先ずはケミストリー


 アメリカ多人種国家、よって表現の仕方が多種多様。

特に男女間の感覚は日本とかなり違うと感じた話です。

 「Chemistry」という英語。日本語訳すれば「化学」。
 「Chemistryが大事だからね」
とアメリカ人の友達のビルが言う。
「えええ、化学がどうしたの?」。
それでなくても英語が流暢とは言えない私。
最初、聞いた時は、
「この人何を言い出すのだろう?」だった。でも、パサデナ市に住んでいる間に男性から何回も聞いた言葉だ。意味を聞きただすと、これは男女間の感覚を表すものらしいと分かった。
 つまり、アメリカでは男女間で「条件ではなく、先ずはケミストリー、感覚として大切なんだ」ということらしい。
 意訳すれば「相性」が一番近いかもしれない。
 日本では1990年代の末のバブル最盛期には結婚相手の条件として「三高」というのがあった。
「一高」高学歴
「二高」高収入
「三高」高身長
どれも条件ばかり!
 人間性はどこに行ったのだ?
 五感は必要ではないのだろうか?
 NHKの「ダーウィンが来た」を見ていると、動物はカップルになる時、お互いに匂いを嗅いだり、甘噛みしたり、舐め合ったり、必ず動物としての相性を調べる。
 人間だって動物!
 感覚としては、「ピンッとくるとか」、「ビビット来る」、とか……  五感をフル回転させて、そして、その上に条件が合えば言うことなし、になると思う。
 結婚はしなくても、一緒に暮らし、生活を共にするとなると絶対、動物的なこと”は必要になって来る。条件だけでは良い暮らしを築けていることは決して出来ないと信じている。
 そう思うと「Chemistry」の方がより良い相手に対する条件と思えた。

ただ、「化学」と表現するところが面白い!


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