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青江さんと244日目(新曲・素敵なお花摘みのすべて)

こんばんは。ユースムースアヴェニュー青江です。ヘッダー画像は「素敵なお花摘み」MVの素材です。

先週末に各種サブスクやiTunes Storeダウンロード販売でリリースされましたユースムースアヴェニューの新譜「四畳半」
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というわけで今日は「素敵なお花摘み」の話です。
の前に、各サブスクへの配信でお世話になっているSPINNUPさんに取り上げて頂きました!

ひょー、ありがたい。いつだってイチオシされるのは嬉しいです。

というわけで殊更気合を入れて製作過程を振り返ります。この曲は新曲というか、2021年の1月にYouTubeでMVを先に公開してました。まずはご覧くださいませ。

いかがでしたでしょうか。人類の調和、寛容さについて歌ったメッセージソングです(笑)
MVについては「四畳半」もですけどまた別の機会に書きたいなと思います。今日は曲の話。

2020年1月から新譜に向けてのレコーディング作業を開始、昨日の記事にも書きましたとおり我々は10曲くらいのデモを用意して臨みました。ヤマサキテツヤ氏と共にその中の数曲にまず取り掛かりつつ、いっぽう青江は家でさらに新曲を書き続けてました。
ボイスメモにあったはず…と探して発掘されたのがこちらです。

家でボソボソと歌ってます。まだ歌詞が無い。タイトルが「新曲エイトデイズウィーク」となってますが、もともとビートルズの「エイトデイズウィーク」みたいな曲を書こうとしていたみたいです。

うん、全然違いますね(笑)でもちょっとコード進行とか端々にインスパイア的なパクリっぽい何かは残っている気がします。先ほどのデモは、たぶんそれっぽくなりすぎないようにリズム含めた曲調を変えた結果だったみたいですね。
2日後には歌詞をつけてます

さだまさしさんの「雨宿り」みたいな…いや全然違いますね(笑)この段階でタイトルも付いてて、僕にしてはかなり早いです。お花を摘みに来た女性と雉を打ちにきた男性の物語にするというのもこの段階で固まってたみたいですが…
3番の歌詞や

狙いを定める彼の頬にふと雨粒が
見上げればそこに涙を流す彼女の姿

最後の部分が

醜さを受け入れ 失敗を笑い
人は幸せになるんだね

となっているので、どうにか綺麗な話にしたかったのかもしれません。まあ無理ですね(笑)
という感じで作ったままレコーディング現場には持って行ってなかったのですが、時は最初の緊急事態宣言下、フジタユウス君から僕に「うたつなぎ」という歌をつなぐ、その、バトンみたいなのが回ってきました。

バトンが回ってきた他の皆さんは弾き語りとかをアップしてたんですけど、なんかもっと面白くできないかなと思って急遽新しいデモを作って、口パクの映像を撮りました。このTwitterにアップしたのがレコーディング前の最後のデモです。

で、夏に「四畳半」や「Dan Da Dance」のデモを掘り起こして候補曲に入れた後くらいに
「なんか他に新曲はないのか」
みたいな話になりまして
「ぐへへ…これとかどうすかねえ(にちゃあ) 」
とこの「素敵なお花摘み」のデモを出したところ、なかなか悪くないなという話になりレコーディングに取り掛かりました。

全編アコースティックなサウンドになってますが、頭から最後まで入っているアコギのアルペジオは近藤君によるものです。青江のギターの技量ではとても太刀打ちできなかったですね。彼もかなり練習したようで、何回目かのトライで無事録れた記憶があります。

曲のベーシックとなるアコギが録れたところで、テツヤさんと歌詞をブラッシュアップする作業に。すでに内容は「それぞれ外で用を足していた男女が出会い、結婚する。それを見ていた第三者目線の歌」で固まっていました。いや、それで固めるなという話だと思いますが(笑)それはいったん置いておきます。
一番難航したのは最後の部分。最初のボイスメモは

あ ちなみに僕は通りすがりの第三者さ
その一部始終を見てたんだ
醜さを受け入れ 失敗を笑い
人は幸せになるんだね

うたつなぎ用に作ったデモは

あ ちなみに僕は通りのソングライターです
その一部始終を見てました
危機的な状況下でも微笑みを届ける
そんな歌が書きたくて

うたつなぎの「危機的な〜」はコロナ禍と「用を足してる場面を相互に目撃する」状況を引っ掛けたつもりでしたが、ひっかけてもしょうがないのでボツ。
まずは「第三者」「ソングライター」以外になにかないかと協議を重ねた結果

「近藤光史」

に決まりました(笑)細かい経緯は覚えてないですが、なんかゲラゲラ笑ってた記憶があります(笑)さんざん笑って帰宅したのち、それに続くラストの

溜め込まずに出し切って 全てを水に流す
とっても爽やかな朝でした

を思いついて、完成。最初のボイスメモを録った時にぼんやりあった「みっともないところや失敗を受け入れて、へこたれず幸せに生きる」というテーマにちゃんと着地できたような気がします。溜め込まずに出し切って全てを水に流す。お花摘み、雉打ちとも絶妙にかかってますしね(笑)

そして2020年末。何曲もレコーディングを進めている中で、とりあえず2021年に向けて一曲仕上げて発表したいという事で他の楽器を加えてあっという間に完成。
テツヤさんがドラムを叩いてくれようとしたのですが
「デモテープの多幸感が出ない(意訳)」
みたいな理由でバスドラムはうたつなぎ用のデモのものがそのまま使われています。青江がリハスタ(吉祥寺) で適当なマイキングで踏んだやつです(笑)ローファイの極み。時代的にもぜんぜん有りだと思ってます。

そしてMVを大急ぎで仕上げ、2021年1月に無事発表できました。曲の最後の最後のガヤもうたつなぎ用のデモの音源をそのまま使ってます。曲が終わる直前に聞こえるのが
「手洗いもしろよ」
の言葉なんですけど、コロナ禍とお手洗いの歌、どちらにもかかっててお後がよろしいようでというオチがついて個人的に満足してます(笑)


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