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ハイレベルな試合が見れるならいいけど…

こんにちは、Tommyです。

 今回は、先日発表されたヨーロッパスーパーリーグと国内リーグについて書こうと思います。この件に関して、各クラブのオーナーが、、、とか、UEFAやFAが、、、とかいろいろ言われていますが、僕はそこらへんについてよくわかりません。単純にフットボールの試合を楽しみたいサポーターの目線で書きますのでその点、ご了承ください。

 僕はこのスーパーリーグに対し今は明確に賛成、反対という立場を取れません。いま出ている情報から考えてもメリットもデメリットも両方存在し、そのデメリットとなる点がどうなるかによって立場は変わる可能性があるからです。

 まずメリットに関して、このスーパーリーグはイングランドBIG6、スペイン3強、イタリア3クラブ(ユーべ、インテル、ミラン)の12クラブが参加を表明しています。それぞれ各国を代表するクラブです。当然、レベルの高い選手たち、レベルの高い監督、レベルの高いプレーの数々が見れることでしょう。これらのクラブが毎週激突し、激しい戦いを繰り広げるということになればとても魅力的です。単に見る側のフットボールサポーターのとっては楽しみが増えるという点でこれはメリットです。

 ビッグクラブ同士の対戦は様々な策略が見られます。高い戦術眼を持った監督が様々な戦い方を編み出し、高い技術や戦術理解度を持つ選手がピッチでそれを表現する。これらを見ることに飽きは来ません。またビッグクラブが持つ底力は計り知れません。過去のチャンピオンズリーグではこれまでにいくつもの奇跡、大逆転がありました。紙の上では計算することのできない力を発揮し、ビハインドを乗り越えることができるのも強いクラブである所以です。イスタンブールの奇跡の当時を知らない僕にとっては、2年前のアンフィールドの奇跡で改めてリヴァプールが持つ底力を感じました。

 しかし、デメリットとして大きいのがこのスーパーリーグに参加したクラブが国内リーグから除外される、所属する選手がFIFA主催大会から除外される可能性があるという点です。ここが僕の賛否を左右する点です。プレミアリーグ、ラリーガ、セリエAだけでなく、ブンデス、リーグ1、その他欧州だけでなく世界中の各国リーグはそのリーグにしかない魅力があります。例えばプレミアリーグなら、激しいフィジカルコンタクト、展開の早いフットボールが魅力です。国内リーグの魅力は各クラブのサポーターがそれぞれに魅力を感じているでしょう。その魅力を感じることができなくなるのであれば、スーパーリーグはやってほしくありません。

 またこれはどの国のリーグでも起こりえることですが、下位クラブが上位クラブを倒す、昇格組が躍進して上位に進出するところはほぼすべてのサポーターが興奮することでしょう。プレミアリーグだと、18/19ウルブズ、19/20ブレイズ、20/21リーズが昇格組として数々の上位クラブを苦しめてきました。リーズのフットボールはとても魅力的で今朝の試合も後半の修正力敵ながら素晴らしいと思うものでした。ブンデスだと、バイエルン、ドルトムント以外に力をつけているチームがたくさんあり、ほぼすべての対戦が注目カードと言っていいレベルです。セリエAなら贔屓目ありますがアタランタを中心にサッスオーロ、ヴェローナあたりが上位クラブの脅威となっていることでしょう。34~38試合、長いシーズンの中でけが人が出たり、ユースの選手が活躍したり、まさかのチーム相手に勝ち点を落としたりしながら、タイトルを目指して戦うことは何事にも代えられません。だからこそ昨季の異常な強さでプレミアを制覇したリヴァプールにはとても感動しました。

 もう1つデメリットとしては試合数増加で選手の疲労が心配であるということです。国内リーグだけでも過密日程が叫ばれてきたのにスーパーリーグで毎週ミッドウィークに試合をするとなれば選手の疲労の蓄積はこれまで以上です。選手ファーストで日程を組んでほしいというのはスーパーリーグの是非に問わず考えてほしいポイントです。

 今問題になっている「お金」の問題を除けばスーパーリーグはメリットもデメリットも両方存在します。スーパーリーグだけを見るならそれはそれでみたいと思う大会で、お金を払う価値があるものだと思います。しかしそれ以上に僕は国内リーグの面白さに魅力を感じているので複雑な心境である、というのが僕の思いです。

 各リーグ、UEFA、スーパーリーグ、選手、監督、オーナー、サポーターがそれぞれの立場で考えががあるためこの問題が丸く収まることは難しいかもしれません。とりあえず僕は、僕が見たいと思うフットボールが失われないようにと願うばかりです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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