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ep.8 怪かも談


この番組は隔週水曜日22:00に更新できるように頑張ってます。

今回はゆるくてマイルドな怪談、

"怪かも談"


を2本立てでお届けできたらなと思います。

知ってる方は知ってると思うんですけど
私、怪談が本当に好きで
学生時代から結構聞いてきてるんですよね。

まぁでも、世の中にそういう怪談が好きで
すごい聞いてるっていう人は少数派なのかな。
もしかしたらそうだと思うんですけど。

怖いのが苦手な方も沢山いると思うので
不思議だな〜みたいな軽い気持ちで聞けるように話すので安心して聞いてもらえるかなって思います!

では早速ね、お話していきたいんですけど。

私、怪談好きということで家族にも結構 話すんですよ。
「怖い話ないの?」
とか無茶振りをするんですけど(笑)
やだね、それ(笑)
怪談ハラスメントじゃん(笑)
ちょっと笑っちゃった。

で、すごい母と仲良くて母とも怪談についてね
話すんですよ。
「なんかないの〜?」
って聞いたときに
「ないよ〜!全然ないって!」
「え〜」
みたいな。

で、
「私さ〜保育園のとき〜保育園の階段がめっちゃめっちゃ好きじゃなくてホント嫌いで。
あそこ通るたんびにホント怖かったんだよね〜」
みたいな。
「でさ〜踊り場にさ〜ピエロの人形置いてあったじゃ〜ん?」
って言った瞬間、さっきまで
「何もない、何もない!」
とか言ってた母が急に
「ハッ!!思い出した!」
って言って話してくれたお話なんですけど。

『ピエロの人形』


マイマミーがですね、22歳のときに看護師だったので病院で働いてたんですよ。
ガンの治療を専門にしてたりする病棟にその当時勤めてたそうなんですよ。

あるとき、1人の患者さんが入院してきて
その患者さんは白血病だったんですよ。
で、床頭台っていうベッドの横にある台みたいなのがあるんですけど
そこにピエロの人形を置いてたそうなんです。
患者さんに
「これ可愛いですね〜」
って話しかけて
「そうなんですよ〜これオルゴールになってて」って。
引っ張るのかボタン押すのかネジを回すのかちょっとわかんないんですけど
首が動く、動きながらオルゴールの音が鳴るっていうピエロのお人形だったそうなんですよ。
「へぇ〜珍しいですね〜」
みたいな他愛もない会話をしてたそうなんですよ。
で、治療のかいも虚しく残念ながらその患者さんは亡くなってしまったそうなんですけど。

その数ヶ月後に、また別の患者さんが入院してきて
その患者さんも同じく白血病だったそうなんですよね。
で、その患者さんもなんと同じ種類のちょっと色違いのピエロの人形を持ってきてたそうなんですよ。
「あ、これ知ってますよ〜これオルゴールになってるんですよね〜?」
って言ったら
「そうなんですよ〜」って言って
それも同じように首が動く仕組みになっていて
まぁ、こんなこともあるのかな〜って思ってたんですけど。
その2人目に入院してきた患者さんも亡くなってしまったそうなんですよね。

それが、この話をね、改めてね、
この前 聞いたときに
確か3人目に来た人も同じだった。みたいな言ってたんですよ。
記憶がかなり昔の記憶なので怪しいそうなんですけど
それが2人だか2、3人続いて
いやホント不思議だな〜って母はずっと思ってたそうなんです。
何かに引き寄せられてるのかなみたいな。

で、それから10年経ったか経たないかくらいのときに私が生まれまして。
私、保育園に入ることになったんですよ。
その保育園に初めて行ったときに
そのときからもう母は階段がすごく嫌な感じがしたそうなんですよ。
なんかここ嫌だな〜って思ってパッて見たら
(前に見たものに)すごくそっくりなピエロの人形っていうのが踊り場のところに置いてあったそうなんですよ。
そこで母は10年前のことをね、思い出してゾッとしたんだよね〜ってお話してくれました。

や〜なんかね、私その話まったくホントに知りませんでしたけど
ピエロの人形をまったく見られないくらい怖かったんですよ。
ピエロの人形が置いてある反対側の壁をガン見しながら極力見ないように慎重にその階段を昇り降りしてた記憶がずっとあって。

他の保育園の施設の中とか全然正直覚えてないんですけど
階段のとこだけめちゃめちゃ鮮明に覚えてるんですよ。
だからなんかもしかしたら
ピエロの人形に何かがあったのかな?
わかんないけど不思議だな〜って思いました。
その保育園の置いてあったやつがオルゴールで首が動くやつかどうかはわかんないんですけど
なんで首動くの?怖!って思って(笑)
怖すぎって思って。
別に動かなくてもいいじゃん、みたいな(笑)
思ったんですけど。

え〜、続いてね、お話していきたいんですけど。

これも私のね、マミーのお話にはなるんですけども。

マミーがね、29歳くらいのときに
マミーのお父さん、私のおじいちゃんですね。
が、ガンで亡くなってしまったんですよね。
で、斎場に行くまでの道で起こった出来事なんですけど。

『匂い』


マミーのお母さんと妹は霊柩車に乗って斎場に向かったそうなんです。お父さんの体とね。
霊柩車はそんな人っていっぱい乗れないので
マミーは1人で電車で移動したそうなんですよ。
その日、平日の昼間っていうことで人全然多くなくて疎らだったそうなんです。
そんな中で1人で電車に揺れながら
だんだん悲しみが込み上げてきて涙ぐんでたそうなんですよ。ちょっと泣いてて。

ふと、周りにね、人がいないことに気づいたそうなんです。
あれ、みたいな。泣いてて気づかなかったけど。

そしたらだんだん"ウンコみたいな匂い"がすることに気づいたそうなんですよ。
あれって。

で、さっきお話したように母は看護師として病院で働いてたのでもちろん人の亡くなる間際に立ち会ったりすることもあったそうなんです。
だから死に近づいてる人が放っている匂いとか亡くなってしまった後の匂いとか知ってる人だったんですよ、母は。

その匂いに限りなく近いんだけどより強くてデフォルメされた感じって言ってたんですよ。
それを1番わかりやすい言葉で言ったら
"ウンコではないけど限りなくウンコみたいな匂い"って言ってたんですよ。

その"ウンコみたいな匂い"がしたそうなんです。
え、これもしかして人がいないのってこれのせいか!って思って

地下鉄とかでたまに見ると思うんですけど
乗客が吐いちゃって、そこにシートがかけられててその周りに匂いもするから人かちょっといないみたいな、そんな状況に近かったそうなんですよ。

でもなんか、マミーの周りからすごい人が離れてる感じがしたんですって。
しかも周りの人からの視線がすごいあったらしくて、感じたらしくて。
え、もしかしてこれ私がこの匂い放ってるの?って思って。
一生懸命自分のことを匂い嗅いだみたいなんですけど
全然自分の身体からも服からもそんな匂いしないんですって。
でも自分の近くからは結構その強烈な匂いがするんですって。
え、おかしいなって思ってたんですけど
全然消える気配も無ければ
ずっとその強烈な匂いがしてたみたいで。


(私が)
「それは斎場に着いてからも匂いしてたの?」って言ったら
「いや〜それがね、斎場に着いたときにはもうそんな匂いしなくて。
こんな不思議なことがあったから
絶対家族に言わなきゃって思ってお母さんと妹に言ったんだけど
お姉ちゃん全然そんな匂いしないよって言われるし。
斎場に着いてから自分のこと改めて嗅いだけど
全然なんの匂いもしなくて
本当に不思議だったんだよね〜」
っていうお話をしてくれたんですよね。

もしかしたらですけど、マミーのお母さんと妹は2人でお父さんの体と一緒に霊柩車で移動してたけど
母は1人でさ、泣きながら電車に乗って行ってたわけで。
それをお父さんが見てて、泣いてる娘を見たらほっとけなくて傍にいたのかな〜とか考えると
もしホントにそうだとしたら心温まるお話だな〜と思ったんですけど。

でも別にね、"ウンコみたいな匂い"させなくてもいいじゃん、みたいな(笑)
お父さんの匂いだ!ってわかる匂いであってほしいなみたいな。もしお父さんなんだったら(笑)
って思ったんですけど、まぁ"ウンコみたいな匂い"だったそうですね。

すいません、ウンコウンコ言っちゃって(笑)

というわけで
不思議でゆるくてマイルドな怪談
"怪かも談"を2本立てでお届けさせていただきました。
いかがでしたでしょうか。
怖がらせるつもりはホントにないので怖かったらホントにごめんなさい。

感想やクレーム、お待ちしております(笑)


今回はこの辺にしておきます!
以上、Wednesday YOCOの部屋でした。
また隔週〜!

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