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逃走

み「すみません、今、大丈夫ですか?」
G「はい?私ですか?」
み「ええ」
G「おそらく、本当の話したい人ではないですけど...」
み「いや、いいんですよ。今はあなたと私しかいませんから」
G「そうですか。まぁ、いいですよ」

や「あなたが課してきた制約、ありましたよね?」
E「制約ですか?ありましたっけ?」
や「それは、私も課された覚えがありません」
E「さっきから、なにを言ってるのですか?」
や「██████████ですよ」
E「あぁ、それを制約と呼んでいるんですか」
や「あ、あなたの価値観・解釈・行動なんかも私から見たら制約です」


や「申し訳ありませんが、その制約を無視したくなりました」
E「どうしてですか?」
や「なんとなくです」
E「なんとなく......weblio辞書で調べたら、それといった理由もなくって出てきますよ。理由を聞きたいです」
や「だから、理由なんてないですよ」
E「なにか、隠していることがあるのですか?」
や「あなたは知っているでしょ。隠してることはないです。理由は膨大な数あって分からないのです。無数の広がりを削ぎ落として単純化してほしくありません」
E「詭弁です」
や「あなたにとってはその通りです。この話は平行線です。もういいですか?」
E「平行に見えて、ほんの少ししか角度が違ってなかったらどうしますか?」
や「その交点はまだ遠くにあります」

E「別に、私に許可を出す権利はないですけど、あなたの自由にしてください」


や「ところで、あなたは一方的に数え切れない制約を結び続けました。私はあなたに縛られている」
E「お互い様ですが、申し訳ないです」
や「私は自由のためにあなたとの多くの制約を消していきます。あなたのことも、好きだけど消さなければ」
E「私は影みたいなものです。永遠に消えないし、あなたは縛られ続ける」
や「一時的にさよなら」

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