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誰もが旅の途中『パンとスープとネコ日和』

こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。

お久しぶりになってしまいました。

力を抜いてnoteを続けようと思ったら思いっきり力を抜きすぎました(笑)。

また今日からnoteを綴っていこうと思うので、よければお付き合いください。


力を抜きたい時に見たくなる女優さんがいます。

それがわたしにとっては、小林聡美さん

彼女の演技は、自然体でとても心地が良い。

だからこそ、疲れた時に会いたくなります。

今回、選んだ作品は、松本佳奈監督のドラマ『パンとスープとネコ日和』です。

『パンとスープとネコ日和』のあらすじ

ずっと母との2人暮らしだったアキコ(小林聡美)は、母の突然の死、そして勤めていた出版社の理不尽な人事異動で、母の営んでいた食堂を自分でやっていく決心をする。自分のセンスで改装したアキコの新しいお店は、パンとスープだけというシンプルなメニュー、お手伝いのしまちゃん(伽奈)との2人だけの小さなお店…。

『パンとスープとネコ日和』のおすすめポイント

例に漏れず、ゆったり、穏やかで、とても癒された作品でした。

周りを固める俳優さんたちの雰囲気もとても柔らかい。

映画『かもめ食堂』『めがね』などをご覧の方はお馴染みの、もたいまさこさん、加瀬亮さん、光石研さんなどが出演されています。

おすすめポイントをご紹介します。

①人それぞの挑戦

本作には新しい挑戦をする方々がたくさん出てきます。

例えば、主人公のアキコ。彼女は、食堂を営んでいた母との突然の別れと勤め先の出版社での人事異動をきっかけに、母の跡をつぎ、同じ場所で飲食店を営むことに決めます。

アキコにとっての挑戦は、母との訣別と、自分が好きだと思える新しい仕事を自ら生み出しスタートさせることです。

アキコのお店の向かいの珈琲屋のママにとっての挑戦は、若者の挑戦を否定せずに見守ることだったり、アキコの母の店の常連だったスダさんとヤマダさんにとっての挑戦は、過去の思い出にすがらず、新しいお店の変化を受け入れることだったりします。

喪失を受け入れること、変化を受け入れること、新しい変化に身を任せること。

否応なく変化していく現実をゆっくりと受け入れ、日常へと落とし込んでいく様子がとても丁寧に描かれています。

②人とのご縁を大切に、丁寧に生きる

アキコのお店にはアキコの母のお店からの応援団だけではなく、新規のお客さんもたくさん来店します。

母の古くからの知り合い、近くの町に住んでいる妊婦さん、子どもの食べるものにこだわりのある母親、近所の野球少年たち御一行など。

一人一人に対して丁寧に、誠実に、対応していきます。

ヤマダさんが営む花屋さんでお花を買いテーブルに飾るのも、アキコのおもてなしの心があらわれています。

③美味しそうなサンドウィッチ

この作品を彩るのは、アキコがお店で提供する美味しそうな朝ごはん

日替わりのサンドウィッチの具材を2種類のうちから1つ選び、パンを山形パン・ロールパン・ピタパンから1種類選ぶ。それに同じく日替わりのたっぷりスープがついた、朝ごパンです。

注文が入ってから一つ一つ丁寧に作られていくサンドウィッチが、とっても美味しそうなんです。

みんな料理がついた瞬間に笑顔になって、大きな口で頬張ります。

小林聡美さんは長年、パスコのCMに出られていますが、それを彷彿とさせるようなシーンがたくさんあるのも見どころです。

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(丁寧な暮らし、丁寧な人生)

人は決断して前へ進んでいく

穏やかさの中に悲しみや寂しさを抱えながらも、人が前へ進んでいく姿が描かれる本作。

家族の絆も、お客さんとの関係も、やりがいのあった仕事ですらも、何一つ変わらないものはないのでしょう。

変わりゆく現実の中でも人は生きていく。

行き先を決めて、自分で舵をとって、進んでいく。

アキコのしなやかな生き方に勇気をもらえる作品です。

ではまた〜


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