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少し距離を離すと分析しやすそう

物事を分析するためには少し距離を離すとやりやすいかもと思った。
距離とは、物理的・心理的・社会的・時間的な距離。
当然ながら渦中の意見にも一定の価値はある。

渦中の人間は実態を知っている。当人が体験した個別具体的な情報を知っている。ただしそれはその人から見た視点に限られる。
距離があるとその情報たちから構造や共通点を分析しやすくなる。

どうして渦中の人間は分析しにくいのか

自分の感情が介入しがち。分析は感情よりも論理的に考える方が好ましい。
視点が限られている。サイコロの一つの面しか見ていないように視点が限られている。他の視点を聞いたとしても自分の視点は強い。感情と視点の偏りをまとめると「バイアスがかかっているから」。
分析した結果が好ましくない場合、自己否定につながる。発表すると周りとの人間関係が悪化する(例:内部告発)。自己否定を避けるため強引な解釈に持っていったり見て見ぬふりをしたりすることもある(例:ポジショントーク)。

どうして距離をとると分析しやすくなるのか

比較対象が増えるから。比較対象が多い方が相対的に比較できわかりやすくなる。

余談

哲学者ヘーゲルの言葉に「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ」がある。調べてみたら少し違う気がしてきたが、おそらく今回のテーマに通ずるところがある。

喧嘩の仲裁にはどちらの立場でもない裁判官などが分析し判断をできるが、全員が渦中の人間だったらどうすればいいのか。
具体的には「人間とはなにか?」という問いに対して人間が分析するのは難しいのではないか(さすがに問いが壮大すぎてナンセンスな気がする)。

「自分のことは自分が一番わかっている」とよく言うがこれも今回のテーマで片付けられそう。確かに自分の実態は一番わかっているが、それを医学的な視点から分析するのは医者の方が優れている。

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