序章1:勉強しても検証しても実践しても、どれだけ頑張ってもトレードで勝てないワケ 日経平均の史上最大幅暴落とその後の急反発。為替の歴史的な円安そして円高、過度な変動。暗号通貨の暴落。大荒れの相場。 このタイミングで、自らのトレード方法を見つめ直した短期トレーダーは多いと思う。 「一旦冷静になってもっと勉強しよう」 「長い目でみて失敗を取り返そう」 「ひとまず休憩して、時間を置いて力を貯めよう」 「失敗を見つめて次からは同じ失敗を繰り返さないようにしよう」
明後日、自民党総裁選の開票が行われる。 大きなイベント前のタイミングは、市場の思惑が交差しまくり、いつも以上に変な値動きがでやすい印象がある。 日経平均にしてもドル円にしても、ここから上がるのか下がるのか(個人的に)想定しにくい値動きになっていると感じる。 「あぁ、よく分からない苦手な感じだな」という印象を抱く。 このようなタイミングでは、流れが掴みにくく、更に揺さぶるような無根拠にみえる動きが多発しやすくなる。 下手に手を出すと、簡単にトレードが崩れやす
1.勝ちたいという欲求が負けを引き寄せる ほぼ全てのトレーダーは、トレードで勝ちたいという欲求を持っていると思う。 それ自体はごく普通なことだと思う。 トレードで勝てるかもしれないと思ってトレードを始め、勝ちたいと思って努力し、勝ちへと執着する。 しかし、勝ちへの欲求はトレードでの負けを引き寄せる結果となることが多い。 それは、勝ちへの欲求をトレードの実践場面に持ち込むことから生じる。 2.陸上100m走で考えてみる 分かりにくいかもしれないので陸上1
1.相場の値動きを理解したがる弱さ トレードを始めて間もない友人と話している時のこと。 「ここのこの値動きをどう理解したらいいのか分からなくて…」 といってチャートを見せてくれた。実際に取引した場面のチャートのようだ。 「この移動平均線がこうで」「でもここで強い陰線が出て」 と、色々な情報を根拠にした解釈を述べてくれた。 しかし、チャートを見る限りどう見ても売り買いが拮抗して値動きが停滞しているポイントのように感じる。 なので私は 「まぁ解釈しよう
1.人間の世界は歪みだらけ 人間の世界は、効率的で合理的でありたいと願いながら、全くそうなっていない。 非効率的であり、非合理的であり、そして非論理的な世界。 更に、極めて感情的な世界。 こうした世界には、あらゆる歪みが生じる。 歪みが生じている場所には、知識差や物質差、認識差や価格差など、あらゆる「差」が生じる。 そしてほとんどのビジネスは、突き詰めればこの歪みで生じた差を利用したものでしかない。 もちろん、トレードもそうだ。 2.トレードでの
株価指数や為替など、ボラティリティが高い状態が続いている。 ハイボラ相場で意識したほうが良さそうな点について書いてみる。 値幅感覚の修正 真っ先に意識した方が良い点はここだと思う。 ボラティリティが高まった時は当然、それに合わせた値幅感覚へと調整する必要がある。 しかし、通常のボラティリティでの値幅感覚に慣れている場合、無意識的にそれを引きずってしまいやすい。 「まさか短時間でここまでは来ないだろう」 というポイントまで、一瞬で来てしまうのがハイボラ
仮に100万円を月利10%で3年間運用できれば、3,091万円になる。 一方100万円を月利11%で3年間運用できれば、4,281万円になる。 たった1%の差が積み重なって、いずれ大きな差が生まれる。 複利効果のスゴさに目が行きがちかもしれないが、今回は複利について話したいわけではない。 小さいようで大きな差を生む、この1%の差の中身ついて着目してみたい。 「神は細部に宿る」 有名なこのフレーズ、元はドイツの建築家の言葉のようだ。 細かい部
公営ギャンブルの期待値が1以上という異常事態発生! 8/31日17:50締め切りのメガビッグ(MEGA BIG toto)が、台風による4試合中止の影響により、1等の当選確率が1/65,536となった。 普段の256倍の当選確率になる。 加えて60億円程度のキャリーオーバーにより、公営ギャンブルの期待値が1以上になるという異例の事態が生じた。 期待値1以上とは、要は賭けた金額以上に返ってくるという状態。 これを受けて、普段公営ギャンブルに参加しない人も含め
1.欲しいものほど、遠ざかる 「お金が欲しい、お金が欲しい」と思っている人には、不思議とお金が集まらない。むしろ、逃げていく。 「モテたい、モテたい」と思っている人が全くモテず、むしろ女性が遠ざかっていく仕組みに似ているかもしれない。 なぜそうなりやすいか? 結論から言えば、どちらも対象への欲と執着が強すぎるからだろう。 もっと俗っぽく言うと、自分のことしか考えてないから、とも言い換えられるかもしれない。 2.お金が得られる
1.相場のランダム性とパターン性 相場の動きには、ランダムな時と、一定のパターンが生じる時がある。 常にランダムでもないし、常にパターンが生じるわけでもない。 もしランダムな時にトレードをすると、コイントスに賭けるような感じになり、ギャンブル性が増すだろう。 トレードは、相場の中に生じる確率的な偏りのあるパターンを見つけ、そのパターンに賭けるゲームともいえる。 ランダム性の強い時には優位性がほとんどないが、パターンが生じている時にそれを認
本棚を整理していたら、マーク・ダグラスの名著:ゾーンをみつけた。 読んだのはもう10年程前になる。 線を引いてある箇所がたくさんある。 その中から一部抜粋し紹介する。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 売買に自身のあるトレーダーは、自分を信頼し、自分のすべきことを躊躇なく実行する。 これこそ成功するトレーダーだ。 マーケットの気まぐれな値動きを恐れず、不安を助長するような情報に気を取られるよりも、収益機会を与える情報に神経を集中させる能力を身に着けてい
1.相場は食うか食われるか あまり好きな表現ではないが、これが現実。 特に短期トレードの世界は、見えない騙し合いやハメ込み合いが頻繁に起こっている。 より資金力と知恵のある投資家が、弱小な個人投資家を食うことはザラにある。 騙され、ハメられる側になることが多ければ負けやすいし、騙されず、ハメられもしないよう立ち回れば、勝つ側に回りやすい。 騙す側、ハメる側に回ることは、一般的な個人投資家ではできない(取引量が極めて少ない銘柄は例外かもしれないが)。
たった1回の雑なトレードがきっかけになって、それが大損に繋がることがある。 ちょっとした判断の甘さや油断が、大負けに繋がることもある。 とにかく、レバレッジをかけた短期トレードはシビアだ。 仮に油断していなくても簡単に負けれるのだから、当たり前と言えば当たり前だ。 短期トレードでは、そのシビアさや、リスクがあるからこそ高いリターンを期待できる。 短期トレードで安定して勝つは、一切の甘さを排除するように努めないといけない。 常に自分の状態を監視し
1.経済は持続するが、人間はすぐに老いて死ぬ 長期投資で満足いく結果が出そうな時、あなたは一体、何歳ですか? オルカン、S&P500、その他インデックス投資、iDeCo、積立NISA、投資信託。 これら長期投資が流行っている。 「資産形成したい」 「経済的な自由が欲しい」 「不労所得を得たい」 「将来の不安をなくしたい」 理由は様々だろう。 歴史上、経済は基本的に超長期的には成長し続けていくものなので、長期投資の有効性は否定しようがない。 実際、
1.トレーダーが感じる違和感・予感 今回の話はかなり感覚的かつ主観的なモノとなるが、個人的にトレードで割と大切にしているため書いてみる。 トレードをしていると、あらゆる違和感・予感(≒直観)を感じることがある。 この種の感覚は、おそらく多くの人が感じたことがあるのではないかと思う。 トレードする前から感じる時と、トレードの最中に感じる時がある。 例えば私のケースでは以下のようなものがある 朝起きた瞬間から、今日はトレードしたくないorしない方がいい、と感じる
1.せっかく勝てそうな所を、なぜ捨てるのか タイトルの“まぁまぁ勝てそうな”エントリーポイントとは、以下のような印象を受けるポイントを指す。 ・悪くないポイントだと思える ・60%くらい勝てそうな感じがする ・おそらく大丈夫だろうと感じる これに類似した印象を抱くポイントでのエントリーを繰り返すと、トレードではトータル負けに傾く可能性がある。 トータルで勝つためには、上記のような印象を抱くポイントは、思い切って捨てた方が良い。 これを