春は見たくないものをしっかり見つめる

今日は東京のどこかで桜が開花したらしい。

今日の昼には20度を超えるそうだし
季節は完全に「春」だなと感じる。
花粉もビシバシ感じる。

ここ最近はワンマンのことばかり
考えていたせいで
この1個前の投稿では「幸せとは云々」という
意味深かつ闇深そうな話題にまでたどり着き
この文章を読むとてもひかりのなかにを
好いてくれてる人をざわつかせてしまった。
ごめん。

それでいうと次の公演が最後とはいえ
2週間ほど時間が空くので
やっと自分自身の身の回りのことや
趣味にまで視界を広めることができるようになった。

春になるとなぜだか他の季節より
自分の周りや、持ち物、環境、取り巻く全てを
改めて見直してみる、という瞬間が多い。

それは、多分幼いころからの
「入園・卒園」から始まり
卒業、入学、進学、卒業、と
仕切り直すタイミングが何度も訪れていたから
なんとなく春は仕切り直す、というイメージが
染み付いてしまってるからなんだと思う。

それに、個人的には去年の春
自分のバンドがメジャーデビューする、という
大きな節目もあったこともあり

例外なく今年も
自分のこと、バンドのことを
フラットな、客観的な目で見つめることが増えた。

去年の春から今の春まで変わったことといえば

まず本を読むようになった。
DVDやCDでほぼ埋め尽くされてしまった本棚に肝心の本が収納できなくなってきたうえに
CDも変わらず買い続けるため
なにも入らなくなっているので
CDはCD用の収納が欲しいなと思った。

あとは服の趣味が本当に落ち着いてきた。
自分の中の「好きな色」だけじゃなく
「似合う色」がわかってきて
良くも悪くも学生の頃気に入ってた服を
選んで着ることはグンと減った

なんとなく「いつか着るかもしれない」
と思ってた冬服も
今季は結局一度も着なかったし
何より初めて、過去自分が選んだ服を見て
「幼い」と感じるようになった。

その服の可愛さも、いいところも
過去とはいえ自分が選んだものだから
今でもいいなと思う

私の顔の作りも他の人と比べると
随分実年齢より幼く見える
というのもコンプレックスなくらいに知ってるし

多分今でも着たら
自分以外の人から見れば浮くことなく
そこそこな見栄えだと思う。

でも着たときに
気持ちが「ウワッ」となってしまった
自分がいて、もうあの頃ではない事を知った。

それにこれを着たいと思っていた頃と
環境がまるで違う。

外に出るのはほぼ、バンドでの稼働だし
よそ行きの服はわずかで良くなった。

あと大きな変化といえば
やっぱりバンドを始めて、ライブを始めて以来
女性、である自分をひかりのなかに である間見せるのが
「幼い少女」につながる場面が
いまだになかなか消えてくれずに
嫌で嫌で仕方なくなった。

バンド以外の時は着たいと思う。
逆にバンドの時は絶対に着たくなかった。

というのもあるし、2020年あたりから
「かわいさ」が強く出てる女の子より
「さっぱり」とした女性に憧れを抱くようになった。

勿論今でも可愛らしい女の子は好き。
ただ、それが憧れや、なりたい姿じゃなくなったという感じである。

まあそういうのがあったりとか、とにかく
クローゼットがスカスカになるくらい整理したくなってしまったのだ。

ちなみに去年の冬になりたての頃も同じことを考えていた。

その頃あたりから今の考えなので、当時買い込んだ冬用の服たちは選考に落ちることなく
はなまる合格でクローゼット残留が決定してる。

逆にいうとそれ以外の服で私の
「さっぱり」の基準からはみ出た服たちは
完全に行き場をなくしている。

ただ、今ここで服をほぼなくしてしまっても
同じ分だけ服を買うことは困難だし
本当に最近そこだけ悩んでいる。

古いものだと私が中学生の頃から連れ添った服もあるし古着で売ったとて大した値段にもならないだろうし。
そもそも量が多すぎて
最寄りの古着屋まで持ってくのすら難しい。

本当に唸るほど悩んでる。

服に限らず良いものを知るたびに
自分の持ってるものは古臭く感じるし
多分私は新しいものが好き。

だからこうして今年に限らず去年も
そして多分来年も
ぐぬぬ…と言いながら自分の持ち物を見直すんだろうなと考える。

見た目の変化でいうと長い髪も飽きた。

早くさっぱりしたいという気持ちが
昨日より今日の方が膨らんでいる。
たぶん明日の方がもっと膨らんでいる。
辛抱、辛抱。

気に入ったものが変わってしまうとき
なんて人間って面倒なんだろうって思うし

今好きなものも変わってしまうんじゃないかと不安にもなる。

でも好きなものに囲まれることは
今の自分が満たされることにもなるので
これからも続けてゆくのだけれど…

この「好き」の変化を客観視すると
自分の思春期的な成長のせいだと思う。
10代は色々なものに触れ、膨大な知識を得たし、その先々で色々なものに憧れて
その時その時で見た目も、顔も違っていた。

それを何度も何度も繰り返して
20代を目前にした今、全部がニュートラルに戻って超シンプルの良さを知った。

模索することは悪いことではない。

でも、現在の自分からしてみると
もっと早くここにたどり着きたかったと
今までにかけてきたお金の金額を想像して
落ち込むのだった。

どうか今の好きなもの、好きな色が
来年の春、変わっていませんように。

さて、整理を続けよう。

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