好きでいるのは難しい。

大好きなバンドのことが最近あまり好きでなくなっていて、それがとても寂しい。
生きているものは常に変化するし、自分だって変化している。
変化しないものなどないし、生きていないものだって、縦長の折り畳まない携帯電話やMDのように知らないうちに滅びている物もある。
(折り畳まない携帯電話やMDを愛していた人の気持ちになったら今ものすごく心が痛くなった。)
好きでいるために、自分も好きなものに合わせて変化していく、というのがずっと好きでいるための唯一の方法だと思うし、変化するのが最大の愛なんだろう。
自分は変わっていくくせに、好きなものには変わらずにそこにいて欲しいというのはものすごいわがままだ。
でも、私はわがままを言わせてほしいし、大好きなものには大好きなままで、このまま変わらないでいてねと言いたい。
私にとっては特別な存在でも、向こうにとっては特別ではないのだから嫌な方に変化していったら、片隅で文句を言わせてほしい。
けれど、それをいうと悲しくなるのは自分なのだから、世界は本当にうまくできている。
好きなものを好きな気持ちだけ変わらないから、ずっと好きでいるのは難しいのかもしれない。

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