2023年10月31日付経済イノベーションを生む土壌(上) 社会課題解決の先頭に立て

イノベーションとは社会に経済的価値を生み出す革新である。新しい知識を生み出す活動とそれを経済的価値に変換するために必要な資源を社会から集めることがイノベーション実現の両輪であると筆者は指摘する。
ビジネスは顧客の困りごとの解決のためにある。イノベーションはそれ自体が目的ではない。より良い社会実現のために、現在の課題を解決するものとしてイノベーションが必要となる。
政府がイノベーション実現を目的に掲げているがそれは本来おかしいと筆者は指摘する。イノベーションを通じて実現される未来のありたい社会や、それに至る過程での現状の課題を提示することが必要だという。
「身近でローカルな課題認識から出発して、グローバルな視点でその課題の一般化を検討する。その地道な作業こそが、結果的に世界の課題解決に資するイノベーション実現の、最初の一手となるはずである。」と筆者は主張している。
筆者の主張は納得できる。技術が高くてもそれが社会解決に役立たなければただの個人的な趣味で終わってしまう。身近な課題を解決することから始めることでより広範な問題に対処する能力を養う基盤になる。小さなことからコツコツするのが大事なんだと改めて思った。

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