【80日目】OpenAIがプロンプトエンジニアリングのガイドラインを発表
こんにちは、AIディレクターのながいっつです!
OpenAIが回答の精度を上げるためにプロンプトのコツを発表しました。
https://platform.openai.com/docs/guides/prompt-engineering
詳しくはサイトをチェックしてほしいのですが、今回は比較的取り入れやすそうなものを、自分なりにアレンジを加えていくつか紹介します。
具体的な質問(指示)をする
より精度の高い回答を得るための基本的なポイントとなるのが「具体的な質問(指示)をする」です。
ChatGPTは大量の情報を学習しています(GPT-4はブラウジング機能も備えている)。
ざっくりとした質問をすると、一般的な答えを返したり、検索結果の上位に掲載されているような情報を返したりすることが多いです。
具体的な情報を引き出すためには、条件や検索方法を明確に伝える必要があります。
ラーメン屋の情報を検索する場合
エリア
味
営業時間(例:24以降も営業している)
検索方法(例:食べログで人気のお店)
区切り文字や改行などを使用してわかりやすく表示する
区切り文字や改行を使い、文章一つひとつの意味がわかるようにすることで、ChatGPTが文脈を理解しやすくなります。
これくらいの指示であれば、理解できなくはないですが、パッと見ただけでは何について聞かれているのかがわかりにくいですね。
情報量が多い場合は、要素ごとに整理するのがポイントです。自分の中でフォーマットを決めて、それをすぐに使えるようにしておくと便利です。
「考える」時間を与える
計算式を解いたり、未知の事柄について回答を求める場合は、いきなり答えを求めるより回答の精度が上がるとされています。
個人的には「ChatGPTと一緒に考えながら答えを出す」という方法は使えるかなと思います。
子育て世代の主婦にとって便利なグッズを考えてもらいました。ここからChatGPTに問いを投げかけていきます。
まずは、子育て世代の主婦が抱える悩みを考えてもらいました。もう少し深掘りしていきます。
悩みの大きな原因としては時間が不足している。問題解決には「時間管理と効率化がポイントになる」という仮説が立ちました。
この仮説をベースに、悩み解消に役立ちそうなアイテムを聞いてみます。
最初とはま別のアイテムを紹介してくれています。どちらが正解というわけではないですが、時間の効率化に関連性の高いアイテムばかりですね。
複雑なタスクを依頼するときも、この考え方が応用できると思います。
参考情報を提示する
解答の参考となる情報やサイトのリンクを提示することで、ChatGPTは参考情報をもとに回答してくれます。これにより、誤った情報を提示する可能性を減らし、より質の高い回答を提示してくれます。
ChatGPTは最新の情報を学習していません。学習済みの知識のみで答えているので、けっこうアバウトな回答になっています。
こちらは金融庁の情報を参考にしているので、非課税期間や投資枠など具体的な情報を提供してくれています。
良質な回答を得るためにはプロンプトが重要
ChatGPTから良質な回答を得るためには、具体的でわかりやすくプロンプトにすることが重要です。
プロンプトと聞くと複雑な印象がありますが、あまり難しく考える必要はなく、誰かに質問するときに「どうすればこの人が答えやすいかな」ということを考えるのと理屈は一緒です。
また、個人的にはAIがさらに進化することで「単純な質問だけで自分のほしい回答が得られる」時代が来るのかなと思っています。
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