ポケモンカード旧裏デッキ「UDON大暴走」
20/07の高槻旧裏ジムバトルで感じた反省点をふまえて、「UNDO」デッキの完成形に近づいたので紹介します。
【はじめに】
・アンノーンUの特殊能力「UNDO」
特殊能力「UNDO」
この力は、自分のベンチにこのカードとアンノーン「N」「D」「O」がいるとき、自分の番ごとに一回使える。自分のバトル場のポケモンと、そのポケモンについているすべてのカードを自分の手札に戻す。
バトル場のポケモンを毎ターンコインなしで「スーパーポケモン回収」できる優秀な能力。ダメージを負ったポケモンを回収して出し直し続けるだけで、一撃で倒す手段がなければ不死身の壁になります。ただし、ベンチにアンノーン「U」「N」「D」「O」の4体を並べてベンチの枠を埋めてしまうため、残りの2枠で戦うことができる専用の構築が要求されます。
文字を揃える系のアンノーンの大きな欠点として、4種類のアンノーンを場に揃えなければならず、まずはデッキからこの4体全てを引き込む必要があります。また、揃ったとしても1体でも相手の突風やポケモンぎゃくしめいで呼び出されて倒されると、残りの3枚がベンチの枠を埋めるだけの悲しい状態になってしまいます。
これを克服するため、
大量にカードをドローすることでアンノーンを揃え、更に何回倒されてもすぐに場に出し直せる手段を手札に抱え込んでしまおう
というのが今回のデッキ。
これを実現するために採用するのがオーキドはかせを使わないパソコン大暴走軸のドロソ構成である、いわゆる「大暴走構築」になります。
えぼそのブログ【旧裏】パソコン大暴走博士によるパソコン大暴走について
パソコン大暴走により相手にも大量にドローさせてしまう、序盤の数ターン技をを使えない、というデメリットがありますが、「UNDO」ループの盤面を揃え、維持できる状況さえ整えばいいので問題ありません。
【デッキリスト】
殿堂:「高槻殿堂ランク/新殿堂ランク」準拠
2 イワーク(第一弾)
1 イワーク(サザン)
2 ハガネール(プロモ)
1 アンノーンU(neo2)
1 アンノーンN(PF2)
1 アンノーンD(neo2)
1 アンノーンO(PF2)
1 バリヤード(ジャングル) ★★★/★★
1 フリーザー(拡張シート)
1 トゲピー(ANAプロモ)
1 ヤミカラス(neo1) ★/なし
1 コラッタ(R団)
1 エイパム(neo1)
ポケモン:15枚
4 パソコン大暴走
4 マサキ
4 エリカ
3 ナツメの眼
2 ウツギはかせ
2 スパイ作戦
1 たたきつけろ挑戦状
2 ポケモン交換おじさん
3 ポケモンマーチ
2 夜の廃品回収
1 げんきのかけら
1 ポケモンぎゃくしめい ★/★
3 ポケモン回収
1 ロケット団参上
1 くすぐりマシーン ★★/なし
1 にせオーキドはかせ
4 リサイクル
トレーナーカード:39枚
1 超エネルギー
1 闘エネルギー
3 レインボーエネルギー
1 鋼エネルギー ★/★
エネルギー:6枚
(新殿堂では殿堂4点余り)
【デッキコンセプト】
「UNDO」が使える限り、相手からバトル場のポケモンへのダメージは(一撃で倒されない限り)全て取り除けます。それを解除するための、アンノーンをベンチから呼び出せる手段は多くてもポケモンぎゃくしめいでの4回程度。その全てからリカバリーして残りのサイドを取らせなければ負けません。
相手が勝てないので、いずれこちらが勝ちます。
これをふまえ、相手に応じて一撃で倒されないポケモンを選びバトル場に出すことになります。
・デッキの特徴
鋼ラッキーに近い詰ませ性能の高さを持ちます。
大きな違いは盤面の揃えやすさです。
鋼ラッキーはサーチ手段の無い鋼エネルギーを4枚揃え、4ターンかけてラッキーに貼る必要があります。それに対し、こちらはアンノーン4枚、イワーク×2ハガネール×1、鋼又は虹エネ×1の計8枚と枚数としては鋼ラッキーよりは多いもののポケモン7枚で容易にサーチでき、エネルギー1枚があれば良く(最悪無くても詰ませられる)、盤面に即座に展開が可能です。
その他の違いはトラッシュからの回収も容易、揃ってからはダメージ回復札も不要で手札を使う必要が無いことも挙げられます。
一方、ベトベトンで止まることやアンノーンが倒されてサイドを何枚かは取らせてしまう(わるクロが無理)という欠点はあります。
・基本的な動かし方
1,2ターン目:イワーク×2ハガネール×1、鋼又は虹エネ×1を探しつつパソコン大暴走。この時イワークが引けなかったらポケモンマーチ1枚使っても良く、ついでにアンノーンのサイド落ちの確認をします。
3,4ターン目:アンノーンを4体揃える。バトル場でダメージを負ったイワークを回収し、もう1体無傷のイワークをハガネールに進化して「メタルクラッシュ」。以下ループ。
あとはアンノーンをトラッシュから戻す手段を手札に持ち続けることを意識して、必要なら攻撃せずに大暴走使って番を終えます。
【個別解説】
・イワーク(第一弾)×2、イワーク(サザン)×1、ハガネール(プロモ)×1
基本アタッカー。HP100、50%で1エネ50打点。次の番に技が打てないデメリットはUNDOで解消されます。ベンチにイワークを出しておくことで毎ターン進化、エネ手貼りで動きサイドを取りに行けます。たねのイワークもHP90と高く、倒されにくいのがデッキとマッチします。
・フリーザー(拡張シート)×1
HP80、特殊能力「オーロラヴェール」によりベンチのアンノーンを狙う攻撃を無効にします。
具体的には
わるいゲンガー、ひかるライチュウ、わるいライチュウ、キングドラ、ピッピ、タケシのマンキー、ピチュー、ブビィ等。
鋼エネルギーを貼ることで80打点まで耐えられ、プラスパワーの無いウィンディやキュウコンなら受けられます。(キュウコンの「かどわかす」も無効。)
・バリヤード(ジャングル)×1
100ダメージ以上出せるポケモンや炎タイプ受け。毎ターン全快して壁になります。
・トゲピー(ANAプロモ)×1
フリーザー、バリヤードは毎ターン出し直すため1エネまでしか貼れず、攻撃できません。これらを出さないといけない相手にはエイパムを挟みつつ、くすぐりにせオーキドでデッキ切れで勝ちます。ただし、こちらが「もちさる」やウツギはかせを使うタイミングに若干の隙があり、そこを狙われるため、少しでも圧力をかけて相手を動かしたいところ。
そこで攻撃する手段として、採用したのがトゲピー(ANAプロモ)。
「はしゃぐ」により毎ターン10ダメージ与えつつ壁役を前に出せます。たかが10ダメージですが、20~30ターンぐらいやることになるので、バカになりません。
・ヤミカラス(neo1)×1
「UNDO」を封じてくるベトベトンへのピンポイント対策。
ポケモンぎゃくしめいで呼んで、ハガネールの「じひびき」で縛りつつ、相手のいれかえ札を使い切らせたところでヤミカラスでロックして勝ちます。
このプランではリサイクルとエイパムの「もちさる」でぎゃくしめいをとにかく戻します。
新殿堂なら殿堂余るので、重くみるなら追加の呼び出しとして突風を採用してもいいです。
・コラッタ(R団)×1
アンノーンのサイド落ち対策
・エイパム(neo1)×1
トラッシュのトレーナー回収とデッキ回復要因。「もちさる」した返しにワープポイントを使われるとアンノーン1体差し出すことになるので注意。
・パソコン大暴走×4、マサキ×4、エリカ×4、ナツメの眼×3、ウツギはかせ×2
オーキド無し。1、2ターン目は必ずパソコン大暴走打ちたいので4枚。デッキ回復手段であるウツギはかせ2枚で、初手に他にドロソがなければ使う場合もあります。
・スパイ作戦×2
盤面に必要なカード枚数が少なく、ポケモンと基本エネは捨てていいのでだいたい4~5枚ドロー出来ます。夜の廃品回収でアンノーンのついでにエイパム等の後で使いそうなカードは戻すので、全部捨てて大丈夫です。アンノーンOの「Observe」と合わせて相手のデッキ内容把握にも役立ちます。
・たたきつけろ挑戦状×1
追加のマサキ。受けて貰えたらアンノーンが揃うのでよし。初動とアンノーンを倒されて夜廃でデッキに戻したタイミングで使います。
・ポケモン交換おじさん×2、ポケモンマーチ×3
アンノーンを探せるサーチカード。初動のイワークとハガネールも探せるようにこの配分。ポケモンマーチの相手にもサーチさせてしまうデメリットは、そもそも大暴走とエリカで大量ドローさせてるし、どうせ詰ませるので何を出されても関係ありません。このデッキでは遺跡の石盤の上位互換。(手札にあるときポケモンぎゃくしめいとよく見間違える)
・夜の廃品回収×2、 げんきのかけら×1
倒されたアンノーンの回収カード。ヤミカラスや基本エネも戻さないといけない場合もあるのでこの配分。通常はアンノーンが倒されたとき他に回収できるカードが無いことが多いので、スパイ作戦で予め捨てておくとお得。げんきのかけらだと、デッキに戻したカードをサーチし直す手間とカード消費がないのがとても強い。
・ポケモンぎゃくしめい×1
ベトベトン呼び出してヤミカラスで縛る用。ハガネールの「メタルクラッシュ」のデメリット消し、「じひびき」の逃げ封じとも相性がいい。
・ポケモン回収×3
初手の壁や「わるふざけ」し終わったコラッタ回収、アンノーンUを1ターンで複数回使う場合に使用。
・ロケット団参上×1
コラッタ(R団)と合わせてサイド落ちの対策。
・くすぐりマシーン×1、にせオーキドはかせ×1
LOでの勝利用。エイパムやセキチクシティジム等、相手もデッキ回復手段があるとこれがないと勝てないので採用。
・リサイクル×4
追加のドロソでもあり、ぎゃくしめいでもあり、アンノーンの回収でもあります。アンノーンが倒された返しにデッキトップにおけば、次のターンに引けるので他のカード消費無しで「UNDO」を途切れさせないことが出来ます。
・超エネルギー×1、闘エネルギー×1、レインボーエネルギー×3、鋼エネルギー×1
バリヤードに虹エネでダメージをのせたくないのと、思いの外「じひびき」を使う場面が多かった為この配分。殿堂を割いてまで鋼エネルギーを入れているのは、対スライでハガネール2体をプラスパワー4枚で倒し切れなくするためと、フリーザーで受けれる範囲を80打点まで広げる為。
有利な相手
ハガネールをワンパンできず、呼び出しが5回以上出来ないデッキは大体詰ませられます。
例えばメガバナやカメックスデッキ等、バトル場を殴るだけのデッキにはこちらが初手事故でHP40のポケモンを2キルされない限りほぼ負けません。
有利不利がはっきりしているので、下記の条件を満たさないデッキには大体勝てます。
厳しい相手
・ベンチ攻撃または呼び出し技と90打点(鋼貼ったフリーザーを倒せる打点)を両立したデッキ
1枚でやってくるのはカツラのリザードンやホウオウ(neo3)。2枚で切り替えながら攻撃されても突破されます。
・わるいクロバット
アンノーンが出せません。ハガネールでひたすら耐えつつポケモン回収でサイドを引かせず、相手のリソースが切れるまで粘ります。
・6回アンノーンを呼べるデッキ
ぎゃくしめいor突風+エイパム入り、あるいはエリカのウツボット。技による呼び出しはフリーザーで止めれますが、90打点と両立されると崩されます。
・草エネ入りまたは退避させる手段が多いベトベトン入り
ヤミカラスでロック出来ません。ハガネールの草抵抗で殴り合うことになります。
・せまいジム
スタジアム不採用の為、出されたら割れません。
採用候補だったカード
・ミュウツー(プロモ)
「サイコバーン」でベトベトンが倒せ、「エネルギーきゅうしゅう」→「UNDO」でトラッシュから虹エネが回収できる。両方の技がデッキと噛み合っていますが、3エネ貼るのが厳しいという判断でベトベトン対策枠はヤミカラスに変更になりました。
・ファイヤー(化石)+炎エネルギー×1
「やまやき」で相手のデッキを削れる。アンノーンOの「Observe」でデッキトップを確認して、ピンポイントで有効牌を落とせる。くすぐりにせオーキドのラインが7→8枚になるので、トラッシュにいるだけで相手のウツギを使うターンを1ターン早められる隠された能力を発揮できる。
その状況ならどうせ勝つのと、闘エネでハガネールの「じひびき」が使いたかったので、抜けました。
・スタジアム
候補はラッキースタジアムか、ヤミカラスでロックできる範囲を広げるマダツボミの搭でしたが、トゲピー(ANAプロモ)を採用したため抜けました。要検討枠。
以上、デッキ紹介でした。