スピダスやった感想

steamの『スピダス SPEED-DEUS-EX-MACHINA』をプレイした。


ゲーム性としてはカードに効果を追加したり、スキルが使用したりできるトランプのスピード(スートはないので数字だけ)って感じのゲームだから、スピードをやったことある人はかなり直感的にプレイできる。

感想としてはちょっと人が少な目なのでマッチングまで時間がかかる時があるけどゲーム性はシンプルで面白い。
CPU戦はデッキ構築に入ってテストプレイを選ばないといけないので、探しづらい。その影響かいきなり対人戦して操作わからなそうな人とマッチングしたりもしたので、そこでやり方わからん!ってやめちゃうひとがでてきたらもったいないなーって思った。

バランスは現時点ではちょっと大味。
選択できるキャラクターは「クロンダイク」「チェス」「四川」の3キャラで、それぞれ名前の元になったゲームをテーマにしたスキルを持ってる。
全キャラ色々なデッキとスキルで組んでみたが、四川が本当に強い。
カードに効果を付与できるコストという概念があるが、四川が25(クロンダイクが15、チェスが20)と一番多く、さらに「老獪的一対」(リフレッシュ(互いに場にカードが出せず盤面をリセットすること)が3回以上行われており、場の札が左右同じ数字なら自分のデッキが10枚減る)という専用スキルが発動難度の割に効果がめちゃくちゃ強い。
基本的に「自分のカードを相手より早くなくす」というルール上、「相手のカードを増やす」「自分のカードを減らす」という効果が多くなるので、デッキを10枚減らすという効果はもちろん強いんだけど、条件が緩く、更にパッシブスキルなので条件を満たすと何度でも発動できるのがつよい。例えば場が8-7の時に左の場に7,8,7と連続してカードが出せたらそれだけで20枚デッキが減る。
これはクロンダイクのスキル「ソリティア」で相手のデッキに20枚カードを追加するには階段状で手札4枚すべて同時出ししないといけないことを考えると、破格の性能をしている。

スキルの発動条件で制限として「リフレッシュが3回行われると」というものが多いが、実際これは割とすぐ満たせるのであんまり気にする必要がない。ゲームがリフレッシュ3回以内に終わることはほぼない(というか自分が数十回やった限りでは1度もなかった)し、なんならリフレッシュ直後の盤面で互いに何もできずそのままもう一度リフレッシュみたいなことも起こるので、盤面次第ではすぐ発動条件が満たせる。

各キャラに触れた感想


■クロンダイク
個人的に一番使いづらい。
最大コストが15と一番低く、専用スキルも「階段状で同時出し」という条件が意外と厳しい。3,4,3みたいな出し方ではだめで、あくまで3,4,5のような出し方じゃないと条件が満たせないので引きがかなり重要になってくる。
そもそも場に札が出せる状態で3~4枚連続した数字を持ってないといけないのは、手札が4枚しかないことを考えると結構条件が厳しい気がした。
あとスキルが相手のデッキに「トラッシュから追加する」効果なので、チェスの「チェックメイト」を受けるリスクが残るのが個人的には抵抗があった。

■チェス
スキルの気持ちよさは随一。
専用スキル「プロモーション」(相手のデッキに8枚カードを追加するカードが4枚手に入る)は使いやすく、効果もつよい。4枚同時にバーッと使えて相手のデッキがいきなり32枚増えるとそれだけで楽しい気持ちになれる(それでも逆転されるときはあるけど)
「チェックメイト(トラッシュに「どの盤面でも出せて、このカードを出せば勝ち」のカードを追加する)」はロマンはあるし、決まった時めちゃくちゃ気持ちいい。ただ自分でトラッシュのカードを回収する方法はないので、相手がトラッシュを押し付けるスキルを持っていなければ効果がないのでかなりピーキーな性能をしている。(トラッシュは共通なので、自分が相手にトラッシュのカードを押し付ける効果も使えなくなる)
ただどちらのスキルも1回限りの発動なので、強力だけど少し癖が強い。
「チェックメイト」はかなり好みの効果なので、いずれ自分のデッキにトラッシュから追加する効果やスキルが出てほしい。

■四川
最強キャラ。
コスト25と最も多く、先述の「老獪的一対」がかなり強い。もう片方の「直上的一対」も発動しやすさを考えるとクロンダイクの「シーケンス」より強い気がする。

個人的汎用スキルとコストの考え方


カード効果はデッキ枚数変化、数字範囲拡大、場をロックの3種類。
場をロックする「サスペンド」は自分にも影響があり、有利になる効果ではないと考えると特殊。個人的に有利にならない効果は選ぶ意味があまりないので選ばない。
数字の範囲を拡大する「エキスパンド」は単純にカードを出しやすくなるので、デッキがなくなって残り手札だけになったときに特に光る。
ただ効果としてやはり強い(と思う)のはデッキ枚数変化で、ここで自分が意識するのは「1コストあたりの効果」になる。
例えば自分のデッキからカードをトラッシュする「アウトソーシング」は3枚で5コスト、5枚で10コストする。一方相手のデッキにカードを追加する「オーダー」は1枚1コスト、2枚2コストで済む。トラッシュから相手のデッキにカードを追加する「センドバック」は2枚1コスト、4枚2コストとかなり破格の効果をしている。
これだけ見ると「センドバック」がつよいのだが、やはりどうしてもチェスの「チェックメイト」が気になる。ノリノリで相手のデッキを増やしてたらいきなりチェックメイトされて負け、というリスクを考えるとどうしても選びづらい(現状チェックメイトを選ぶひとはほぼいないと思うけど)
そうなると、コスト面で優秀でリスクもない「オーダー」がつかいやすくつよいかな、と考えている。

次に汎用スキルに関して、こちらは「ブレイクダウン(ゲーム開始時にトラッシュにカードを10枚or20枚生成)」がかなり特殊で、現状あまり使い道が理解できてない。トラッシュから相手のデッキに追加する系のスキルや効果が即時発動できるのが強みなんだと思うが、正直最序盤でそこまで強力なものが発動できる可能性は低い気がする。
オールマイティー系の「マイティ―」「ミリオンセブン」「フリーズ」はどれも使いやすいが、場がロックされてしまう「フリーズ」は少し使いづらい印象がある。「ミリオンセブン」はリフレッシュ3回でデッキ10枚圧縮の効果があり、前述したように「リフレッシュ3回」の緩さを考えるとほぼ「マイティ―」の上位互換といえる。
そして最後の汎用スキル「エクストラオーダー」が個人的に最強の汎用スキルになる。「オーダー」系の効果に+1するという単純な効果だが、これが本当に強い。
「ミリオンセブン」はデッキ影響が10枚(オールマイティー効果を考えると11~14枚)なのに対し、「エクストラオーダー」は「オーダー」を上限の15枚入れてるだけでデッキ影響が15枚になる。四川ならコスト25まであるので、「オーダー」15枚、「オーダープラス」5枚にすればデッキ影響が20枚になる。
デッキを使い切れないで決着がつく場合はそもそもどうしようもなく大敗しているので、自分の効果カードはすべて使い切る前提で考えた場合「デッキ影響が大きい方がつよい」と思っている。
そのため、デッキ影響が大きい「エクストラオーダー」は自分の考えでは圧倒的に強く、実際「四川」「老獪的一対」「エクストラオーダー」にしてから20戦近くしたが全勝だった。リフレッシュ直後のカード出しでほぼ負ける(連打が遅いのかタイミングが悪いのかはわからないけどとにかく負ける)自分ですらそうなのだから、自分のデッキを減らし、相手のデッキを増やすを忠実にやるのが結局一番つよい。

今後「チェックメイト」が死滅したら(というかいずれそうなりそうな気がする)「センドバック」「ミリオンセブン」が最強になって、そしたらしれっと「チェックメイト」デッキを使ってめちゃくちゃ気持ちよくなる人が出てきて、その対策で「エクストラオーダー」に戻る、みたいなループが出来たら面白いな~と勝手に思ってる。
あと効果とかスキルとか追加されたりバランス調整されたら嬉しい。四川の最大コスト15、クロンダイクの最大コスト25でもいいかなーとかそもそも「老獪的一対」がゲーム中の回数制限や使用後のクールタイムとかあってもいいよなーって思ってる(この辺は現時点での個人的感想で要望ではない)

とりあえず仮に環境デッキができてみんな全く同じになったとしても普通にスピードとして楽しめるのでちょこちょこ遊ぼうと思ってます。

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