hato

ここ最近、色々な意味で状況が変化し続けている
だいたいが良い風に変わっている

それに毎日なんの波風もなく平和に過ごしている
これは全く悪いことではない。
変わらず金銭に余裕はないが
とても平和だ。
今日が終われば地続きに明日があり
眠れば必ずなんともない朝が来て
バンドを動かし、お茶を飲み
猫を撫でていたら日が暮れる
本当に、誰がどう見ても平和でしかない。

これからもこの調子でいてほしいと願う。

が、こういう時不安になるのは何故なんだろうか

今日はその理由を少し整理したくて文章を書き始めた。

バンドを始めて以来、またはそれよりもずっと前から
多分、私の根の部分に、
『私が幸せになって良いんだろうか』という気持ちが
居座り続けているんだと思う。

バンドでは、必死になることを美徳と考え
それが1つのねじれもないよう
演奏や、SNS、外向きに見えるものは全て
そうしてきた。

もちろん私の性格の一部であるから
その用に作られたもの、というわけでは決してない。

ただ、大勢の人に見せるものを
「必死さ」「泥臭さ」「繊細さ」に絞っているというだけだ。

それ以外にも私にはいくつもの性格があって
人並みの豊かさが欲しいと思うし
毎日途方に暮れ、挫け、心折れるわけではない。

だけど、というより だからこそ
バンドで見せている「私」と
実生活の「私」がちぐはぐしていることに
不安を感じるのかもしれない。

実生活で平和に暮らす事は
ひかりのなかに でいる間の自分を否定しているような
気がしてしまうし

何より自分が豊かになることに
がっかりされるなんてことがあるんじゃないかとさえ
勝手に考えるのである。

全くそんな事はないのかもしれないけれど
少なくとも私自身ではそういう結論にいつも辿り着いてしまう。

もっと苦しくなくちゃならない
もっと傷つかなくちゃならない、という気持ちが湧くのは
冷静に考えると不思議でたまらない。

だけどそれが、私を「ひかりのなかに」の
「ヤマシタカホ」という視点に変えるだけで
なにも不思議な事がなくなるのだ

こういう考えが反芻する時
「やっぱりロックバンドをするのは変だな」と思う

私が何かを表現する人でなければ
自分の中にある様々な面の自分との矛盾に悩み
対立することもないだろうし

何よりもこんな変な文章を世に晒そうなんて考えにもならないはず。
でも、変なことを考えたりするようなロックバンドが私は好き。
最近だとロックバンド「ひかりのなかに 」である自分も、好き。

この「好き」だけは誰の手も触れさせない
誰にも干渉させない
誰がどう言おうとこの「好き」だけは守りたい。

と思う。


高校1年生2月。
人生で最も絶望した冬。
この気持ちを何度も掘り起こし
この時の私に聴かせた時私(16)は何を思う?
と思いながら曲を書くことしかできない今日を、不安に思う。

何年経っても結局は自分を慰めようと曲を書いているんじゃないか?
もっと目の前の人の為に曲を作ろうとは思わないのか?

という正論の暴力を何度も食らって
その度にわかったふりしてまた過去の自分に駆け寄っていく

この繰り返しを続けてきた部分はあった。

だからこそ自分が「幸せ」を描くことが不安だ

恋をすれば「散る」し
青春は「羨ましくてたまらない」

きっとこの平穏な日々を切り取り
穏やかで幸せだ、と書く事はたやすい。
だけどそこにリアリティは生まれないし
実験的にアルバムの中に1曲忍ばせるくらいが
限界な私の精神のままここまできてしまった。
そろそろ卒業したいという気持ちは変わらずある。

だって私、ひかりのなかに のため以外にも曲書きたいし。

ただ、難しい。

なんか、絵文字で「鳩」を入力すれば
これは幸せなんだな、というくらいの簡易さが欲しい。

何も「不安」か「幸せ」かくらいしか
歌詞の世界にはないわけではないけれど
今年こそは何も臆する事なく、そして考え込む事なく

初めから終わりまで、歯ぎしりをせず終わる曲
を書けますように。

そして心配性も僻みも妬みも嫉みも鬱も絶望も
大事な一部と肯定しつつ
自分の内面から新たな角度を見つけられますように。

もうすぐバンドとは関係なく個人的に大きく環境が変わる。

吉と出るか凶と出るか…

この変化でまた新しい何かを見つけたい。


随分話の内容とは変わるけれど
明後日は、1st ONEMAN TOUR「まっすぐなままでいい」
2本目、大阪公演です

ハイエースで東名高速ぶっ飛ばして行きます
来られる方は、どうぞお気をつけていらしてください。

マスク、手ピカジェルなど、忘れずにね

それでは、またね


■ チケット情報
ひかりのなかに 1stONEMAN TOUR「まっすぐなままでいい」

🎟チケットはこちら🎟
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