見出し画像

偶然を騙る必然

こんにちは、Tommyです。

今回はFWを経験したものの目線から、「ゴール」というフットボールで最も大事な瞬間について書きたいと思います。

トップレベルのフットボールでは素晴らしいゴールの数々が見られます。リヴァプールが見せる高速カウンターから、バルセロナのような美しいパスワークから、はたまた芸術的なFKなどなど美しいゴールは見ているサポーターを熱狂させます。サポーターもそんな美しいゴールを期待して試合を見ていると覆います。

しかし、ゴールは美しいものだけではありません。オウンゴールだったり、クロスがそのままゴールに吸い込まれたり、こぼれ球を押し込んだものだったり、「たまたま入った」と感じるゴールもあります。僕がここで一番言いたいのは

「どんなゴールにも必ずそれが決まる理由がある」

ということです。たまたま入った、なんてことはないと思っています。

例えばCLライプツィヒvsリヴァプールでの2ゴール。ライプツィヒDF陣にミスからモハメド・サラー、サディオ・マネがゴールを決めました。この2つはただミスしたから生まれたゴールではありません。リヴァプールサポーターはわかっていると思いますが1点目のサラーはパスミスに対し相手よりも速く反応していた、2点目に関してもマネはロングボールに対し、全力で走り相手DFにプレッシャーをかけていました。これがなければゴールには至っていません、そもそもミスをしていた可能性も低かったと思います。

ミスをしたの「偶然」のものですがそれをゴールにするための「必然」の努力があります。この「必然」の努力ができる選手はゴールを量産できます。

またその「必然」の努力ができる選手として、とても印象深い選手がいます。レスターのジェイミー・ヴァーディです。(僕自身の好きな選手ですがリヴァプールサポーターにとってはあまりいい印象のない選手かな...)彼の特徴が詰まったシーンが先日のリヴァプール戦にあると思っています。

画像1

逆転となるヴァーディのゴールはリヴァプール守備陣に連係ミスにありましたが、ヴァーディはそれに素早く反応していました。これはもちろんですが特に印象に残っているプレーが別にあります。83分のプレーです。(映像を見返してみてください)左サイドからハーヴィー・バーンズが駆け上がりシュート。そのこぼれ球がヴァーディのもとへ。彼のシュートはアリソンの神がかりセーブが阻みましたが、注目はその前のポジショニングです。バーンズのシュートの前、彼は中央のロバートソン付近にいました。しかしシュートの瞬間、彼はロバートソンからするすると離れファーサイド寄りに位置を変えました。そして見事そこにボールが来ました。彼はシュートのこぼれ球の位置を予測し、詰めれる位置にいました。並のGKならゴールになっていたプレーです。

一見すると「偶然」に思える「ごっつぁんゴール」(今はもう言わない?笑)。しかしそんなゴールにも、こぼれ球の先にポジションを取っているという「必然」の努力があります。

このように偶然起こったように見えてもそこには必然の理由があり、守備のミスのものでも、ゴールとは表裏一体で、偶然を騙る必然があるのです。

ゴールはフットボールの一番の醍醐味です。その裏に隠された必然を考えるとより面白くなると思います。もちろん美しいゴールについても「必然」はあるはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?