2355夜ふかしワークショップみたいなのやりたい
アコと皆さんによる2355夜ふかしワークショップ。
小さいメモ用紙2枚とペンを用意して読んでね!
夜ふかしワークショップとは?
Eテレで平日23時55分にやっているチルいリラクゼーション番組『2355』を皆さんはご存知だろうか。
なんだかんだもうすぐ15周年の長寿番組なので一度は見たことある人も多いのではないかと思う。『ピタゴラスイッチ』や『考えるカラス』、朝の姉妹番組『0655』と同じ制作スタッフが関わっているので、それらが好きな人にはおすすめである。
私はこの2355の金曜日に行われるコーナー「夜ふかしワークショップ」が好きで今でもたまに観ている。
日常にあるモノを取り上げて少しの工夫で新しいモノの見方をするというコーナーなのだが、概要を説明しても伝わらないので一つお気に入りの例を紹介する。
箱(直方体)の対角線の長さを箱を開けることなく測るにはどうしたらよいか、という回があった。その回をまとめた記事を貼るのでちょっと考えたあとに読んでみてほしい。
読んだ?
気持ち良すぎないか?
答えが分からなかった人は説明を聞いて納得でき、答えが分かった人も良い解説だなーと思える絶妙な問と解である。夜ふかしワークショップでは毎週、このような数学っぽいパズルや手品っぽい物理を取り扱っている。
これやりたい!!!!!!
これからこれをやります!!!!!!!
出来るの?
お題
そういえば昔、「鏡はどうして左右だけ反転して上下を反転しないのか」という疑問をぶつけられたことがあった。私は気に留めたこともなかったので、まず疑問を理解するのに時間がかかった。実に不思議な問いである。考えると確かに説明が難しい。
当時は「ただ鏡映の図形を取っているだけで左右上下は軸の取り方の問題でしょう」と片付けたのだが、こんな説明で納得できる人は少数だろう。
自分でもその説明に対して妙な心残りがあった。
これを思い出し、ここ数日出来るだけ分かりやすい説明を考えていた。今日はそれを実践してみたいと思う。
注意)心理学的な説明には触れない。あくまで鏡は方向を指定して反転するものではないという説明に留まっている。
それでは夜ふかしワークショップ、スタート!
「鏡が反転するもの」の巻
「おや、田中さん(*本家ではナレーションの太田が田中に語りかける構成になっている)、何を見ているのでしょうか。」
「鏡ですか。丁度良いので今日は鏡についてのクイズを出題します。」
鏡が反転しているのは次のうちどれでしょう。
1.上下
2.左右
3.前後
「田中さんは2.の左右を選びましたか。しかし、果たして本当にそうでしょうか。そこの紙を使って考えてみましょう。」
「1枚目に右手を上げた人間を、2枚目に左手を上げた人間を描いてみてください。」
「そうです。それを向かい合わせに立てて並べてみると擬似的な鏡が出来上がりますね。1枚目を実体、2枚目を鏡とします。」
「ではその2枚をそのまま重ね、実体カードを上にして置いてください。」
「田中さんは先ほど鏡は左右反転させると答えましたが、何と何をどのように比べていたのでしょうか。実体の方のカードを動かして示してみてください。」
「そうですね。今、田中さんはカードを横にめくりました。だから左右反転と答えたのでしょう。しかし、カードは縦にめくることもできますよね。」
「どうでしょう。この場合、左右は同じで上下が反転していると言えるんじゃないでしょうか。」
「さらにカードをめくることなく比較すると、今度は上下左右は同じでも裏表、すなわち前後が反転している状態になります。」
「つまり、何が反転しているかはカードのめくり方に影響されます。実際の鏡でも同様で、何が反転しているかは像の比べ方の問題に過ぎないことが分かります。」
「鏡は面について対称な図形を映しているだけですが、多くの人は左右が反転しているように感じられる比べ方を頭の中でしているということなのです。」
夜ふかしワークショップ「鏡が反転するもの」の巻でした。
どうですか、夜ふかしワークショップの二次創作は。
内容はさておき、田中のリアクションの偉大さを実感したよ俺は。とてもやりづらい。
やっぱり公式が最大手。
NHKプラスでは1週間分の2355が配信されている。ワークショップは金曜日の回を見てね。
おまけ
先ほどのワークショップで上下反転が腑に落ちない人向けに補足。
確かにあの説明だと、縦にめくっているから当然だろと言われかねない(実はそれで正しいのだが)。
では、鏡が上下を反転しているように見える例を考えてみよう。
それは逆さ富士である。逆さ富士を見て左右反転していると感じる人は少ないだろう。これは三人称なのでイメージしやすい。
同様に一人称でも、池や水たまりなどの水面に映る自分を想像してみると…
どうだろう、上下反転が実感できたのでは…
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