❺発症から1ヵ月

「あと2週間で恐らく治るでしょう。」

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嬉しい宣告を受けてからその2週間が経った。

1日2回しっかり薬を飲み、違和感はほぼない。

薬が効いてるだけじゃない？

一度頭をよぎった疑いはなかなか消えず、3日ほど前に一度お薬を飛ばしてみた。

ほぼ違和感なし。

彼女に喜びの報告をしてみたら、

「アホか。

もらった薬は全部飲め。治りたくないんか」

と怒られた。

抗生物質は症状が治まっても全部飲むべきだと聞いたことがある。

セルニルトンもそうなのか？

いや、先生の口調的にはそんな感じではなかった。

すぐ飲んだ。

「だから言っただろ。」を言われるぐらいなら薬ぐらい飲む。

今日の診察はもう始まっている。

混み合っていそうな時間をこうして回顧しながらやり過ごしている。

発症してから1ヵ月と少し経過した。

長引いた闘いにもいよいよ終止符が打たれるはずだ。

そろそろ着替えて準備をしよう。

その前に、都合よくシャワーを浴びよう。

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恥ずかしながら帰って参りました。

前立腺に腫れなし。前立腺グリグリした後の尿検査の結果も異常なし。

しかし、「違和感はほぼない。」の「ほぼ」じゃダメらしい。

お薬を飲もうが飛ばそうが、ここ数日の寒暖の差が弱った前立腺をいじめているらしい。

ということで、お薬2週間分追加ということになりました。

だから言ったのに。

さすがにそろそろ辛い。