イノベーションを生む土壌(下) 組織は従業員に「余裕」を

イノベーションを生む土壌を備えた企業とはアイデアの創出とその実装の促進要因を備えた企業であると筆者は指摘する。
その要因として代表的なものとして以下をあげている。
-個人の特性として新しい経験を好むパーソナリティである経験への解放性
-個人、チームのネットワーク
-チームにおけるリーダーの役割(メンバーの支援に積極的、ビジョンを共有)
-チームのタスク志向
-メンバーの多様性
-組織スラック(財務的資源、人的資源の余剰)

組織スラックが多い企業ほどイノベーションに資金や人員を割けるという。余裕がないとアイデアは実装されずに消失してしまう。
「企業成長のために、アイデアが創造されたときにそれを実装するための組織スラックが存在する体制を整えることが、今後は重要になるかもしれない。」と筆者は主張する。
確かに優秀で意欲が高くても時間がなければアイデアを実装することができない。目の前のことに追われて効率ばかりを追い求めてはいけないんだと改めて思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?