【わたしだけのふるさとの話】赤いスポーツカーのおじちゃんの話

今日、祖母の弟である大叔父が亡くなったと連絡があった。88歳だった。
大往生だ。

私が小さい頃、田んぼ道を真っ赤なスポーツカーをヴォンヴォン言わせながら遊びにきていた、粋なおじちゃんだったな。
おじちゃん、おつかれさまでした。

祖父や祖母の兄弟たちの代が、亡くなっていく。
こればかりは順番だから仕方ない。これが自然の摂理だから。

おじいちゃんおばあちゃんが亡くなっていくのを、連絡を受け取って、
その人との時を思い出して、偲んで、そうかぁ、と理解する。
そして自分の日常に戻る。
そうやって終わってた。でもなんとなくこんなもんのかなと、
もやもやしてた。
昔はよく顔を合わせて、
その人と近い存在だった時間がしっかりあるんだ、私には。

おじちゃんを思ってなのか、感謝をしたくてなのか、
それとも自分で納得したいためなのか、
分からないけど、
もっと思おう。
そして、何かおじちゃんの喜びそうなお菓子でも送ろう。
仏壇に供えてもらおう。

おじちゃん、おじさんが人生で築いたものは、
こうやって私たちの心にちゃんとのこっているよ。
天国安らかにね。
うちのじいちゃんとまたお茶のみしてね。
ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?