、私を誰よりも幸せにしてくれるって言ったから付き合ったのに、全然幸せにしてくれなかった。」とあっけらかんと言い放ってキレていた。

彼女が怒っている理由は、相手が自分を幸せにしてくれるはずだったのに、不幸せになったと感じたからだろう。

初めから、見返りを求めている人には何もやっては来ない。

物々交換制度だって、誰かが自分に物を与えてくれると思って待っていても何もやってこない。自ら何かを与えるからこそ、その先に見返りを求めていなくとも、純粋なエネルギーの循環が起きた際に、そこで初めて何かが返ってきて、そしてそれを受けとってやっと成立するのだ。

とにかく、"行動"に対して
自分がどう感じるか。
相手がどう感じるか。
この感じるという全てにキーが掛かっていて
少なからず、「自分がどう感じるか。」というキーだけでも上手く開けておけるようにしておきたいなと考えたりする。
そうする事で、与え上手、受取り上手になれる気がするから。

そんな事を私が何気無く綴っている今日は新月で、明日はホワイトデー。
今年のお返しは、どんなだろう?とか考えたりしていない?笑
バレンタインの行動にあなたが乗せた想いが全ての答えだと思うよ!
とか言ってみたりしておこうかな。

強かさは時には自分を守る盾にもなり、水を濁らせる毒にもなる。
自分じゃなくて、目の前の誰かを守りたいと純粋に想った時、自分を守ってくれる強力な矛が手に入るのかもしれないし、世の中そんな上手くはいかないのかもしれない。

すいも甘いも味わった、麗しき女神達に乾杯!

#エッセイ愛しか知らない
#asuka




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