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予備試験 論証の覚え方

0.はじめに

 このノートでは、予備試験・司法試験の受験において誰もが苦労するであろう「論証暗記」について、私が試行錯誤した結果辿り着いた最も効率のいい方法を紹介しています。なお、予備試験に最終合格した後に私が作成した「無駄を極限まで削った論証集(https://note.com/yobi_shihou/n/n2a555ba2a672)」と組み合わせて使うことで、よりコスパ良く論証を覚えられると思います。
 このノートは上記論証集の完成前に作成したものですので、「3.教材など」の項目では私が予備試験受験生時代に使用していた教材について記載していますが、この論証集は当該教材によって集約した知識をさらに精錬して作成したものですので、論証集だけあれば十分です。もっとも、旧教材も参考のため当時のまま記載しています。

1.ミクロ的視点


 まずは論証一個一個をどう覚えるかという話です。自分は
① 論ナビの論証を完全に理解し、場合によっては加筆修正する
② 頭の中で要素ごとでいいので言えるようにする
③ 最後に一回ペン書きする
という順序で行なっていました。
 間違ったまま覚えてしまうと後で覚え直すのが大変なので、①には時間をかけた方がいいと思います。論マスなどを受けて論証の使い方まで理解し、アガ論証や基本書、論マス模範解答などと論ナビの論証を照らし合わせて、加筆修正するのがいいと思います。ただ、時間をかけ過ぎても先に進まないですし、論文の勉強を始めた段階で完璧に加筆修正することは難しいので、ぱっぱと次に行くことも大切です。自分は基本書やアガ論証は参照せず、論マスの解答と照らし合わせて加筆修正していました。また、どうしてもよく分からない論証はひとまず飛ばして勉強が進んでからまた戻ってきていました。予備試験の勉強全体に言えることとして、完璧主義に陥らないことが大切だと思います。
 ②については特に言うことはありません。5回目くらいでぼんやりと言えるようになるのが理想だと思います。
 ③について、1発で完璧に書くのはなかなか難しいです。手が止まったら全部見るのではなく、分からなくなったとこの最初の数文字をチラ見してまたチャレンジするとより効果的だと思います。
 ①〜③が終わっても翌朝には絶対忘れていますが、気にせず次の論証に行きましょう。逆にこれ以上時間をかけても翌朝には忘れてます。次の章でも説明しますが薄く何回も反復する方が効果的だと自分は思います。

2.マクロ的観点

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