#4 規格について思うこと

前置き

eスポーツイベントのお手伝いに回っていた時のお話なんですが、映像通信だけでも様々な規格がある中でSwitchやPS5ではHDMIオンリーなんですよね。PCではDVI,VGA,DisplayPortまでも対応しているんですよね。


そもそも規格って何?

そもそも規格とは何と。
wikipediaから、統一化、単純化を目的とした、ものやもの以外の取り決め。のことを指します。
みんながよく見かけるHDMIも映像や音声を出すための規格の1つです。
規格で出ているものは沢山あり、これを考えた人天才かよ!って思うもんもあります。
今回はそんな規格の世界へとれっつらごー。

いろんな規格

先程沢山の規格があると言いましたよね。
規格に入るものって言うのはめちゃくちゃあります。
なんせ、普段スマホの充電に使ってる端子も規格で出来てますからね。
今回は、映像に絞っていきます。
映像通信の規格はご覧の通りです。

  • HDMI

  • DisplayPort(以下DPと呼びます)

  • VGA

  • DVI

  • RCA

  • D端子

  • S端子

等沢山の映像通信規格があります。
WiiなどのSD画質のゲームではRCA端子が多いのですが、PS4とかになっていくとHDMIが多いんですよね。
それぞれの映像通信規格には何の違いがあるんですかね。ないなら沢山付ければいいと思うのですがね。。。

じゃあなぜHDMIが標準搭載されてるのが多いのか?

HDMIが標準搭載されているやつが多いのか?
それに関しては映像通信規格の長所と短所を出したほうがわかりやすいと思います。※1

・HDMIの長所

  • 映像・音声などを一本のケーブルで管理できるため、AV機器のコードが簡略化できる。

  • 映像・音声を非圧縮で送信できるため、映像の劣化が起きない。

  • など…

簡略化と非圧縮がFPSなどをしているとありがたく感じますね。(1080pから劣化して720pになったら発狂物ですよ。。。)

・HDMIの短所

  • HDMIケーブルの相性問題が起きやすい。

  • バージョン表示が禁止されているため、バージョンが原因なのか相性問題が原因なのか原因究明がしづらい。

  • HDMIのままで長距離を接続すると、映像の途切れが起こることがある。

  • コネクタやケーブル制作時、ライセンス料を徴収する。(製造コストが高い。)

以下が長所と短所になるのですが、何か問題になるとめんどくさいのがHDMIですかね。実はとあるイベントにて、HDMIを長距離運用したことがあるのですが、途切れと似た遅延が起きたことがあります。

先ほど、長所と短所を出してみましたが、1つだけ疑問を持ちませんか?
そう、
「どうして、製造コストの高いHDMIが普及されているのか?」
です。
他にたくさん規格があるのに?PCとか安く作れそうじゃないとか思いませんでしたか?
実は、DVI、DP以外の映像規格は、

  • 映像送信がアナログ信号で行われている。

  • 映像しか送れなくて、音声信号の配線が必要。

  • VGAやコンポジットなどはたくさんスペースがいる。

  • 1080p等、高画質にはできない。

などがあり、現在では普及されていないことが多いのです。

しかし、DVI、DPはHDMIと同じデジタル信号を用いて出力を行っています。
それがあってでもHDMIを使う理由とは?

HDMIとDP

HDMI、DP、DVI、同じデジタル信号を使って、映像を出力しています。では、どうしてHDMIが多いのでしょうか?

※前提に、HDMIとDPは、DVIの後継です。

先にDPの長所と短所を説明します。長所と短所は以下の通りです。

・DPの長所

  • 大容量データを送信することができるため、高画質、リフレッシュレートが高い状態で出力ができる。

  • オスに突起物がついていて、メスと引っ掛けることができるため、コードが抜けにくく、安定しやすい。

  • DPが制作された理由の一つとして、HDMIのようなライセンス費用を無くすことで開発に更に充てることができる。

・DPのデメリット

  • 出力機器によっては音声出力に対応してないものがある。(規格が音声出力をオプションとしているため。)

  • 出力機器(主にモニター)によっては、スリープ時に勝手に画面解像度が変更される。

と、挙げられます。
個人的にはDPのコード自体、長距離コードが少ないことや価格が高いのもデメリットに加えれると思います。
とはいえ、スリープ時に勝手に画面解像度を変更されるのは少しだけうざったいですね。

え?違いがなくね?

そう思ってしまうのも当然だと思います。ほぼHDMIと同じなんです。
だって、メスも似てますからね。
DPのメスを見たことがない方は検索してみてください。
HDMIは台形を反対にした形ですが、DPはDを逆にした形となっています。
一目で区別しづらいですよね?僕自身も間違えることはあります。(笑)
それほど、似ているHDMIとDPですが、個人的にその中で2つだけゲーム機に採用されない理由があります。それは、

・音声出力がオプションになっていて、すべてのモニターで出力することが出来ない。
・まだ高画質高リフレッシュレートが必要なゲーム機がないため、DPのメスがいらない。

です。
勘の良い方はお気づきだと思いますが、そうです、DPでは、音声出力がオプションになっているのです。
もし買ったゲーム機の出力がDPで、そのモニターが音声出力に対応していなかったら?当たり前ですが、無音でゲームをすることになりますし、DPを知らない方からすれば、「モニターが壊れている?」と疑うことになります。
高画質・高リフレッシュレートが売りのDPですが、上記の理由で採用されることが難しいかと思います。

最後に

Display Port、HDMIの後を担う、次世代の規格でコストも低いですが、まだまだ問題があって、ゲーム機には採用されてないのかもしれません。
DPも登場して16年、未だにPC業界では影響を持っているDPですが、ゲーム機にもメスが付くのも近いのかもしれません。

あとがき

突発的に始めたこのネタが切れそうだったり、暇があんまり無かったりして、とても遅くなりましたが、この記事を書き終わりました。
今回はとあるイベントでのふと思ったことから、記事にしてみました。意外とネタがなく、この後、記事のテーマ何にするかを考えています。
ある時にマイペースですが、書いていきますので、気長に待っていただけると嬉しいです。
最後まで見ていただきありがとうございました。今後ともこの〇〇について思うことをよろしくお願いします。

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