あのMVの目指すところとアニメに多いテーマが共通している?という推測。

  ここ数年、定期的にアニメも見るようになったのですが、とはいえ限られた作品しか見てないので、よくアニメ作品については知らないという立場での話です。

 昨年ぐらいから見逃し放送を見るためにABEMA TV をチェックするようになって(Gyaoが終了したからしかたなく)、多数のアニメ作品が放送されているのを知ったのですが、なんか「異世界/パラレルワールド」「転生」「魔法」といったテーマの作品がすごく多くないですか? そもそもアニメ化される作品の数が多くて、ほとんど見ていなくてタイトルで判断しているだけなので、私の思い込みかもしれません。
 「感覚的」なの感想なので、その点ご了承くださいませ。

 「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」「聖女の魔力は万能です」「外科医エリーゼ」「転生したらスライムだった件」は、見ました。私が感じたのは、一発逆転。その世界に行ったら、新しい能力が使えるようになった、元の世界での能力がそこでは有能とされた、つまり「価値があがる」。自分がいた世界よりも文明が進んでいない、または価値観が異なる世界で、その才能を役立てる、教えてあげるといった展開。
 どうしてこんなにこのテーマが人気なんだろうか? と。それはわかる気もします。現実世界でうまくいってないと感じ、たくさんの努力を求められたり、尊重してもらえない理不尽な思いを抱えている。環境が大きく変われば、その現実が変わるかもしれない。ちょっと魔法が使えれば、過去や未来に行くことができれば。誰しもが一度は夢見る永遠のテーマですね。
 大人になると「宝くじが当たれば」とかになっちゃいますけどね。

でも、そこに「魔物退治」や「戦う」が入ってくる作品も多いので、映画も含めてもう過去、未来、異次元、宇宙でもとにかく「戦う」作品はお腹いっぱいです。
(「鬼滅の刃」「呪術廻戦」は見ます)

 そこにMrs. GREEN APPLE 「コロンブス」のMVの件。

正直、大森氏の説明が、私にはわかるようでわからない。なぜ以下のキーワードなのか。(※その理由のひとつは下部に書きますが)
 大森氏のコメントより、抜粋↓

「コロンブス」のMusic Videoを制作するにあたり、
・年代別の歴史上の人物
・類人猿
・ホームパーティー
・楽しげなMV
という主なキーワードを、初期構想として提案しました。

  「コロンブス」とコカ・コーラの繋がりもよくわからなくて。まさか、世界各地で展開しているグローバル企業だから、コカ・コーラ社をコロンブスに見立てたという理由だったら、それは完全にアウトです。コカ・コーラ社は、パレスチナの元空港を、イスラエルが入植地にした場所で工場作って搾取しているシオニスト企業としてボイコット受けている状態なのだから。

 そこで、Xで「アニメの設定で見かける異世界にいって、文明を教えたり」しながら仲良くなって楽しむ、というコンセプトだったのでは? というTLを見かけて、私もそうかもしれないと思ったのですね。
 それをアニメと設定やキャラクターが重ならないようにした結果なのかなと。アニメでは人気のストーリー設定なので、彼らのファン層には受け入れらると思ったのか? でも、その設定に固執してしまうことで、俯瞰した視点で評価できなくなってしまったのか。
 登場人物の選択が適切ではなかったことで、MVのコンセプトまで大きく変わってしまうことに気づけなかったのか?

 あくまでも推測です。

 ただ、まだまだ疑問も多く残っていますね。
 そのひとつは、先にコカ・コーラのグローバル・アンバサダーのNewJeansのタイアップしたMV見ていたからなのですよね。こっちは全面的にコカ・コーラ出てきますから、当然事前に打ち合わせがあったかと思います。コカ・コーラ社が知りませんでしたとはいえないと思うのですよね。
 社はミセスのMVを本当に見ていないのか? プランの段階でもスポンサー側が要望もチェックもしない、なんてありえるのか?


 Mrs. GREEN APPLE にとってはトラウマになりえる出来事なので、今後の創作活動に影響が残らないことを切に願っています。

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