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投票、広告、課金

おはようございますこんにちはこんばんは。
今日はちょっと楽しくない話かもしれない。
Kポ界でよくある投票と課金の話。

音楽番組の投票はまあいい、最終的に推しに栄冠を贈れるかもしれない大事な機会なので、課金(があるなら)止むなし。異論はあるかもしれないが今回は触れない。

問題はそうでない場合、たとえばつい先日こんな投票があった。
U*I*Kというアプリ内で、人気投票を行い、優勝者1名について4ヶ国で広告を出しますよ、というもの。

国内外4カ国、なかなか豪華

投票はよくある広告視聴ポイントの他に課金設定があり、上限なし。

・・・きな臭い(笑)

ここに我らがテンさんも(勝手に)エントリーされ、我々WeiZenNie / 10vely
も否応なしに巻き込まれたわけだが、個人的に非常〜〜に後味が悪かった。

投票は、まずPosition AとBを行ってそれぞれ1人を投票で選び、最終的に2人で決戦投票をするという流れ。
Position Aではテンさんが無難に勝ち上がり・・

Position A/ Position B

いざ決戦!

最終結果

・・・残念。
まあ最初からある程度は予想できていた。相手はサバ番出身のZ*1メンバー、ファンも当然、投票慣れ・勝負慣れしているわけなので、つい最近まで表舞台に出ることもなく山奥で(?)控えめに(?)応援していた我々WeiZenNie / 10velyが勝つ図というのは、正直なところ私には見えていなかった。
案の定(?)こちらが積めば向こうはギリギリ下のスコアまで付いてきて、最後の1分で大量投票して1位をさらっていった。向こうにしてみれば、赤子の手をひねるようだっただろう。

この勝負、何度も言うが非常〜〜に後味が悪かった。
一体誰が得をした?
投票の構図上、1位メンバーだけが利益を得て、それ以外のメンバーのファンはライバル(と胴元)に大金を貢いだことになった。なんのリターンもない。は?あり得んわ。

ので、私の性格上、振り返りと分析と反省(+ささやかな悪態)を入れないと気持ちが収まらないため、このようなnoteを書いている次第。

まずはどれだけ課金されたか超ざっくり計算してみた。
申し訳ないが無料獲得したポイントは計算には含まない。
また、大量投票する勢は当然一番単価の低い商品を買うであろうから、上述したストアの商品一覧の一番下の数字を使う。これであれば、課金額を過小評価することはあっても過大評価することはないだろう。

※ なお、今回の投票には「ある決まった時間に投票したポイントは翌日そのまま戻ってくる」というシステムもあった。どれだけのポイントがダブルで使われたか不明だが(時系列でスコアを記録していればわかるけど、そこまでやっていない)、全部のポイントがダブルだったら、総額は半分、だけどまあそこまでいかないかな、だとしたら総額は2/3ぐらいかもしれない。これを加味していないことはご容赦いただきたい。

結果は以下のとおり。私しかわからない表計算だったらすまぬ。

ざっくり試算*間違えてたらご指摘ヨロ

PositionA/BとFinalで 合計2100万円(以上)の課金があったと見込まれる。テンさんに投じられた課金は約600万円。
(前述のとおり、総額は2/3〜1/2になる可能性あり)

では次、4か所に広告を出す費用。
一応4か所全ての費用を検索してみたが、大体同じレベルかと思われるので、新宿を例にあげてみる。

クロス新宿の公式資料より(2022年)

上記のとおり、一応「広告出したよ」と胸を張れるレベル=1週間ぐらい短時間の映像を流したとして、100万円前後か。為替や物価など考えても4か所で500万円とかその程度かと。
では残りの1500万円は?
もちろんUP*c*さんの懐に転がり込むのである。
もちろん、広告を出すために働く人たち、アプリ開発やサーバーの維持管理etcにもそこそこの費用がかかるとは思うが、はっきり言って、いい商売である。

・・・ね?どう思います?楽しい?

私は本当に全っ然、楽しくない。超不愉快。
予選→本戦と2段構えにする投票のやり方も、「ここまで頑張ったんだから」「もっと積もう」「推しの広告のために」というファンの気持ちを操って、さらにさらに課金させる仕掛けでしかない。

冒頭に書いたとおり、これが音楽番組の投票だったら、2位でもスコア化されて最終順位の計算に組み入れされる。だから順位で負けたとしても投票する意味はある。
何より、音楽番組のランキングは素人がどうこうできるものではないし、大衆の目に入る=大衆の認知度も推しの自己肯定感も上がる、という他には換えられない大きなリターンがある。ファンにとってもやりがいがある投票だ。

しかし、今回は(言っちゃ悪いが)「たかが」広告。何ならファンがお金を出し合って実現することだってできる。
今回、テンさんのために課金された600万円があったら、国内外4か所に広告を出すこともできたはず。(もちろん誰がそれをアレンジするんだ?というのはあるにしても)

故に、今回、我々が投じた数百万円は結果的に死に金である。
ごめん今全世界を敵に回した。でも私にはそうとしか思えない。

もちろん、抜くか抜かれるかのデッドヒートやそこに参加している自分を楽しむ人はいるだろう。なので、やめとけと言うつもりはない。
あるいは、100%絶対に勝てる=突っ込んだお金が全て威神/テンさんのために役立つと確信できるなら。
余裕があればお楽しみいただければよいかと。遊興として。

でも私は二度とこの手の投票には参加しない。


そして、さらに敵を増やすかもしれない蛇足も書かずにいられない。
今回の音楽番組の順位争いでも、威神のネックは常に「デジタル」だった。すなわちストリーミングが圧倒的に弱い。
これを克服せんがため、下記のような寄付も行われていた。
こちらの寄付総額は(この時点で)約43万円。

…桁が違うだろ…
顔の見えない相手にお金を送るのは抵抗があるとはいえ。
訳のわからない胴元の投票に突っ込んだお金のいくばくか、こちらに差し上げた方がよほど生きた金になったんじゃないか。

などと考えて、さらに自ら不快感を上塗りしているのである。

あともう一つ気になっていることがある。
この投票の件、それからALLCHARTでの桁違いの投票数=課金額は当然、胴元に知られることになっただろう。WeiZenNie / 10velyは間違いなく「金持ち(カモ)」にカテゴライズされたはず。
ということは、またこの手の投票に(勝手に)ノミネートされる可能性が高くなったと想像する。
だからこそ、参加する側の自覚と線引きが重要になるはずだ。

結論。
人の価値観、金銭感覚はそれぞれで、誰かに迷惑をかけない限り、お金を使うのもお好きにどうぞ、ではある。
でも、どうせ使うなら、推しのためになる、生きた金として使いたい。


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