横浜国立大学 留学体験記 セルビアIWAconsult

この記事では大学在学中に留学(海外インターン)を経験した人の体験談を共有します。

(概要)
S.T.さん

➀留学期間:大学3年生の9月~10月

②滞在先:セルビア

③留学形態:セルビアIWAconsultへのインターンシップ

➃就活経験:なし

➄単位互換制度:使用なし

Q1.留学をしようと考えたきっかけは何ですか?

A1.それ以前にもともと外国に興味があり、横浜国立大学の海外短期研修でフィンランドや香港に2週間ほど短期留学をしたことがあり、外国を訪れることが好きであることに気づきました。その後、自分が観光として外国を訪問するのが好きなのか、それとも仕事をする環境として外国が好きなのかについて疑問に思うようになりました。その時に理系向け海外インターンの斡旋機関「IAESTE」を見つけたため、確かめる良い機会だと考え、応募したというのがきっかけです。

Q2.IAESTEのシステムはどのようなものですか?

A2.行きたい地域・学んでいる専門分野・大学・企業をマッチングしてくれます。自分の場合、「ヨーロッパに行きたい」「環境工学を専門としている」「企業で働きたい」という条件を提示しました。その結果セルビアの下水処理場の設計などのコンサルティングを行う企業に派遣が決定しました。

Q3.英語の勉強はどのように行っていましたか?

A3.英会話に不安があったため、週に2回オンライン英会話を受講していました。内容は1回30分のレッスンでお題を決めて自由に話すというものでした。

Q4.ヨーロッパを希望した理由は何ですか?

A4.当時環境について学んでいるときに、環境に関する条約や協定を作るもととなるのがヨーロッパ、とくにEUが中心であることを知り、環境に対する考え方が先進的で意識が比較的高いと考えたからです。

Q5.インターンでは具体的にどのような活動をしたのですか?

A5.施設を建てる前の環境評価の一環として、ドナウ川の支流の水質調査と文献調査を行いました。

Q6.専門用語は難しかったのではないですか?

A6.最初は難しかったですが、自然と慣れ、身につきました。

Q7.インターンを通して学んだこと、考えたことはありますか?

A7.自分の専門分野が仕事としてどのように発揮されるのかを、十分に身をもって知ることができました。また、労働に対する考え方の相違や異国情緒を経験することができました。しかし、その仕事は日本でも同じことができるのではないかと考え始めるようになりました。

Q8.セルビアの治安はどうでしたか?

A8.首都は夜1人で歩けるくらい治安は悪くありません。しかし田舎の方になると複数人で行動しなければいけませんでした。首都は水道の水が飲めます。セルビアは日本と友好な関係を持っているため、日本国旗をつけたバスが走っているほどです。

Q9.留学を通して考え方に変化はありましたか?

A9.遅刻に関して寛容になりました。バスも1時間遅れが不思議ではないような雰囲気でした。

Q10.セルビアの環境はどうでしたか?

A10.熱波などが発生するとエアコンがない建物もあるため過ごしにくいこともありえました。日本食レストランはありましたが、正直日本食ではないなと感じました。

Q11.留学中にあった困難や失敗は?

A11.到着時に事前確認が不足していたため、パソコンが届いておらず、初日に仕事をすることができなかったというのが一番の失敗でした。その他には、住んでいたシェアハウスで、温水タンクが故障してしばらく冷水シャワーを浴びたのはつらかったです。

Q12.IAESTEを知ったきっかけはなんですか?

A12.En2のなかでIAESTEを経験した先輩がいて、話を聞いて存在を知りました。

Q13.留学の費用はどれくらいでしたか?

A13.IAESTEから家賃などの下宿費、生活費3.4万円ほどをもらったため、現地では贅沢をしなければ普通に生活できました。自己負担したのは飛行機代と保険料くらいです。

Q14.IAESTEの選考はどのように行われましたか?

A14.語学ではなく、専門性を重視されました。面接は英語で行われ、スコア提出もあるものの、TOEIC600点など足きりは低かったです。日本においては約50人程度が選ばれます。選考時期は9月~10月で、翌年の夏に出発します。

Q15.将来についてはどう考えていますか?

A15.インターンと似たような業務を国際協力として行いたいと考えています。具体的には開発コンサルタントとして働きたいと考えています。1国内で治まるだけでなく、複数国間やグローバルでの仕事に就きたいです。海外インターン後、多国間NGOのインターンに参加して意思が固まりました。

Q16.留学の学業への影響はありましたか?

A16.すべて休み期間に行ったため、特に学業に支障は出ませんでした。また研究室も春休み中でたまに行く程度だったので特に問題はありませんでした。

Q17.留学の事前準備にはどのようなものがありましたか?

A17.ビザはIAESTEで手続きしてもらえて、入国時の歓迎もありました。荷物の準備や飛行機の手配くらいしか準備する必要がなく、楽でした。

Q18.日本のインターンと海外のインターンの違いはどんなところにありましたか?

A18.準備の大変さがデメリットになりうると感じました。メリットは自分の目的が果たせることです。

Q19.取っておけばよかった授業はありますか?

A19.集中講義のTOEFL iBTスピーキングでは語学力がつくため取るとよいと思います。


(コラム)
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識字率高く、衛生面さえ整えば教育も普及しやすく発展する可能性を秘めた国
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